「想いの音、人の音、街の音。何一つ欠けても沼津は照らすことは出来ない。ここでしか奏でることの出来ない…たったひとつの音楽たち」
「音で沼津を照らしたい」
その想いが集って、今宵もまた音楽祭が沼津で行われた。観客も演奏者もまた大いに笑い、音を、声を出し、その瞬間を楽しんでいた。
好きな街を。好きな音楽を。好きな作品を。
想いの音、人の音、街の音が。
ぶつかり合う音たちは、いつしか調和し、更に沼津を照らす音楽へと生まれ変わっていく…。
初めに
皆さん、初めましての方は初めまして!
いつも読んで下さる方は、本当にありがとうございます!!
さらいんと申します。ラブライブ!が大好きな、伊波杏樹さんのような人を目指している田舎暮らしのオタクです。
今回、こちらで書かせていただきますのは7月14日に開催された「第3回音で沼津を照らしたいコンサート」のことです。
「音で沼津を照らしたい」通称「おとぬま」というのは、「音楽と沼津を愛するインストアレンジグループ」のことを指しており、ファンの有志の方が集まって、「好き」が集って活動しているグループのことです。
昨年9月17日には「第2回音で沼津を照らしたいコンサート」が、あの聖地でもある沼津市民文化ホールにて開催され、大盛況の中閉幕しました。
あれから1年…こうして再び筆を取ったことには理由があります。
「音で奏でる物語をより多くの人に知ってもらいたい」
その想いが胸の内にずっとあるからです。その一心で今…この文書を綴っています。
あの音楽祭には…何かがあります。
その何かが…私にはまだ分かりません。
でも、何かがあるんです。
彼らが「音で沼津を照らそう!」と、たくさんの人が、たくさんの好きが集うあの瞬間の景色を、私は皆さんに"言葉"の力を借りて伝えさせていただきます。
ただのいちファンにすぎない私ですが、誰よりも真剣に向き合って書いているつもりです。
それでは…読者の皆様をお連れ致しましょう。
想いの音、人の音、街の音。何一つ欠けても沼津は照らすことは出来ない。ここでしか奏でることの出来ない…たったひとつの音楽たちの世界へと。
第3回 音で沼津を照らしたいコンサート Live Viewing
※こちらはLVでの様子です。
空もこころも輝いてるかい?
雨天決行をするか否か。
それが、今回1番の懸念だったと思います。
どの天気予報を見ても、沼津市は雨。雨。雨。
空は曇り、ぱらぱらと雨が降りしきる。
そんな中で音楽を奏でる楽器たちにとって、最高の音を響かせるには容易ではない天気です。
それ以上に彼らが体調を崩してしまうこともあります。
その判断は…厳しいものであったと思います。
それでも…ギリギリまで粘っての開催。
本当に主催ののえるさんを初め、おとぬま関係者の皆様には頭が上がりません。
私たち観客以上に、楽しみにしているのはおとぬまに携わる皆様だと思っています。
この音楽祭を形作る演奏者の皆さんの力があってこそ、そしてそれを支えるスタッフの皆さんの力があってこそ「第3回音で沼津を照らしたいコンサート」が開催出来ていることを、を大にして私は多くの方に伝えていきたいです。
本当に…本当に…ありがとうございます!!
幕開けを飾るのはもちろん…「Main theme of LoveLive! Sunshine!!」
「行くぜっ!」の掛け声と共に、ハイハット・シンバルが鳴り響き、一気に観客を「ラブライブ!サンシャイン!!」の世界へと導いていく。
千歌があの日目にした"輝き"と目の前で奏でられる"輝き"が私には重なって見えました。
ひとつ…ピアノオタクからいいですか。
ピアノさん!!あなた4thVerの「Main theme of LoveLive! Sunshine!!」の駆け上がる音色入れましたね!?!?
