ほのぼのとした田舎暮らし

ほのぼのとした田舎暮らしをしているような…そんなゆったりとした言葉を贈ります

My Favorite Liella! Costume~あなたの好きな衣装は何ですか?二着目〜

    はくたかに揺られること3時間。

    電車は、ゆっくりと速度を落とし、終着駅へと辿り着いた。肩肘を張っていた背中をうんと伸ばし、降車するべく荷物を手に取った。

   駅のホームは、忙しなく襲いかかる人の波。その波を掻き分けるように進み、駅校舎の外へと出た。世界で最も美しい駅14選に国内で唯一選ばれたという駅。鼓門という木造の門が、どっしりと構えており、その壮大なスケール感に圧倒された。

 

    待ち合わせは、「Du Bon Temps(デュ ボンタン)」という木をふんだんに使ったナチュラルさと白を基調としたおしゃれな雰囲気がミックスした落ち着いたお店。店名の由来は「楽しい時間」という意味らしく、どことなくこの取材も楽しさしか感じられなくなった。

     お目当ての方は……っと。いたいた。旧知の仲ではあるが、今回は改まっての取材ということもあって、畏まった態度で声を掛ける。

 

「るぃーんさん、お久しぶりです。」

「さらいんさん、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。」

「こちらこそ、遠路はるばる来たかいがありました。楽しい時間を過ごせればいいな、と思います。」

「ぜひ是非。さらいんさんは、何を飲まれますか?私は、いちごの紅茶を頼もうと思うのですが……」

「あ、えーっと……私は、この金箔コーヒーにします。」

「金沢と言えば、金箔ですからね(笑)」

 

    なんとなくこそばゆい。親しく話している仲なのだが、どこかよそよそしい関係を面白がっている自分たちもいる。

    

「いらっしゃいませ。お冷とお絞り失礼します。ご注文はお決まりでしょうか?」

「いちごの紅茶と金箔コーヒーで」

「かしこまりました」

 

    颯爽と店員さんが去っていく。その優雅な立ち振る舞いに一瞬を目を奪われ、頭を振った。

 

ーさて、改めまして本日は取材に応じていただきありがとうございます。飲み物が届くまでに今回のこの取材の趣旨についてお話しますね。

 

「よろしくお願いします!」

 

ー今回の取材は、企画のひとつでして……題しまして「My Favorite Liella! Costume」好きなLiella!の衣装についてゲストさんにお聞きし、より衣装のことをゲストさんにも、そして読者の皆さんにも好きになってもらおうという企画です。原宿を散策しながら「自分の好きな衣装」について考えていた時に企画を思いつき、こうして始めた次第です。今回は第2弾、DAY2ということで……限界京都人とも名高い超絶ムーブをかましているるぃーんさんに取材させていただきます。

 

「限界京都人って、もう通り名みたいになってますね(笑)いや、あながち間違いではないんですけども!」

 

─いまや金沢とまで来ましたけれども、限界加賀人になる日は近いかも?

 

「まだまだ金沢に来て日は浅いので、色々知らないことばかりです。また来てもらった時は、案内出来るようになっておきます。」

 

「お待たせいたしました。いちごの紅茶と、金箔コーヒーです。」

 

─ありがとうございます。

 

「ありがとうございます。んー、甘い香りに満たされる……。金箔コーヒーも、想像以上にインパクトありますね。」

 

─金箔がインスタ映えしそうです。それでは、まずは難しく考えずに答えられそうな質問から行かせていただきます。るぃーんさんの好きな食べ物は何ですか?

 

「割となんでも好きですが、強いてあげるなら海鮮とスイーツですね。」

 

─ほほぉ、るぃーんさんは好きなものが多いのですね。その中でも海鮮とスイーツを挙げた理由はありますか?

