ほのぼのとした田舎暮らし

ほのぼのとした田舎暮らしをしているような…そんなゆったりとした言葉を贈ります

昨日の自分が

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岬なこさんについて考えているTLが不思議だった。

Liella!5thライブの福岡公演が無事終わり、私は東京公演まで自衛するかのように、SNSから目を逸らしていた。

 

そんな矢先に、TLに溢れた岬なこさんを思うポストと、岬なこさん自身が投稿したポストがきっかけであった。

 

 

「元気な姿を見せる」

 

その文言に、嫌な予感がした。いや、もうこの時点でもしかしたら、なんとなく分かっていたのかもしれない。

 

思わずポストしていた。本当に、何があったのだろうと。

すると、TLのおとなりさんたちが口を揃えて「配信を見て欲しい」と訴えてきた。言語化が難しい、後悔しないように見て欲しい。

 

それぞれの想いを汲み取り、私は……該当箇所だけアーカイブで見ることを決めた。基本的には東京公演まではセットリストも、映像も見ないと決めていたのだ。

 

だがしかし、そこまで言われると……見ない訳にはいかない。という気持ちが1割。

 

残り9割は……多分受け止めなきゃ行けないと、推しに対する私なりの向き合い方を曲げないためでもあった。

 

いつもの声の張りはなく、勢いがないように感じた。どこか、喉から出る声が掠れているような、そんな印象。

 

「ありがとうございました」

 

といつもであれば、その後に顔を上げ、満面の笑みを浮かべてくれるはず。なのに、一向に顔を上げる気配はない。あの笑顔を見せてくれ。そう願っていたのに、彼女はまるで……謝っているかのように思えた。

 

そして……堪えきれず、涙が溢れた。

メンバー全員が、岬さんへと駆け寄り、背中や肩を摩る。ティッシュも差し出し、「心の汁だよね」とフォローの言葉が投げ掛けられる。

 

岬さんの涙の理由、それはこの日を生きがいにして来てくれた人達へ、MAXの状態でパフォーマンスが出来なかったことだった。

 

ネガティブなことは、みんなの前で言わないつもりだったのに、隠しようがないくらい自分のみっともない姿を見せてしまったことに対する想いを吐露していた。

 

みんなにも、ちぃちゃんにも申し訳ないと負い目を感じ、これまでで一番嗚咽を零す彼女の姿に……何も言えなくなる自分がいた。

 

「ごめんなさいってことをどうしても言いたくて」

 

……何と言葉にすればいいのか。

彼女の、普段のMCのことや想いを考えれば、とても納得のいく……いや、正しい表現かは分からない。

 

普段から「この日を最高の1日にしよう」「Day1は、Day1しかないからね」と、その日を大切にされている方だ。

 

だから、きっと自分が自分を許せなかったのだと思う。誰かの大切な1日を、その日しかない瞬間を、最高のパフォーマンスで届けられなかったことが。

 

誰よりも負けず嫌いな彼女のことだから、その想いをひしひしと感じ取れてしまって、私は画面の前で握り拳を作っていた。

 

「120%、200%、のパフォーマンスをお届けするので、また私たちに逢いに来てくださると凄く嬉しいです」

あぁ、いつかどこか、私が憧れている人もそんなことを言っていた。200%だなんて、そんな冗談を……と思ったが、そのくらいの気持ちでやらなければ100%も出せないと、強く話していたことを思い出した。

 

……忘れてるんじゃない。

 

お前の推しは、信念が似ているのだろう。そうだろ?努力家で、背水の陣で、人生を懸けるようなそんな姿に惹かれたのだろう。

 

「こんな部長で本当にすみません」

 

謝らないで、と言いたかったし、言えなかった。多分、これが彼女なりに今回のことを背負おうと思った言葉なのかもしれないと思ったから。

 

普段、みんなから頼りにされて、時にはママとして子どもたちを導き、ダンスリーダーとしても、そしてツッコミの鋭さで生放送をも面白くしてくれる存在の彼女が……どこか小さく見えた気がしました。

 

ハッとした。

 

どこかで彼女のことを神格化していた自分がいたのだ、と。

 

いつからだろうか?分からない。分からないけれど、頭の片隅で手の届かない存在だと思っていたのかもしれない。

 

でもそれは……間違いだった。

等身大の彼女を、初めて見たような気がした。

涙を零し、その悔しさを吐露し、弱さをさらけ出す彼女があまりにも儚くて、小さくて……心の底から支えたいと思った。

 

「逢えるっていう"約束"を結ばせてください」

「約束」

私は、この言葉はいい意味でも悪い意味でも「呪い」だと思っている。

時には導くこともあれば、縛り付けることもある。

 

けれども……彼女は、あの日誓ってくれた。

次に会う時は、万全の状態で臨むと。

 

だから、私は信じて待つしかない。

そう、思っていた。けれども、私の心の声に道を澄ませると、違う答えが帰ってきた。

 

このままでいいのかい?と。

待つだけでいいのかい?と。

 

……改めて岬なこさんの誕生日に贈るメッセージ企画を、やり遂げようと決めた。

どうか、この文章を読んでいるそこの"おとなりさん"。一緒に想いを贈ることをしないだろうか??

 

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