そう、これは落ちサビ、というかゆったりとしたメロディーが流れるパートがありまして…その時に、浦の星交響楽団のピアノの方がアレンジで入れていた音があります。これはサントラには封入されておりません。生でしか聴けない音源です。
その音をもう一度、この沼津の地に響かせてくださり、ありがとうございます。ありがとうございます。
その熱が冷めやまないうちに続いたのは「君のこころは輝いてるかい?」
Aqours 1stSingle「君のこころは輝いてるかい?」Full
ソプラノサックスとアルトサックスのメロディーが、観客の心を震わせ、掛け声と共により音楽を彩っていく。
ここで注目すべきはタンバリン。
タンバリンって、誰もが小学生の時に扱う道具だと思います。だからというか…なんというか簡単な楽器に見えるかもしれません。
ですが、あれは恐らく難しいと私は思うんですよ。素人目線でしかありませんが、ああいう風にリズムを刻む、というか音を鳴らすのってやったことはないと思います。
やっても、リズムに合わせて「タンタンタタン」みたいな。(擬音語下手くそです)
ラスサビでは新ギミック「おとぬまシャボン玉」
命名がダサいです。仮です。誠の名は知りません。
1stシングルのPVでも、劇中歌でも「シャボン玉」と君ここは切っても切り離せない存在。
完全再現をしようとする彼らのこだわりをひしひしと感じました。
彼らの音楽は、空のこころも私たち観客のこころも輝かせてくれます。
軽快なリズムの前奏で始まったのは「Step! ZERO to ONE」
アルトサックスとソプラノサックスのハモリがとても綺麗で、まるで彼女たちが目の前で軽快にステップを刻んでいるような…そんな音色。
「いち、にっ!」の掛け声を担当するのは…なんとホイッスル。まるでわちゃわちゃと楽しそうに笑うAqoursの先頭で、千歌が笛を吹いているような…そんな情景が思い浮かびました。
「皆さん、こんにちはー!!音で沼津を照らしたいコンサート始まりましたー!!」
ギター担当であり、主催ののえるさんの声に呼応するかのように、観客からも熱い声援が。
「今日までね、大雨の予報で…もうだめなんじゃないかと思っていたんですけれど…無事皆様が祈ってくれたおかげで、開催することが出来ました。本当にありがとうございます!」
予断を許さない状況の中、こうして開催することが出来たのも皆様のおかげだとのえるさんは仰っていましたが、雨の中でも最善の策を取ってなんとか"音"を届けようと奮迅して下さったおとぬまの皆さんがいたからだと私は思っています。
「本日ですね、後ろ屋台が4つ並んでおります。あげつち商店街…沼津の方々がですね屋台を出してくださって、転換の合間だったりとか飲んだり食べたりしながら聴いてくれると嬉しいです!よろしくお願いします!」
地元の方々にもその想いは伝わり、多くの方々がこの日に集い、みんなでわいわい楽しむ。これがおとぬまなんですよね。
「それではどんどん次の曲行きたいと思いますんで、まだまだ盛り上がっていけますかー!?」
のえるさんの掛け声に「おー!!!」と力強く返す観客の皆様。雨にも負けないこの声は、きっとお天道様に届いているはず。
Let's Enjoy!!
楽しいことはまだまだこれから!と言わんばかりに演奏されたのは…「Let's enjoy together」
4thライブでも馴染みのあるこの楽曲は2期2話「雨の音 」で流れたOSTです。
3年生と1年生が仲を深めようとドッチボールを…というなんともコミカルな部分での採用。
会場からも自然とクラップが沸き起こりました。
ここで着目するのは、コーラス隊です。
前回も出演していた2人の女性。この2人による美しい声が音に調和をもたらし、よりこの楽曲の良さを表現していました。綺麗な歌声だなぁ…。お揃いのスカートもいいなぁ…。
愉快なリズムとはうって変わり「少女以上の恋がしたい」が流れると、会場の雰囲気はガラリと変わりました。
Aqoursのライブでも毎度毎度新鮮な気持ちで見ることの出来るこの楽曲。可愛さ全開Aqoursちゃん。
ドラムロール奏法へ変わる前奏が気持ちよすぎましたね…。(語彙力)
ラスサビへ向けて駆け上がるピアノの音色は、さながら恋焦がれる少女のように熱く、切なく、この楽曲を彩ってくれました。
はぁ…「少女以上の恋がしたい」にこんなにもピアノの音色が合うなんて思いもしませんでした。完敗です。
一息つく間もなく始まるのは「青空Jumping Heart」
シンセからの「青空Jumping Heart」というのは、疾走感があってたまりませんね。
アルトサックスとテナーサックスによるメロディーの軽やかさもそうですが、間奏部分でアクセントのあるギターの音が「これぞ青ジャン!!」という風に思わせてくれます。
恐るべし「青空Jumping Heart」です。
いつ聞いても、始まった時のときめきをずっと大事にすることが出来る曲です。
ラブライブ!サンシャイン!!と出会ったあの日のこと、1期1話を見て衝撃を受けたこと、初めて見たおとぬまのこと…様々な想いが交錯して、今ここにいる。
この曲を聞くと、そんな"はじまり"を思い出します。
そしてこの曲…BPMがめちゃめちゃ速いことでも有名です。確か200くらいだったでしょうか…テンポが速く演奏するのもなかなか大変だとは思いますが、きっと音が重なった瞬間は最高に気持ちいいのかなぁ…と思っています。
さぁ、幕があがったら…
天候は相変わらず…予断を許さない状況が続きます。曇り空で包まれた狩野川には、1人の女性がステージに立っていました。
「近未来ハッピーエンド」の曜ちゃんのコスプレをし、ギネスブックにも載っている世界一難しい楽器を携え、その音色を確かめています。
セッション全体の音を確認するために「恋になりたいAQUARIUM」のサビ部分を演奏されていましたが…その1パートだけでも、素晴らしい音楽を私たちの心へと届けてくれました。
おしまい。
ちょっと待ったぁぁぁぁぁ!!!
まだあるからね?魅力届けてないよ!?
はい、すみません。
というネタは放っておいて、ここからはユニットパートです!!
