ほのぼのとした田舎暮らし

ほのぼのとした田舎暮らしをしているような…そんなゆったりとした言葉を贈ります

夢を叶えるということ

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「私の夢は…ありません。」

 

夢が無かった。ずっと。

おかしな話かもしれない。それでも、○○になりたい。という具体的な夢が無かった。

 

何がしたいか分からない。

何が出来るか分からない。

 

そう言いながら這いつくばってここまで来た。

 

「お前の学校からはどこも就職出来ない。」

「親の私たちの言うことを聞いていれば、こんな苦労しなかったのに…。」

 

耳にたこが出来るくらい何度も何度も両親に毒突かれてきた。見返すことの出来ない自分が悔しくて、言い返せない自分が悔しくて…ずっと堪えて生きてきた。

 

自分は果たして本当にこの世界に必要なのか?

もしかして、私は路頭で野垂れ死にゆく運命なのではないか?

 

そんなことまで考え始めて、毎晩のように枕を濡らすか、ぼーっと天井を見上げる日々。

気分転換にゲームをやっていても、無性に虚しい気持ちになる。むしろ何故か気持ちが沈んだ。

 

ゲームしているよりも、よっぽど勉強していた方がいいのでは?と思って、試験勉強を自分なりにやってみたり。

 

それでも一向にモヤモヤは晴れなかった。

 

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1年前の今日、ある女性がステージで思いの丈を叫んだ。這いつくばった先に見た景色を語った。

 

私、ミュージカル出演

決まったぞー!!!

 

その轟きは、私の全身を震え上がらせた。夢は見るものではなく、叶えるものだと彼女は証明してみせた。口にしていた夢を、実現させた。まさしく有言実行の女というのは、この人を指すのだと思った。

 

満面の笑みで、誇らしげに語るその姿が…酷く眩しく見えた。自分の理想像として掲げる女性がこんなにも輝いているのを知らなかった。いや、知ろうとしなかっただけかもしれない。

 

ぐっと胸を鷲掴みされたような気がした。咄嗟に周りを見渡した。みんな笑っている。僕だけが、何故か言い様のない想いを抱いている。

 

その時、見えない何かに問い掛けられたような気がした。

 

「君の夢は?」と。

 

 

今日2020年8月12日は、2019年8月12日神戸文化ホール大ホールで開催された「An seule étoile 〜Rythme d'été〜」から1年です。

 

youtu.be

 

公演の様子は、ちょろっと上のリンクから飛べば覗くことが出来ます。え、この公演をもっと知りたい?伊波さんのことを知りたい?

 

そんなあなたにはこちら!

  

https://www.rocket-exp.com/s/R/item/detail/2056740068?ima=0000&aff=ROBO004

 

通販サイトです。通販サイトです。(大事なことなので2回言わせていただきます)

悪徳商法じゃないですからね?

樋口君1枚で見られちゃいますからね?

ちぇっくちぇけら!!!(テンションが高い)

 

ちょーっとだけ、1年前を振り返っていこうかなー、なんて思います。まずは…そうですね、私にとって初めてひとりで飛行機に乗るということが1番貴重な経験だったかもしれません。

 

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オーシャンブルー、すっげ…。(語彙力)

眼下に広がる海の光。太陽を反射して綺麗に見えるのは、いいですよね…自然の力って凄い。(語彙力)

 

神戸という土地に馴染みがなく、かなり不安な中で訪れたわけですが、最寄り駅から会場までの道のりが凄く良くて…なんかレンガの塀とかが多くて、ぽいわぁ…って感じていたのを思い出しました。

 

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会場へ着くと、もう既に賑やかでしたね。みんな、なんでそんな早いの…っていうレベルでした。笑

真夏の暑さに負けないくらいの熱量溢れる方々ばかりで…伊波さんのファン、パワーありすぎぃぃ!!と思っていました。

 

さてここからは曲の感想を…という所ではありますが、今回は割愛させていただきます。触れたいのは、彼女が公演中に話していた言葉についてです。

 

「ずっとこの仕事を、に就く時に決めていたその夢…自分の目標…はミュージカルと言う大きな舞台に…まぁ、よくを言えば帝国劇場ってね、とってもとっても大きな会場があるの。レ・ミゼラブルとかやってたりするような会場なんだけどね。そこに立つのがすごく夢で。いろんな個人のインタビューとかでも言ってきたんだけど、そうやって夢を口にして、一歩一歩進んできて、去年はですね…そのミュージカルに全く手が届かなくって、あと1歩のところで落ちちゃったりとか…そんなことをしながら1年過ごして、悔しい思いとやってらんねーなんて言う思いでいっぱいな去年でした。」