 

「海鮮は前から好きだったのですが、沼津に通ったり金沢に住んだりしたことで、なくてはならない存在になりました。金沢の推しはのどぐろとブリ、沼津の推しはアジとイカです。」

 

 

「スイーツに関しては……カフェ巡りが好きでして、旅先でオシャカフェを探すこともありますね。キルフェボン美味しいですよね。」

 

 

─海鮮に推しという概念を持ち込む方、初めて見ました。ということは、サーモン推しに私はなるんでしょうか。

 

「そうなると思います(笑)」

 

─オタクの性ですよね。続いて、好きな言葉を教えてください。

 

「好きな言葉は、『できるかどうかじゃないやりたいかどうかだよ』です。」

「1番大切なのは、できるかどうかじゃない。やりたいかどうかだよ!」

ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ1期4話「ふたりのキモチ」より〉

 

─その言葉は、Aqours高海千歌ちゃんでしょうか?  理由を聞いても宜しいですか?

 

「そうですね……えっと、小学生の頃は主体性がないって怒られたこともありましたね。ちょっとこれ以上話すのはあれなので、私の人生の根幹にあるのはこの言葉ですとだけ……(笑)」

 

─なんだか裏側に壮大なメッセージが込められていそうな回答ですね。気になるところではありますが、深くは追求しないでおきますね。きっとるぃーんさんにとっては人生が変わるほどの言葉だったと思いますので。次に、Liella!の推しキャラクター、キャストを教えてください。


「キャラクターは、ちぃちゃんとオニナッツですね。ちぃちゃんはですね、ダンスで結果を残し、やっとかのんちゃんの横に立てる人になった事で、普通科に転学科してしまうというのは、正直、重すぎると思います。でも、相手を想い相手の為に行動するという、これを貫ける芯の強さがかっこいいですね。お互いに背中を押し合える関係になれて、本当に良かったです……。」

「かのんちゃんの力になれないから。それなら、ここでダンスを続けてたって意味ないもん。」

ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ1期6話「夢見ていた」より〉

「待っててね。」
ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ1期6話「夢見ていた」より〉

 

─嵐千砂都ちゃんが重すぎるという認識、そして芯の強さには私も激しく同意しております。そこにやはり惹かれてしまいますね。鬼塚夏実ちゃんの方はどうでしょうか?

 

「皆さん、2期6話「DEKKAIDOW!」を思い出してみてください。2年生との実力差を埋めるため、1年生3人は北海道で合宿を行い、Liella!をプロデュースする契約を結んでいる夏美ちゃんも同行します。」

 

「Liella!を売り込むために参加しているにも関わらず、2年生に追いつく事が夢と言いながらも、壁にぶつかった1年生3人の夢に真剣に背中を押すシーンがとても好きです。」

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「まずは、人の夢に真剣になれるところに共感したというと、すごくおこがましいのですが…。」

 

─そんなことはないですよ。私もそのシーンは、じんと心に染みましたね。自分の夢だけでなく、他人の夢にまで真剣になれるという人はそうそう居ませんから。

 

「幼いころの夢の話のシーンや目標なんてないときなこちゃんに語るシーン、なぜかとても苦しくなりました。それもまた共感なのかもしれないなって思いました。」

 

「そして、夏美ちゃんを心配したかのんちゃんが、コッソリ北海道にやってきて、スクールアイドルにならないかとお誘いをし、半ば強引に一緒に踊ろうよと誘います。」

 

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「どう、気持ちいいでしょう?これをみんなで息を揃えて決める。応援してくれる人の前で。そうすると客席の人たちも心の中で一緒に踊ってくれるの。ステージ全てが一つになる。それが最高の瞬間。そんなライブをすることが私たちの夢。」

ラブライブ!スーパースター!!2期6話「DEKKAIDOW!」より〉


「夏美ちゃんは、かのんちゃんやLiella!のみんなの夢に共感したから乗り越えられたんですよね。人はだれしも挫折をするし、それを夢の力によって乗り越えていく…。特別なようで、むしろ普遍的なようで、ものすごいメッセージだと思います。『できるかどうかじゃない、やりたいかどうかだよ』ってこと、これが人生なんだなって思います。」

 

─ありがとうございます。特別なようで、むしろ普遍的なようで、ものすごいメッセージという言葉、伝わったと思います。それでは続いて推しキャストでもある絵森彩さんのことを伺っても宜しいでしょうか?