オーボエで色んな曲を演奏し活動されているよねちさんがトップバッターを務めてくださいました。
今回の愉快な仲間たちは、ベースのともしぃさん、パーカッションのやぎのゆさん、ピアノのシューっとさん。
1曲目は「恋になりたいAQUARIUM」
Aqours 2ndSingle 「恋になりたいAQUARIUM」Full
ピアノの前奏、そしてウィンドチャイムの流れ星のような音色が相まって、あの幻想的な水中の世界を表されていました。
一気に疾走感のある演奏へと生まれ変わり、カホン、ベースも合わさり、そこに飛び込むようにメロディーラインを奏でるオーボエ。
オーボエとピアノの音のキャッチボールは、まるで爽やかな溌剌な女の子とお淑やかでふわっとした女の子が会話しているようにも見えました。
「皆さん、全速前進?ヨーソロー!からの敬礼!もう1回いっちゃいます?」
なんともゆるっと、でもよねちさんらしいMC。もう1回みんなで敬礼ポーズをとることに。可愛いですね。
「ありがとうございます!本日は『第3回音で沼津を照らしたいコンサート』にお越しくださり、誠にありがとうございます。雨降ってます今?大丈夫ですか?」
天候の心配をするよねちさんに、観客からは「大丈夫ー!」と元気な声があがります。
「今日100%くらいですよね。主催ののえるさんに「私晴れ女だから晴れると思います」って言ったんですけど…晴れてないですけど雨止んだから良かったなって思います」
よねちさんは天気の子だった説が浮上していますね。曇り空の下でも、彼女の周りは晴れている気がします。そんな彼女に会場から暖かな拍手が送られていました。
「のえるさんから30分間好き勝手暴れていいよ、とお許しを頂いたので…個人的に30分間エモい、と思う曲でセトリを組ませていただきました。ちなみに、帰ろうとしている方いませんか?ラストの曲が、個人的にエモい、と思っているので最後まで聞いた方が絶対いいです」
念を押すかのように「エモい」という単語を繰り返すよねちさん。その押しぶりに思わず自分も身構えてしまいますね…。さぁ、どんな曲が来るのやら。
「2曲続けてお送りします」と話し、パーカッションの方のカウントから始まった「Beginner's Sailing」
軽やかに跳ねるようなリズムと共に、ピアノ、パーカッション、ベースに着飾られ、オーボエの音が響く。個人的な感想ではありますが…オーボエの音色がこの「Beginner's Sailing」に本当によく合うな、と思います。昨年のおとぬまでよねちさんのことを知った初めての曲がこの「Beginner's Sailing」でした。
いま迷ってるの?
やりたくても きっと上手くいかないと
Aメロ前半はピアノとオーボエのみ、後半からパーカッションとベースが加わるという、音のメリハリが観客の心をキャッチしていくようなアレンジ。
ベースが個人的に好きな楽器で、なんとなくドラムやギターがいるとそちらの方に目が行きがちになってしまうのですが、この曲のベース…音が決まりすぎてて、最高に痺れました。ベースの役割の大きさを改めて知ることが出来ました。
続く2曲目は「海岸通りで待ってるよ」
陽気に狩野川の傍を歩く千歌、曜、ルビィの姿が思い浮かびますね。
ずっと待ってるー!
ルビィちゃんパートの部分をパーカッションのやぎのゆさんが担当し、会場を大いに沸かせていました。なんでもよねちさんがそのパートが好きだそうで…楽器を吹いている都合上言えないから、お願いしたのだとか。
「よねちの活動を初めて今年度で3年が経ちます。3歳記念のワンマンライブなので…元々は私クラシック中心に演奏活動をしていたんですけども、こうやってアニソンの世界に足を踏み込んで皆さんにお会いできて本当に良かったなと思います」
MCでは、ワンマンライブが開催されるという旨を伝え、今の気持ちを語ってくれました。会場からも暖かな拍手が送られ、嬉しそうな顔をされていたのが印象的でした。
「アニメの挿入歌からです」と前置きをして流れ出した尊い楽曲「MIRAI TICKET」
1期13話「サンシャイン!」の挿入歌ですね。
ピアノとウィンドチャイム。
2つの音が重なって、煌めきの海に包まれて輝く9人の少女たちが脳裏をよぎる。
「輝くって楽しむこと」
そう気付いた彼女たちの歌は、たくさんの人を魅了し、こんなにも素敵な空間を生み出してくれました。
初めは小さな波が、やがて大きな波へと変わっていく。人を集めるだけだった波は、いつの間にか人を巻き込んで、一緒になって輝きの海に流れ込んでいく。
彼女たちの歌声に惹かれてたくさんの人が曲を愛しています。曲を奏でています。そのことをしみじみと感じました。
「次の曲でラストとなります。おとぬまのリーダーののえるさんも混ぜて、好き勝手暴れたいと思います!」
のえるさんも混じって始まったのは…「僕らの走ってきた道は…」
冒頭映像7分公開!「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」
しっとりとしたピアノの前奏からオーボエの繊細な音が遥か空遠くまで響く。
1年生パートで他の楽器が入り、曲が煌びやかになっていく。ギターがいるだけで、こんなにも曲のイメージは変わるのか!と思いました。
テンポが変わる部分では、完璧にシンクロした演奏を見せてくれたよねちさんと愉快な仲間たち。音と音がぶつかり合うのではなく"合わさる"という感覚を私もバンドセッションで経験していたので…その瞬間の気持ちよさは分かります。
