身も心も凍えるような寒さに震え、僕は真っ白な息を吐き出した。 一瞬にして白は透明に変わり、冷たさを帯びた風がヒューっと攫っていた。 コートをぎゅっと握り締め、冷気から逃れるように口元をマフラーで隠してから、ポケットに手を突っ込んだ。 ブーツが…
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