 

「絵森彩さんの事を好きだなと認識した瞬間は、『Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~』の埼玉公演の2日間のMCです。あの極寒のメットライフドームですけれども、必死でMCを聞いていたので、MCが55分もあった!?という感想なのですが…(笑)」

 

─私も現地でいましたが、後でその時間を聞いて驚きました。涙でいっぱいいっぱいでしたからね。


「Liella!ちゃんたちにとって、初めての声出しありのライブだったわけですね。私が直に9人のLiella!を拝んだのは、お披露目のファンミーティング以来だったのですけれども…。あんなに初々しかった2期生たちが「敬愛する先輩方」のホームで堂々とパフォーマンスしていて、ものすごい努力を積み重ねてきたのだなと感じました。絵森彩さんのパフォーマンス力やファンへのサービス精神といったところは言うまでもなく素晴らしいです。オタク、本当に狂ってしまいました。さて、1日目は他の子のMCが長めだった事に気を使って、手短に話されていて、こういう大事な場面で気遣いが出来るの、本当にすごいですよね。」

 

「これからも是非私たちLiella!と一緒に、最高を更新していって、楽しい瞬間を一緒に過ごしていけたらいいな、と思っております。」

〈2023.03.04 Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~埼玉公演Day1〉


「そしてそして、2日目のMC、2期生としてLiella!に加入されてからの葛藤のお話を聞き、オタクは涙が止まりませんでした。」

 

「4月28日、2022年の4月28日に夏美たち2期生が、今の1年生が加入するっていうことが発表された時に、皆さんLiella!が大好きだからこその様々な多種多様の反応があって、それはもちろん私も見ていたんですけども……私もLiella!っていうグループが大好きだったから、5人で走ってきた軌跡を見てきたから。自分が大好きなLiella!に入って、そのグループを壊してしまうんじゃないか。大切なものを壊しちゃうんじゃないか。本当に思っていて……私で良かったのかな。この2期生の鬼塚夏実が私で良かったのかなって自信がもてなくなってしまって。………………もてなくなってしまったんですけど、いざ活動が始まってみて、私でいいのかな?っていう疑問を抱えたままスクールアイドルをやることって、応援してくださる皆さんに対しても、凄く失礼だなって思いますし、何より夏美に対して凄い失礼なことをしている、ということを思い始めて。そんな情けない自分を変えたいって心の底から思ったんです。」

〈2023.03.05 Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~埼玉公演Day2〉

 

「皆さんが5人のLiella!が好きだからこそ色んな声があるし、自分もLiella!が大好きだからその気持ちも分かるというお話は、優しさと想いの強さに溢れていました。」

 

─だからこそ絵森さんに惹かれるわけですね。MCの締め括りの一言は、今もきっとるぃーんさんや読者の皆様の脳裏に刻み込まれていることでしょう。

「以上、"Liella!の鬼塚夏美役"絵森彩でした。長くなってしまってごめんなさい。」

〈2023.03.05 Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~埼玉公演Day2〉

 

─続きまして、るぃーんさんの好きなLiella!の楽曲を教えてください。

 

「好きな曲は『Shooting Voice』ですね。」


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─「LoveLive! Series Presents COUNTDOWN LoveLive! 2021→2022 〜LIVE with a smile!〜」で初披露されて以来、数々の公演のアンコール等で披露されている神曲ですね。どうしてこちらを……?

 

「『Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~』大阪公演に、私は参加できなかったのですが、ペイちゃん(平安名すみれ役ペイトン尚未さん)が"会えない人にも届くように歌いました"とお話されていたと聞きまして。この曲は元々はラジオがテーマですが、会えない人にも寄り添い想ってくれる、それをより実感して、この曲が更に好きになりました。」

 

「ツアーで大阪が一番西なんです。私達が今回行けない四国九州の人も居るかな?そんな方々にも!"大好き"の気持ちを伝える為にShooting Voiceを歌いました!」

〈2023.01.21 Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~大阪公演Day1〉

 

─そのMCを、私も見かけました。ペイトン尚未さんの人柄、優しさの溢れたMCだったと、私も温かい気持ちになりました。"今夜君に届け"という歌の始まりと重なる、本当に素晴らしい楽曲だと思います。それでは、本題の質問をさせていただきます。るぃーんさんの好きなLiella!の衣装は何ですか?

 

「好きな衣装は『始まりは君の空』です!」


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─Liella!のデビューシングルでもあり、まさしく「始まり」を象徴する楽曲ですね。好きな理由を聞いても宜しいですか?