いや、しかし外で演奏する「僕らの走ってきた道は…」もいいですね。
そして、明日へ…
2番手に登場したのはTwitter等のSNSでピアノの演奏動画を投稿されているシューっとさん。私が一方的に尊敬しているピアニストさんです。
開幕に持ってきたのは特殊アレンジからの「HAPPY PARTY TRAIN」
【ラブライブ!サンシャイン!!】「 HAPPY PARTY TRAIN」【ピアノ】
個人的には、ベスト10に入るくらい好きなアレンジです。じもあいからのHPTに繋げるアレンジはどこか"始まり"を助長するかのよう。観客からも「おぉー!」という声が聴こえてきました。
フルVerの公開は初めてということで、色々アレンジが面白くされていましたね。個人的には、ラスサビの左手、いわゆるコードを辿る部分ですが…ラスサビだけコードを変えていたのが印象に残りました。
「私めちゃくちゃMCが下手ですので、見させてもらいます」
いやいや笑
カンペを見るという斬新な行動に、会場からも笑いが零れます。とも言う私も申し訳ないのですが笑いました。
「1曲目、HAPPY PARTY TRAIN聴いて頂きました。今自分は20歳なんですけども、ちょうど高校を卒業して、大学に入るという時に発売したCDなんですけど…この曲は大学入学後も下宿先が決まらず、カプセルホテルでずっと過ごしていた時にこのCDを買いに行ったんですけど…とても励まされたのを覚えています」
カプセルホテルから大学へと通う日々…考えただけで寂しくなりますね。そんなあの頃の大変な想いを話として私たちに伝えてくれる。同時にこの楽曲が彼にとってどれだけ大切なのか感じることが出来ました。
「次の曲はですね…1曲目はキャラの推しのダイヤさんに関する曲で、2曲目は中の人の推しの逢田さんに関する楽曲です。それではお聴き下さい」
そう一言置くと、会場に鳴ったのは…そう、あの右手で奏でられる音です。
【ラブライブ!サンシャイン!!】「GALAXY HidE and SeeK」【ピアノ】
AZALEAの「GALAXY HidE and SeeK」は、昨年の「第2回音で沼津を照らしたいコンサート」で演奏された楽曲です。
右手の高音のキラキラがまさしく光る!!曲です。静謐と調和をもたらす、あのライブのシーンが思い浮かび上がりますね…。
2曲目は「海に還るもの」
1期10話「シャイ煮はじめました」にて、夜の浦の星女学院で梨子が千歌に弾いてみせた楽曲です。
「梨子ちゃん、ピアノコンクールに出てほしい」
と切り出した千歌。「ピアノが大切だという気持ちに答えを出してほしい」と強く言葉にし、彼女も懸命に梨子へと想いを伝えます。
「待ってるから。どこにも行かないで、ここでみんなとずっと待ってるから」
その言葉を受けて、梨子はピアノコンクールでこの曲を弾き、そして梨子を覗いたAqours8人は「想いよひとつになれ」を歌います。
そんな一連のストーリーをなぞるかのように、彼が奏でる音は「海に還るもの」から「想いよひとつになれ」へと繋がりだしました。それはまるで梨子から千歌たちへのエールのようにも思えました。
【桜内梨子誕生祭2019】「想いよひとつになれ 4th ver.」【ピアノ】
想いよひとつなれ
この時を待っていた
そして更に驚くべきことが起こりました。
それは…4thライブで見せた奇跡の物語です。
あの物語を、88鍵という、ピアノという楽器で見事に表現して見せました。
会場からもどよめく声が。その声を受けて、演奏は力強く、大きな感動を巻き起こしていきました。
「自分は10月いっぱいで自分のピアノ活動を一旦中止させていただきます。というのも、自分も今夢がありまして、その夢に向かって頑張りたいという気持ちがあるので、Aqoursは夢を追いかけるには自分から動かなければならないことを教えてくれたので、自分はそのために頑張ろうと思っています」
突然の休止に、会場からも「えっ!」?」という驚きの声が。その休止の理由というのは…
「夢を追いかけるため」
Aqoursに教えて貰ったこと…それは「自分から動くこと」
その気持ちを胸に、彼は彼なりに決断をしたのだと思います。私はその決断を尊重してあげたいな、と思いました。
「でも…まだ1人でも聞いてくれる人がいるなら必ず帰ってきますので、その時までお待ちしていただければ嬉しいです」
1人でも聞いてくれる人がいるなら、とまた復帰を誓うシューっとさん。会場からも「待ってるよ!」と声が掛かっていました。
「次はシューっととして最後の曲です。それでは聞いてください。Jump up HIGH!!」
「えー!」という惜しむ声が一転「おぉー!!」という歓声が沸き起こります。
Aqours CLUB2019のテーマソングである「Jump up HIGH!!」
【ラブライブ!サンシャイン!!】Jump up HIGH!!【ピアノ】
5thライブではアンコール直前に会場を轟かした楽曲です。当時まだ発売されておらず、フルの公開もありませんでした。
その曲をあえてライブで披露するという考えられないような演出に、あのメットライフドームにいた方、LVを見ていた方含め全員が驚いたに違いありません。
間奏部分では驚愕のアレンジが。
なんと「Jump up HIGH!!」に「Marine Border Parasol」が隠されていたのです。会場の何名か絶対に気付いたはず…サプライズに度肝を抜かれました。「分からなかったぞー!!」という方は、間奏部分によく注目してみてください。
3羽のカモメたちが潜んでいますからね。