─2019.08.12 An seule étoile ~rythme d'été~

以前から伊波さんが個人のインタビューでも口にしてきた「ミュージカルに出演する」という夢。そのことについて、「An seule étoile 〜Rythme d'été〜」では触れていました。

 

昨年開催された「An seule étoile」の時のMCを振り返りながら言葉にする伊波さんに目頭が熱くなりました。というのも、私はそのイベントに足を運んでいたからです。

 

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「みんな知ってるかもしれないけど、ライブで大技に挑戦することになったりとかね…本当に…いつかぽっくり逝っちゃうかもしれないって思ってたんだよ。今だから笑って言えるけど、本当に何が起こるかわかんないからさ。だから色んなことを経験していく中で、ステージに経つことが怖いと思った瞬間でもあった。なんか…このまま出なければ、辛いことに直面しなくていいとか、思っちゃう自分がいたりしました。」

─2018.12.25 An seule étoile昼の部

 

伊波さんの弱さ、と表現すべきなのか。ステージ上では決して見せることのない、彼女の弱気な部分に初めて触れて、私は自分の顔をぶん殴りたくなりました。

 

伊波さんは、神様でも、天才でも、なんでもなくて…ただの1人の女性なのだと気付かされました。私たちと同じように、と言ったらおこがましいかもしれませんが、ゲームが大好きで、ポケモンへの愛を叫んで、仕事に対してきちんと向き合っている女性なんだと思いました。

 

「直接、やっとみんなに!声を大にして言うことができます。私、ミュージカル出演決まったぞー!!!ありがとうー!!」

─2019.08.12 An seule étoile ~rythme d'été~

 

そして、冒頭のあの言葉へと繋がっていきます。夢を叶えた伊波さんを見て、私は鳥肌が立ちました。実際、ブログやついったさんでその告知を聞いた時、お昼にも関わらず友人に「ねぇ!!!!推しが夢叶えたんだよ!!!」と大はしゃぎしていたことを思い出しました。

 

「私が抱いた小さな小さな、まあ無謀な夢だったかもしれないけど、自分の中の夢を叶えた時に、みんなが一緒に喜んでくれて、あぁ…私がこの役者やる上で、その…ミュージカルって夢を掲げてやってきて、いつの間にか応援してくれる人たちの、みんなの夢にもなってたんだなって。私の夢がみんなの夢にもなってて、え、なんか…不思議ってなったの。なんか、え、そっか…嬉しいなぁって、一緒に喜んでくれる人がこんなにたくさんいるって、そっかがんばってきて良かったなぁって、救われたような気にもなって。だからこそ私は、みんなと、みんなとでっかい夢掲げたいと思って。」

─2019.08.12 An seule étoile ~rythme d'été~

無謀な夢、だと彼女は言いました。それでも、口にし続けました。夢を見続けて、口にし続けて…その夢が、みんなの夢になってて不思議な感覚だったと語りました。

 

誰かと一緒に掲げる夢、みんなと掲げる夢を彼女は言葉にしてくれました。

 

「みんなと一緒に掲げる夢は『日本武道館って場所に立つこと』です!」

 

日本武道館という、24時間テレビでもお馴染みであり、そして数々の有名人や著名なアーティスト、声優さんが立ったあの場所へ、僕らと立ちたいと宣言してくれました。

 

 

その言葉を聞いて…涙が出る程嬉しかった。

 

 

私も…一緒にその夢を掲げていいのだと、駆け抜けていいのだと、彼女は容認、いや共有してくれた。それが嬉しかった。一緒に追い掛けていける…それは、遥か彼方にいた伊波さんの存在を、ほんの少しだけ近くに感じた瞬間でした。

 

そして、ふと語りかける声が聞こえたのです。

「君の夢は?」と、誰かが聞いてきました。

 

「え、私の夢…」

 

咄嗟に答えられない自分がいました。なぜなら、特に無かったから。今までそれで来てしまったから。その時、否応にも現実を突きつけられました。

 

