ほのぼのとした田舎暮らし

ほのぼのとした田舎暮らしをしているような…そんなゆったりとした言葉を贈ります

瞬き

受け取ったものが多すぎて、このままじゃダメだと思い、向かう電車の中で綴っている所だ。

 

ラブライブ!サンシャイン!!CYaRon! 2nd LoveLive!〜大革命☆Wake Up Kingdom〜Day1」を終えた今日、気持ち的にはいっぱいいっぱいだったりする。

 

CYaRon!のことを語らなきゃいけないのに、次から次へと考えてしまうのは、伊波杏樹さんという1人の存在だった。だから、この文章は、伊波さんへの片思いのラブレターとでも思って欲しい。

 

初めて……人生で初めて、推しを、伊波杏樹さんを最前列で見た。

 

ソロでの活動も追い掛けてきた半年、ようやく高海千歌役としての彼女のパフォーマンスを、遮る人もいない拓けた場所で目にした時、心の底を満たしたのは様々な感情だった。

 

歓喜、感動、葛藤、涙、悔しさ、眩しさ、愛おしさ……そして、羨望。

 

全ての感情が渦巻きながら見たライブは、今も尚私の心を返してはくれない。

 

この席を用意してくれたのは、あくまでもあの日「ねぇ、さらいんちゃん、連番組まない?」と誘ってくれた先輩のお陰であり、「自分は行かないので……シリアル、さらいんさんにあげます」とくれた方々のおかげである。

 

決して独りよがりになってはいけない。お前は何もしていないだろう、と自分に言い聞かせてはいる。それでも……だ。

 

それでも……ほんの少し思ってしまった。

 

ちょっとくらい自分を褒めてあげてもいいのかなって。

 

ちょっとくらい自分を認めてあげてもいいのかなって。

 

ちょっとくらい自分に自信を持っていいのかなって。

 

自惚れかもしれない。

でも……4年半近く追い掛けて、4年前から「女性としての理想像」として追い掛けてきて……それがほんの少し近づけたような、物理的ではあるけど彼女を目の前にして、涙が出てきたのはあのMCだった。

 

「こういう楽しみはなくしちゃダメなんだよ!!絶対!!そうだよ、絶対ダメなの。だから、ギルキスでもAZALEAでもAqoursでも、ラブライブ!サンシャイン!!を、大事に大事に愛してくれる人のために私たちは頑張り続けたいと思うし、走り続けたいと思っています。付いてきてくれますか?」

 

この言葉は、自惚れである自分が語るとするなら、あの会場で1番近くで、1番噛み締めていたのは私だと言いたい。独りよがりだ。全くもって私らしくない。だが、今はそう思いたいだけだ。許してほしい。

 

この1年半、彼女の目の前には沢山の壁があったし、私たちファンの前にも沢山の山があった。頂きだと思ったら、それは中間地点で、登っても登っても壮大な景色は広がらない。

 

路頭に迷い続け、ようやく藁にもすがる思いで握り締めたのに、簡単に神様は見放していく。

 

そんな日々を繰り返す私たちをずっと待っててくれたのが、CYaRon!であり、伊波さんだった。

 

心底、伊波杏樹さんに救われすぎかよ、と思われるが、実際ここ1年半ずっと彼女に救ってもらっていた気がする。

 

 

 

 

 

 

 

「言葉」

 

というのは凄く不思議で、諸刃の剣だと常々考えている。実際今の職場でも、私の言葉ひとつで彼らの人生を変えてしまうこともある。

 

だからこそ、誰よりも……とは言わないが、充分に気を付けながら、言葉を選びながら彼らの前に立っている。

 

そんな風に思えるようになったのは、間違いなく伊波さんのおかげだ。17の人間が出会った彼女に、人生を変えられてしまったのは世にも奇妙な物語などではなく、世にも奇跡な物語とでも言って欲しい。

 

1歩道を違えば、彼女とは出逢わなかった世界線に私はいたわけだ。それがどうだろうか、あの人に追い付きたい、あんな女性になりたい、その一心で追い掛けてきて、そしてあの特別な場所にいた。

 

少しだけ、報われたような気もした。

 

あぁ、なんか……夢にほんの少し近づけたなって、安堵の気持ちもあった。

 

フワフワしたような、夢見心地のような時間だった。

 

一瞬一瞬に目が離せなくて、それこそ他のキャストさんが歌うパートなのに、ずっと伊波さんを見ていて、目が離せなかった。

 

あぁ、憧れが目の前にいるんだって。

 

夢がそこにあるんだって。

 

思ってしまった。手を伸ばしたら、届きそうで届かない。それでも……これまでとは少し違うその距離に、どこか特別を感じた。

 

懺悔でもある。

 

良い筋肉が付いた太腿、すらりと透き通ったスクールアイドル首筋、煌めく汗を振り飛ばしながら歌い踊る姿に、内心気が狂いそうだった。

 

だが、それ以上に改めて思うことは……「理想」はそこにあるということだった。

 

またまたこれも自惚れかもしれない。でも彼女を知る度に思う。自分に心底似ていると。

 

内面、考え方……私がそうでありたいと思う姿に、寸分違わない人に出逢うことはこの先ない。だから、「人生掛けてでも追い掛ける」という言葉を使い続けるだろう。

 

この言葉は、呪いのようにも聞こえる。「人生なんて掛けられないだろう」とバカにする人もいるだろう。

 

いくらでもバカにしてくれて構わない、と私は思う。そんなことよりも、今この瞬間も理想の人しか考えていない私には見えていない。

 

たまに振り返って、あぁこんな言葉をくれる人もいたんだな、と見ることはある。それを受け止めて、進まなきゃいけないのだから。

 

間違いは誰にでもある。でもそこで止まってしまったら間違いは間違いのまま。そこで進むことによって、間違いは経験に変わる。

 

そう今教えている彼らに話したことがある。きっと半分くらいしか分からないかもしれない。それでも、間違っていいんだよってことは伝えていきたいし、そこから進めばいいんだってことを知って欲しい。

 

私も教えて貰った。

 

伊波杏樹さんに。

 

今日、また貴方に逢いに行くわけだが、どうも気持ちは上手く纏まらない。それでもいいだろうか?

 

伊波さんの話を聞いた直後、ずっとお辞儀しか出来なかった。頭が上がらなかった。目頭が熱くなった。

 

なんて人なんだろうって思った。

 

だから、少しだけ誇りに思ってもいいだろうか。

 

あの場所で、貴方にお辞儀をさせてもらった事が、私にとってかけがえのない宝物である、と。