その後に続いたのは「そして、明日へ」
劇場版でも最後を飾る楽曲です。
「あぁ、これで終わるのかぁ…なんていい終わり方なんだろう…」
少し寂しいような、でもなんとなく纏まるような。
その気持ちは、あっさりと裏切られました。
流れるように奏で始められた「Brightest Melody」によって、全ての感情が一瞬吹き飛びました。
【ラブライブ!サンシャイン!!】Brightest Melody【国木田花丸生誕祭2019】
まだ世の中に出していない記事ですら、これほどまでに「Brightest Melody」への想いを語っています。
ラスサビでは、リタルダンドのアレンジが心に刺さりました。そこは…ずるいです。3年生パートのエモさに磨きがかかっていました。
何度でも熱くなれ…
ユニットパートラストは不自然なカルテットさん。
通称ふしカル、と呼ばれ、弦楽四重奏で様々な音楽を奏でられています。
数多くの楽器編成が存在する「室内楽」の中でも、究極のスタイルと称されている弦楽四重奏ですが、2つのバイオリンとヴィオラにチェロという4つの弦楽器で構成されております。
開幕1曲目に持ってきたのは「スリリング・ワンウェイ」
「スリリング・ワンウェイ」をクラシックで演奏というのは正反対すぎて合わないのでは…と思ったのですが、全くそんなことはありませんでした。
4人の演奏者が出す音の圧があまりにも凄すぎました。「この音は本当にたった4人で出しているのか」と思ってしまうぐらいの迫力があり、より疾走感のあるこの楽曲を表現していました。
そしてなんと言ってもメンバーが違うということ。「第2回音で沼津を照らしたいコンサート」の時とは違うメンバーで合わせているのですが…全くぶれない。調和が乱れない。
素人目線で何を言っているんだ…と思うかもしれませんが、これがふしカルさんの強さでもあると思いました。
2曲目は「Believe again」
いや。ちょっと待ってください。
またクラシックとは真逆のような楽曲ではないでしょうか。なのに…なんでこんなにもかっこいいんでしょうか。
この楽曲では、主にヴィオラとチェロが光るアレンジだったなと思います。ほとんどのメロディーをヴィオラが演奏されていたのですが、その音の高さがピタリと当てはまる。
そこへ装飾するかのように2台のヴァイオリンが重なったり、支えるようにチェロの音が合わさる。
間奏部分では、鬼気迫るような激しさを帯びた音楽たち、そして奏者の皆さんの表現力が今もなお脳裏を過ぎっては、身体中からぶわっと熱いものが込み上げてきます。
「本日は足元悪い中お越しいただきまして、ありがとうございます。今日は梅雨明けもまだで、本当に天気が読めなくて、私たちの弦楽器は湿気はもうまじの天敵なので…本当にハラハラしながら今日を迎えたんですけども…本当にあの今回「音で沼津を照らしたい」さんに誘われたのは3回目になるのですが、回ごとにスタッフさんたちが尽力して下さって、私たちもこうして気持ちよく演奏…まぁ滅多に演奏しない環境ではあるのですが、気持ちよく演奏させていただいてます」
MCでは、ふわっとした、まるで諏訪さんみたいなMCが印象的でした。
MCでも触れていたように、バイオリンは湿気が天敵です。バイオリンにとって最も危険なのは、高い室温と低い湿度だそうで…今回は後者が取り上げられますね。最悪の場合は、材料の木が収縮し、ヒビや割れといった楽器の破損にまで繋がることもあるようです。
「自分たちの好きなラブライブ!サンシャイン!!という曲をですね、沼津で演奏出来ることを本当に嬉しく思っております。その想いを込めて、短い時間ではありますけれども、楽しんでいただければなと思います。よろしくお願いします」
会場からも大きな拍手が贈られ、チューニングの後に3曲目が始まりました。
3曲目は「逃走迷走メビウスループ」
「第2回音で沼津照らしたいコンサート」で聞いた「G線上のシンデレラ」が忘れられず、「いつかまた3年生の楽曲をふしカルさんに弾いてもらいたい…」と思っていました。
そしてその夢は今叶いました。
前奏から軽快かつリズミカルな曲調のこの楽曲ですが、クラシックだからこその良さもありました。
支えるチェロの音に、ピチカート奏法がスパイスをかけるように彩り、華やかな音楽へと生まれ変わっていく。
弦楽四重奏だからこそ、3年生の3人の歌声を見事に表現していました。もしもいつかそういうクラシックな音楽に合わせて踊る3年生が見たいなぁ…と思いました。
ひっそりと、静寂な会場にその音は響く。
前奏が特徴的な「卒業ですね」に、弦楽器の音がこれほどまでにピタリと当てはまるとは知りませんでした。
AZALEA楽曲に関しても、ふしカルさんが演奏されるとまた味が変わってきて、なんというか大人らしさ、という部分が強調されているな、と思います。他の楽曲も、いつか機会があれば聞きたいものです。
「ありがとうございます。1曲目から順番にセトリをご紹介すると、1曲目がスリリング・ワンウェイ、2曲目がBelieve again、そして3曲目が逃走迷走メビウスループ、そして卒業ですねを弾かせていただきました。いかがでしたでしょうか?」
4曲を弾き終えたふしカルさんに、会場からも大きな歓声が返されていました。その歓声に笑顔になるMC担当のにしこさんが忘れられません。
「特にBelieve againとかは弦楽器でどういう風に表現するか迷うところ…EDMのね、シンセサイザーとか鳴ってるので、弦楽器でどう表現しようかなっていうところを迷ったんですけど、上手いこと表現出来たと思います」