「みんなとでっかい夢見てさー、なんかつらいなぁって思った時とか、やってらんねーなとかもうやだなーって思って、今この瞬間も夢あきらめようとしてる人もいるかもしれないし。昔諦めた夢をまたもう一度頑張ってみようかなって、なんかそういうきっかけになるんだったら、私は全力で背中押すし、全力で支え続けるし、全力で絶対絶対ニッコリで待ってるから。そんな時、苦しくなった時、必ず私はいなみんたうんで待ってます。だから、みんな…なんかあったら、駆け込んでこーい。」

─2019.08.12 An seule étoile ~rythme d'été~

 

伊波さんのMCを聞きながら、ぼんやりと頭の片隅に佇む概念に定義をつけようとするのですが、はっきりとはつけられない。

 

その時、ふと思い浮かんだのです。

 

「次会うときには、夢を叶えて、これが私だー!と胸を張って逢いに行く。」

 

それが、夢でもいいんじゃないかなって。

夢って、何も○○になりたい、とか具体的なものでなくてもいいんじゃないかって。

 

伊波さんだってミュージカルに出演する。じゃあその先は…ってなるんじゃないか。夢、って、ゴール地点では無くて、ただの通過点では無いのか。

 

そう考えた時、もう私に問い掛けてくる声は聞こえなくなりました。今、私が出来ること…そうだ、来年の就活を乗り越えて、またあの人に会いに行けばいいんだ。あの人は、ずっといなみんたうんで待っててくれている。

 

じゃあ、私が次に叶える夢は『未来を決めた先で、推しに会うこと』

 

なんともまぁ、漠然とした夢ですよね。はい。笑

それから…何度も立ち止まって考えて、やりたいことだけじゃ通用しないこと、好きでもダメなこと…色々な現実を見てきました。

 

お祈りメールきたぁぁぁぁ、なんて喜びの裏側で「なんだよ、くそっ。どこがダメだったんだよ」と思ったこともありました。

 

「うわぁ、絶対やらかしたわ。私が人事なら絶対取らねえな」というような面接をしてしまって、とぼとぼと雨が降る中帰ったこともありました。

 

「みんな内定決まってて、いいなぁ…」と、他人を羨ましく思うような時もありました。

 

過去のトラウマを掘り返すようなツイートを見てしまって、Twitterから離れようと決心した時もありました。

 

そんな情緒不安定な時期に、伊波さんの「言葉」について深く考えるようになりました。所謂名言のようなものを探しに、ラジオやニコ生、伊波さんの声が聴ける、言葉を知れる媒体へと手を出し始めました。

 

「夢は口にしていくことが大事だということを凄くね、感じますよ。じゃないと、気付いた時に、なんか折れちゃう、自分が。」

─2019.01.18 たうんRadio第17回『An seule étoile』

「信じればどんな夢でも叶う……わけではないのかもだけど、信じないことには始まらない。大切な想いが届くと信じて一歩踏み出すことが、夢実現への道なのだと教わりました。」
─2018.06.30 ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメオフィシャルBOOK2

「夢が叶うってスタートラインに立ったって事なんだなっていうことを、すごく毎日実感しております、伊波です。本当に、夢が叶ったところが1じゃないんですわ。夢が叶ったところが0なんですわ。」

─2019.09.05 伊波杏樹のRadio Curtain Call Ep.49

「好きなことを好きでい続けることの勇気って、いる人はいると思うんです。好きだからこそ、何かの拍子に苦手になっちゃったり挫折してしまうこともある。好きでい続けたらいつか叶う夢もあるんだっていうことをホントに知りました」

─2018.02.26 VOICE BRODY vol.2

 

数々の彼女の""について語る言葉を聞いては、私は絶対に大丈夫。出来る。まだ頑張れる。と自分を鼓舞し続けました。

 

「そんな夢を掲げて、全速力で走ってった先には、いろんな面白いことできんじゃないかなーと思って、ただただ楽しきゃいいのよ。ただただ笑顔であれればいいのよ。みんな頑張ってんだから、ね?ね?みんな頑張ってんしょ?負けてらんねぇな、私も頑張るわ。いつもほんとにありがとー!よっしゃあ、頑張っていこうね。うん。頑張るよ。有言実行の女だからな。色んなことを頑張って、全力で日々を生きている自分にも、みんなにもこの曲を届けたいと思います。」

─2019.08.12 An seule étoile ~rythme d'été~

あの日、1年前の今日、私は約束しました。

 

絶対叶える。有言実行の女である伊波さんをずっと追いかけてきたんだよ。私だって、あなたに…伊波さんにも負けてられない。

 

そう思い続けてきました。

最終選考、私はその前日の深夜に心の底から感謝しました。

 