 

「何より衣装チェンジが好きです。さらいんさん、あなたも好きでしょう?」

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─……好きですよ。というか質問に対して、質問を返す人は初めてですよ(笑)

 

「いやいや、だってさらいんさんも好きかなと思いまして。オンラインでのリリースイベント『始まりはみんなの空』が開催されたのは、コロナ禍に入って1年が経ち、少しずつ対面のイベントも開催されている、そんな時期だったと思います。1曲目から衣装チェンジがすごく印象的でした。リリイベでは画面越しでも伝わってくる、5人の全力が心に刺さりましたね。」


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─リリイベ、当時は有観客の予定だったようにも見えますが、コロナ禍でのスタートというのはLiella!メンバーにとっても、私たちファンにとっても苦しかった時期かと思います。それで……衣装の方は……。

 

「あっ、衣装の話でしたね。キャラの衣装とキャストの衣装を見比べて頂きたいのだけれど…」

 

─急にお嬢様言葉が出てきましたね。

 

「キャラの衣装の方も、とても可愛いんですけどね。端的に言うと、デザインと生地の選び方ですね。まずデザインなのですが、『ラブライブ!』の衣装って、2次元で描かれているものが際どすぎると、アレンジ入りますよね。君空(『始まりは君の空』の略称)衣装においては、2次元ではノースリーブだったものが、リリイベの時の初期の衣装ではフリルがついていて、1stライブツアー以降だと袖がついていますね。」

(2次元のキャラクターたちが着ている衣装)

(3次元のキャストたちがリリイベで着ている衣装)

(Liella! First LoveLive! Tour ~Starlines~でキャストたちが着ている衣装)

─こうまじまじと見ると、こんなにも違いがあるなんて知りませんでした。


「襟元を再現しつつ、可愛さを引き出せるデザインがされているところが、推しポイントですね。なこちゃんのピンクのスカーフは本当によだれかけ感があって、可愛い超えてむしろ面白いと思いましたが(笑)」

 

─な、なこちゃん、かわ……いえ、失礼しました。その他、好きなポイントとかありますでしょうか?

 

「生地についても語りたいのですが……キャスト衣装のジャケットの光沢感とふわふわ感、とてもいいなぁと思っていて。ですのでデザインと質感の両方の話なんですけど……Liella!の衣装って、3次元の衣装にするのがとてもセンスありますね。『START!! True dreams』とか『WE WILL!!』とか、すごくオシャレになってますよね!」

─3次元だと2次元以上にデザインの変化が見られますね。小物が派手になっていたり、模様が入っていたり……。

 

「『ラブライブ!スーパースター!!』は、より一層そのデザインが際立っていると思います。これからの衣装も、キャラとキャストの両方それぞれが楽しみですね。」

 

─熱い語りを本当にありがとうございます。最後に、読者の皆様へとメッセージをお願いします。


「本日は語彙力が無いなりに全力で語らせていただいたわけでございますが、拙いながらお付き合い頂きありがとうございました。私としては、このように言葉にする機会はとても貴重でした。お誘い頂いたさらいんさん、いつも私を本気にさせてくれてありがとうございます!宣伝のお時間も頂けるという事で、ありがとうございます。私が出演するオーケストラと吹奏楽の演奏会がありますので紹介させてください。」

 

「『ラブオケ!』では、7/29(土)にパルテノン多摩で、ラブライブ!の4シリーズの劇伴の演奏会を開催します。」

「『浦の星吹奏楽部』では、9/2(土)(雨天時は9/3(日))に狩野川でのサマーコンサートと、11/5(日)に沼津市民文化センター大ホールでの定期演奏会の2つの演奏会を開催します。」

「詳細はラブオケ!(@loveorche2022) と 浦の星吹奏楽部(@uranohoshi_wo)をご覧ください。オタクの本気を是非見に来てくれると嬉しいです!私が出る演奏会の話をさせてもらったところではあるのですが、さらいんさんやこの記事を読んでくださっている皆様とも、一緒に大好きな音楽を奏でることができたらなとも思っております!それでは。これからも最高の瞬間を生きるために頑張る皆様を、私は応援しております!」