「Believe again」に関しては、弦楽器で表現するのは本当に難しかったと思います。それでもクオリティーの高いアレンジをこの場で演奏するふしカルさんの強さをまた垣間見た気がします。
「早いもので次の曲で最後になるんですけども…もっと聴きたいなって思って下さった方は、私たちは時々あの東京都内でコンサートを、ワンマンコンサートをしているのでぜひそちらにも遊びに来ていただければな、と思います。後でみんなが好きそうなポストカードを作ってきたので、おとぬまスタッフさんに声掛けていただいたら多分配って下さると思います。1枚ペラっと貰って帰って頂けたら嬉しいです」
名残惜しく会場からも「えー!!」という声が。そんな声に応えるかのように、さらりと宣伝を織り交ぜるMCに、流石場馴れしている方々だな、と思いました。私もそのポストカードは貰って帰りました。いつか都内の、今度は屋外ではなく、コンサートホールで響く弦楽四重奏を聴きたいと思います。
「私たちは特に東京都内でレコーディングだったり、オーケストラだったり活動することが多いんですけども、こうしてまた沼津に戻って来れて、自分たちの好きな作品を作品の聖地で演奏出来ることは本当に幸せだな、と思いますし、また機会があればワンマンコンサートとしてもちょっと戻ってきたいな、と思っております」
この沼津という地で演奏出来ることの嬉しさを語るにしこさん。この聖地を知ることが出来たのもラブライブ!サンシャイン!!のおかげであり、その聖地でラブライブ!サンシャイン!!の楽曲を聴けることもまた幸せなことなのだな、と思いました。
「それでは最後の曲になりますが、私たちのことも覚えて帰ってくださったら嬉しいです。それでは聞いてください、勇気はどこに?君の胸に!」
すっと染み渡る勇気の音色「勇気はどこに?君の胸に!」
まるで母親に抱かれているような暖かさ。
その暖かさに心はじんわりと溶かされていきます。
数ある勇君のverがある中、ふしカルさんが選んだアレンジは…それは、どれとも違うアレンジ。言い表すなら、2期7話と3rdライブ福岡verを掛け合わせたものでしょう。
やり残したことなどない
そう言いたいね いつの日にか
そこまではまだ遠いよだから僕らはがんばって挑戦だよね
やり残したことなどない。
そう伝えてくるかのようなパッション溢れる演奏に、身体中から鳥肌が立ちます。
3連符の連続、ピアノなら指先で事足りることを、弦楽器は…その分だけ腕を動かす。素人目から見ても、この楽曲は本当に難しいと思います。
それでも…やっぱりこの楽曲を演奏するふしカルさんの姿が私は大好きで、その音楽が大好きで「この瞬間が永遠に続けばいいのになぁ…」って思います。
WATER BLUE
不自然なカルテットさんが終わった直後に、雨足は強くなってきました。会場でもちらほらと傘を差す人が増え、カッパ等で雨を凌いだり、防寒に務める姿が見られました。
そんな中でもステージの方ではスタッフを初め、多くの方が準備に取り掛かっていました。沢山の人に支えられて、このコンサートが成り立っていることを、私は声を大にして伝えたい。
1人でも欠けたら、きっと今のこの瞬間を生み出すことは出来なかったのだと思います。例え太陽が照りつくことのない、WATER BLUEな世界だとしても、彼らはきっと奇跡を起こしてくれるだろう。そう思わせてくれました。
そして…奇跡を起こすために、彼らは曲を奏でる。
「起こそうキセキを!」が流れると、会場からは待ち望んでいたかのように歓声があがる。
コーラスの美しい歌声さえも、鮮明に聞こえ、あの瞬間まるで世界の中心がここであるかのようにさえ錯覚してしまうほどに惹き付けられていました。
雨を助長させるかのように、いや違う。
雨を強くしているのではなく、雨を味方にした「WATER BLUE NEW WORLD」は、これまで聴いたことの無いような音楽にさえ聞こえました。
雨の影響でストリングスが欠けているにも関わらず、そんなトラブルさえ感じさせないほどの迫力ある演奏に、会場からも熱いコールが送られていました。
1羽の青い鳥の羽音が、大空へと、遥か空遠く彼方まで導くかのように鳴り響く。最後に向けて、彼らの音の重なりに熱がこもり、この雨さえも彼らを輝かせる演出にさえ見えました。
「雨の中のWATER BLUE NEW WORLD、ありじゃないですかね?!」
のえるさんの問い掛けに、会場からも熱いレスポンスが。雨の中のWATER BLUE NEW WORLDは、流行語で言うなら「映え」ですね。
「少しみんなが奇跡を願ってくれたおかげで、ちょっとだけ雨足も弱まったところで、どんどんこっから、まだまだ盛り上がっていけますか?!」
MCが上手い。奇跡、という単語を織り交ぜるあたり、やはりのえるさんも場馴れが凄いのだと思わされます。
「俺らも機材が駄目と言うまで、全力で盛り上げていきたいと思いますので、ついてこれるかー!?」
熱いコールに、熱いレスポンス。あれ、ここはライブ会場だろうか?いいえ、沼津です。
雨ニモマケズ風ニモマケズ…そんな気持ちさえ感じられる雄叫びに、身体中からワクワクが溢れ出してきます。
ムーディな音楽を奏でるドラムとピアノの音色をバックに、オーボエ奏者であるよねちさんが登場。なんだこのジャズバーみたいな雰囲気は…笑
そして…ストリングスから始まる「Awaken the Power」
ですが、今ストリングスはいません。雨の影響で弦楽器は…破損の原因にもなります。なら、何故ストリングスが聴こえるのか?