伊波杏樹さんと出逢えたこと。

 

そのことに感謝しました。

その選考では、リーダーとしての経験を問われ、リーダーとはどういうものか、あなたが大切にしていることは何か。と、聞かれるような職種でした。

 

伊波さんは、「ラブライブ!サンシャイン!!」から生まれたAqoursのリーダーとして常に先頭を走ってきました。その姿を追い掛けてきたからこそ、私もリーダーとは何なのか、ずっと考えてきました。

 

その話を少しだけ…どころか、全部活かすことが出来て、あぁ、なんかこれいけるわ…という感覚は選考中に頭の片隅にありました。

 

と、まぁこういうあれこれの話はまた別の記事でしようと思っています。とにかく…伊波さんに救われた1年でした。


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帰りの飛行機の中で、ぼんやりと夢について、自分の将来について考えていました。私が本当に行きたい、と思える会社に出逢えるのかなぁ…とか、1年後どうなってるのかなぁ、とか。

 

何が出来るか分からない。

何がしたいか分からない。

 

でも、這いつくばってでもなんとかしなきゃいけない。ここが私にとってひとつの分かれ道だ。

 

そう心に決めて、この目に焼き付けた景色を脳裏に浮かべては、音楽に傾けていました。

 

「死ぬこと以外かすり傷」

 

この言葉を噛み締めて、この1年生きてきました。

生きるってどういうこと?と伊波さんが「An seule étoile」の時に語ったように、私もまた自分自身と向き合ってきました。

 

人間はかすり傷を負うために生きているのだと、私は思います。新品なものよりも、少し汚れていた方が、傷がついていた方が、趣がある、風格がある、歴史があるということを耳にします。

 

だからこそ、何度も祈られようと、自分自身で内定を蹴ろうと、へこたれず、真っ直ぐに自分の信念を貫いて…ここまでやって来ました。


死んでしまったら傷さえ負うことも出来ない。

だから、心だけは死んではいけないのだと思います。

 

「笑ってないと心がね、ちょっと死んじゃうよね。これはね、ホントに心が苦しくなると思います。だからちょっとポジティブに、前向きに、楽しいことをしようと思いますから。」

─2020.04.09 伊波杏樹のRadio Curtain Call Ep.79

 

このご時世に対して、伊波さんがラジオで言っていたように、笑い飛ばしてやりました。「は、そうかそうか、私なんぞその会社と合わなかっただけか。いいぜ、私は別の所へ行ってやるからな!絶対後悔させてやる」と何故か強気なのか、強がりなのかよく分からない気持ちで挑んでいました。

 

 

そして。

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ひとつ、小さな夢、叶えたぜっ!!!

 

有言実行の女だからなっ!(どの口がいう)

 

夢を叶えるということは、信念を貫き続けること。

途中回り道をしてもいい、たとえ夢が変わったとしてもいい。それでも信念を貫くこと。

 

それを、伊波さんから学び、そして私がこの1年かけて学んだことです。当初望んでいた業界ではない所を志望しました。やりたいことだけで、就活して来ました。ですが、果たしてやりたいことを仕事にしていいのか?と思うようにもなりました。

 

昔は、やりたいことが出来る、自分の好きなことが出来る職種を考えていました。でも、それは違かった。そこまでして、そんな理由で、多分自分の人生を潰すのは少し違うと思いました。

 

私が本当にやりたかったこと、それは伊波さんのような女性になれるように日々研鑽し、考え続けること。

 

多分、やりたいことをしてしまったら、それすらも出来ないんじゃないかと気付いてしまいました。

 

そして、自分が1番やりがいに思えることをやろうと思うように段々とシフトしていき、今の会社に辿り着きました。

 

どれが正解だったのか、果たしてやりたいことを諦めてしまって良かったのか、分かりません。もしかしたら間違いだと言うのかもしれませんし、それは夢を叶えたということにならないのかもしれません。

 

それでも、私はひとつの通過点に辿り着きました。そして、人生のゴールはまだまだ先です。この道が正しかったのだと、証明していくことがこれからの私の生きる理由です。

 

お父さん、お母さん、見ててください。

そして、伊波さん。あなたのような女性になるために、これからも私はあなたを追い掛けます。

 

 

P.S これ書いてて、めちゃくちゃ恥ずかしいので、そのうち消します。笑

やばい、こいつ何言ってんだろ、っていう顔です。つまり、要約すると「内定」もろたで。(ふざけて終わる)