その秘密はKeyを担当するレミューさんの存在です。本来…恐らくですがそのパートは、不自然なカルテットさんが担当される予定だったはず。それを直前にして変更し、そのパートを担当するという臨機応変さに私は脱帽しました。
演者、スタッフ、観客…全てが一体となって生み出す隠された力に、鳥肌が止まりません。寒さではありません。これは、武者震いなんだと思います。
この先、どこまでも、どこまでも遠くへ行けてしまうかのような、見た事のない夢の軌道を追いかけられるような、そんな気持ち。
いつの間にか、会場の人たちは傘を捨てていました。傘を差す人が減っていたのです。
もうみんな濡れることを気にしていませんでした。今この瞬間を全力で楽しみたい、そんな気持ちが滲み出ていました。
それは紛れもなく演奏に感化された証です。彼らが奏でる音楽は、人の心をも動かす魔法なのです。
「おっし、残り2曲!天候の関係もあって、もうアンコールも2曲続けてやって、終わりにしたいと思います。だからみんな残ってる体力全部この2曲にぶつけて、盛り上がっていきましょう!」
天候の関係で、きっとやむを得ず演奏することを取りやめた楽曲もあると思います。よねちさんが「未熟DREAMER」の衣装を着ているあたり、きっと「未熟DREAMER」が演奏される予定ではなかったのではないでしょうか?
それでも…天候は人間の力ではどうにも出来ません。ですが…今この瞬間を変えることは人間にも出来ます。雨に振られ、どんよりとした空気さえも、熱い演奏と気持ちの篭った音楽が、沈んでいた心さえも晴れ間に変えてくれます。
「今日はあいにくの雨ということでね、なかなか皆さんにも僕らにも負担のかかるステージだったと思うんですけども、僕らまだまだ演奏したい曲もあるし、皆さんももっともっと聴きたい曲ありますよね?!」
負担は大きかったと思います。でもそれ以上の奇跡を、感情を見させて貰いました。
「そしてスタッフ!まだまだお前らも演者でやりたいことあるんだろ!?」
スタッフにも声を掛けるのえるさん。スタッフからも熱いレスポンスが返り、さらに勢いづいていく。
「そういうね、みんなの夢を叶える場所を9月22日、用意しました。第4回音で沼津を照らしたいコンサート!沼津市民文化センター大ホールで開催したいと思います!」
沼津市民文化センター大ホール。
私はこの単語を聴いた瞬間、真っ先に思い浮かんだのは…Aqoursが立った場所、ということです。
『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 〜 Landing action Yeah!! 〜 沼津公演』
『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow 初日舞台挨拶付上映会』
『ラブライブ!サンシャイン!!Aqours クラブ活動 LIVE & FAN MEETING 2018 ユニット対抗全国ツアー』
などなど、幾度となく彼女たちが立った場所で、彼らは演奏する。それは…大きな挑戦だな、と私は思いました。
「ずっとやりたかった。これをやるために、これのためにじゃないな。僕らは何回も…もう馬鹿みたいにね、こんなに機材揃えて、みんな手伝ってくれてもう本当にここに全部ぶつけに行きたいと思うんで、ついてきてください!よろしくお願いします!」
「おめでとう!!」
「おとぬま最高!」
彼らを祝福する声が、応援する声が沢山聞こえてくる。そんな想いを背負って、彼らもあの場所に立つのだと思うと、成長が本当に楽しみです。
「そんなわけですね、残り2曲全力で僕らも演奏するので、皆さんついてきてくれますか!?」
「じゃあ、ラスト2曲行きますか!おとぬま!!じゃあ、聞いてください。ユメ語るよりユメ歌おう」
鼓舞する声に、拳を突き上げ、楽器を鳴らし応えていく。最後の最後まで、彼らも、そして私たちも楽しむ準備は万全です。
演奏に合わせて、思い思いに身体を動かしたり、コールしたり、サイリウムを振ったり…みんなでこの空間を作るっていうことが、私はいつも凄いなって思います。
ライブでもよく考えることはあります。
統一された色だったり、9色に光るサイリウムの光だったり、レスポンスだったり…Aqoursだけではあの空間は見れないし、私たち観客だけでも作れない。
おとぬまだけではこの音楽は作れないし、私たち観客だけでも音楽は奏でられない。
ライブやコンサートって、人と人との「相思相愛」が生み出す素敵な空間なのかな、って思いました。
「最後はみんなで歌いましょう!聞いてください、Thank you, FRIENDS!!」
私はこの曲を、あの景色を生涯忘れることは無いでしょう。
私は見ていましたよ。舞台監督さんの姿を。目の前がちょうど演出の核となる、しゃぼん玉を飛ばす機材の場所でした。
雨に紛れ、煌めきの雨を零す姿を見ました。あれは…きっと、このおとぬまという存在と、素晴らしい仲間に出逢えたことへの感謝の表れだったのかな、と思いました。
おとぬまに出逢って…人生が変わった人というのは、少なからずいると思うんです。おとぬまのおかげで楽器にもう一度向き合うことが出来た、人前で演奏するのが楽しくなった、何かを成し遂げることに誇りを持てるようになった…私が想像する以上に幸せなことが沢山訪れたと思っています。
それと同時に、辛いこと、大変だったこと、いがみ合ったこと…それもまたいい思い出へと生まれ変わっていったはずです。
そういう風に、"本気"でぶつかることの出来る仲間がいるというのは、本当に有り難いことなのだと、私は思っています。
「Thank you, FRIENDS!! 」というのは、まさしくその仲間たちへ「ありがとう!」への想いを届ける楽曲です。あの演奏は、私たち観客へ向けてだけでなく、私たちからおとぬまへ、そしておとぬまからおとぬまメンバー同士への想いの交換でもあったと思います。
「ありがとう」が交錯したあの景色を、私は一生忘れません。大切な思い出を、ありがとうございました!
終わりに
ここまで1万6000字…長々と読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。
おとぬまという存在に出逢ってからは、私はこのグループをどう広めていこうか、どう伝えていこうか、悩んだ上でこうしてブログというツールを使っています。
私は文章を書くことが好きです。もちろん色んなイベントに足を運ぶ度に、そのイベントはこうだったよ!!と伝えられるようなブログを書きたいな、と思っています。
ですが、おとぬまはなんとなく「こうだったよ!!」って伝えるだけでは足りなくて…それは、元々は同じ10人目のメンバーが、沼津という街を音楽で照らそう、音で沼津を照らそうと集い、音楽祭を開いている、という事実を多くの人に知ってもらいたいという思いがあるからです。
前回の記事でも私はこう言いました
「おとぬまは…有志というか、「好き」が集って実現していることなんですよね。そしてそのコンサートに携わっているのは沼津に住んでいる人だけじゃないということ。沼津から全然離れた場所に在住していたり、それぞれ違って、出身地も…。違う街、地域に住んでいるのに、沼津っていう街がすごく素敵なんだよ!というのを他の県の人が伝えてるっていうことにもすごく魅力を感じます。他の地域の人たちからしても、沼津って街はいいところなんだよ、ということがひしひしと伝わってきます。その活動ってやっぱりもっと広がってほしいなって思います。ラブライブ!サンシャイン!!ってすごく素敵な作品だと思うのですが、アニメだけしか見てないって人が想像している以上にいると思います。それに…全然ラブライブ!サンシャイン!!を知らない、沼津を知らないって人はもっとたくさんいると思います。そんな人たちにもアニメから派生して、アニメに感化されて、活動している人たちがいるんだよって、色んな人に伝えたい。そして、何よりおとぬまに携わるメンバーの皆さんに「あなたたちは凄いことをしてるんだぞっ!!」って伝えたいからこそ、私が出来ることことをしたい」
ー街を、心を照らす音楽〜音で奏でる物語〜より
その気持ちはいつも変わらず私の胸にあります。
今回も、かなり遅れてではありますがこうしてブログを投稿しているわけですが…もっと早く書けよって話ですよね、はい。すみません…。
と、そんなことを書きたいのではなく、私は今回も「音で沼津を照らしたい」というグループのことを、読者の皆様に少しでも知ってもらえるように、そして何よりおとぬま関係者の皆様へ想いを届けることが出来るように筆を取らせていただきました。
携わること、というのはまた夢の夢ではありますが、こういった形でおとぬまさんの話を、ブログとして書けることを誇りに思っています。
もちろんブログを書くにあたり、色々問題にぶつかる訳ですが…笑
それも含めて、やっぱり書き終えたあとの開放感だったり、おとぬまさんの素晴らしさを改めて知ることが出来ます。
今回は、特に魔法、はかけていません笑
前回の記事では魔法をかけたのですが…気付きましたか?
恐らく気付いた方も多いと思いますが、「夢で夜空を照らしたい」のフレーズを全て使って書いたつもりです。もし分からなかった方は、ぜひ読み返して見てください!(さらっと宣伝)
さて、そろそろ筆を置く時間がやってきたようです。
次に取り掛かるのは…第4回音で沼津を照らしたいコンサートです。
いや、もうそれ終わってるじゃんって思った方…タイムリープして貰ってもいいですか?笑
(書いてないのは秘密ですよ?)
最後に…こうしてまた「音で沼津を照らしたい」さんについて書けることを嬉しく思います。そんな機会を与えてくれたおとぬまさんを初め、スタッフの皆様、関係者の皆様、そしてあの日を会場で見届けてくれた観客の皆様に感謝申し上げます。
ここまで読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました!!乞うご期待!!