ほのぼのとした田舎暮らし

ほのぼのとした田舎暮らしをしているような…そんなゆったりとした言葉を贈ります

BLACK WINGS PROJECT presents「in Touch」感想カタ語る

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「言葉を音楽に乗せ、想いをつたえる。それがミュージカル」

 

初めましての方は、初めまして!!

お久しぶりの方は、お久しぶりです!!

いつも読んでくださる方は、ありがとうございます!!

 

今回は、タイトルにもございます通り「in Touch」というミュージカルについてのブログとなります。

少々ネタバレ等ございますが、絶賛公演中ですので気になった方はぜひ足を運ぶことをお勧めいたします。

 

きっかけ

まず、私がこの公演を見ようとしたきっかけは2つあります。

 

ひとつは、なんとあの新田恵海さんが出演されているということです。

 

私はラブライブ!!が大好きなのですが、その主人公とも言える「高坂穂乃果」を演じていた新田恵海さんが出演され、そしてなんと自分が住んでいる茨城に来ている!!ということで、これは見るしかない!と思ったのが大きな理由です。

 

もうひとつは、会場が近いこと、そしてお値段がお手頃だった、ということです。

 

水戸芸術館ACM劇場は、以前訪れていたこともあり、場所もアクセスしやすく、個人的にはその地域の高校に通っていたため、ずっと気になっていました。

 

ですが、前日になってやはり「行きたい!」と言う想いが溢れ、調べると…

 

「A席 学生 2000円」

 

えっ!?嘘だろ!?

まさかこのお値段で、ミュージカルが見ることが出来てしまうのか…これは行くしかない!!

 

そう思い、当日電話を入れ、公演を見に行きました。

https://twitter.com/nanoha1007/status/1030721732166877184?s=21

 

開演前

電車に乗り、久々に降りたった最寄り駅である水戸駅

 

夕方だったこともあり、まばらに降りていく人の波に倣って改札を抜けると、懐かしの景色が広がっていました。

 

高校時代、ずっと通っていた道のりだったからこそ、どこか懐かしさを覚え、なんとなく歩いて…ではなく真っ先にアニメイトメロンブックスへと向かいました。

 

というのも、声優アニメディアを購入するのとメロンブックスさんで予約していたものを受け取るためです。夏休みに入ってからはあまり来る機会がないため中々受け取れず、ようやくチャンスがあり、無事に欲しかったものを手に入れました。

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開演時間まで時間が迫っていましたので、徒歩ではなく、バスへと乗って向かうことに。高校時代歩いていた道のりを、車窓から眺め古き思い出に想いを巡らせていると、最寄りのバス停へと到着。

 

横断歩道を渡り、住宅街の路地をくぐり抜けると…

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芸術館のシンボルのようなもので、とある面白い形をした建物と、懐かしの外観が目に入りこんできました。

 

そっと、住宅街に紛れるように佇み、どこか公園のようにも見えるこの建物の中の一角で、公演は行われていました。

 

県外から来たであろうファンの人々が、その建物を写真に収めている横を過ぎ去り、ホールへと入ると、何か別の展覧会が行われているのか、人で賑わっていました。

 

人々の合間を縫って、受付の人へと予約した旨を伝えると、2000円を払って、チケットを無事にゲット。

パンフレットが脇で売っているものの、あまり興味が無かったため、もう先に入ってしまおうと入口の係員に見せると、「左側の階段から3階までお上がりください」と案内される。

 

なるほど、3階席まであるのか…と1人ワクワクしながら階段を登っていく。その時間さえも楽しむ自分がいた。3階まで登ると入口にいた係の方が「お席までご案内いたします」と、私が座る席まで丁寧に案内してくれた。

 

田舎ならではなのか、それともこの公演がそういうものなのか分かりませんが、席まで係員に案内されるという経験が初めてだったので、心が暖かくなり、ますますこのミュージカルが楽しみになりました。

 

3階席からステージは見下ろす形となってしまいますが、広く見ることができ、目の前を遮るものが無かったため、非常にリラックスして見ることが出来ました。

 

下を覗くと、まだ開場したばかりなのか、1階席は空席が目立っていた。しかし開演時間が迫るとその空席は埋まり、ほぼ満員の状態が出来上がった。割とここは田舎だから埋まらないだろう…と予測していたのですが、驚きました。

 

開演15分前には諸注意などの放送が入り、5分前にはキーボード、ギター、ドラム、ベース…音楽を奏でる方々が音のチェックをしていました。

 

中央に階段が設置され、上下のステージセットが作られていました。横幅だけでなく、高さを使ったステージセットに、どんな公演になるのだろう、と益々興奮は高まるばかり。開幕の音が鳴ると、すっと世界観に引き込まれる自分がいました。

 

感想

あらすじ

時はそう遠くない未来。

地球温暖化対策で人類が大気中に放った二酸化硫黄の影響で深刻な環境破壊が起き、

密室での隔離生活を余儀なくされた人類。

 

そんな中人間達が作りあげたのは、オンライン電脳空間『in touch』。

 

自分の分身のアバターを操作してコミュニケーションも買い物も投票だって

ワンクリック、座標を打てばリアルな旅行も楽しめる。

困ったことがあれば優秀なAIのトニーとアリスが助けてくれる。

 

そんな日々の中、トニーとアリスに「~が欲しい」「~したい」という感情が

芽生え始め・・・。

 

愛とはなにか、情欲とは、絆とは…

言葉が、アバターが、想いが画面上に交錯する-

https://www.intouch2018.net

 

キャスト

ショーセフ・・・根本正勝

   マーリン・・・麻生かほ里

   ジェーン・・・三森千愛

   ミーガン・・・新田恵海

       アリス・・・千菅春香

デイビッド・・・安達勇人

          友達・・・田村良太

       トニー・・・塚本拓弥

    アバター・・・酒井翔子

                             高瀬雄史

                             永石千尋

                             夏目卓実

                             二田加奈恵

                             長谷川太紀

                             濱平奈津美      

                             藤田悠未

                             森山晶之

                             山川大智

相関図

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「in Touch」の概要はこんな形なのですが…私お恥ずかしながら、新田さんお目当てで行ったものの、舞台とは違う、ミュージカルに度肝を抜かれまして…まず一言一句ハモる場面があったり、音楽に合わせて身体全体を使って表現していたりと、大迫力でスピーディに移り変わる景色に、ずっと目を奪われていたんです。

 

アバター10人のシンクロした動きには感嘆し、ステージの上と下で、違う世界観を同時に生み出していたりと、初見ではまだまだ分からないことだらけです。

 

ミーガンとして登場した新田さんは、なんとまさかの初登場シーンではガスマスクを被って登場。奇抜な登場に笑いが零れました。

グイグイと話しかける姿はまさしく…

 

穂乃果ちゃんじゃん!!

 

と思ってしまった私。(おい)

やはり新田さんはこういう明るいキャラクターが似合うなと個人的に思いました。

新田さん演じるミーガンのソロ曲「Megan's Hero」では、音大出身である新田さんの歌声が遺憾無く発揮されており、身体中が震えました。

 

後半に近づくにつれて、物語は躍動感は増していき、佳境を迎えたシーンでは、ステージの色々な場所、上と下、右と左でそれぞれの場所の状況が激しく移り変わっていたため、ひとつに注目してしまうと、いつの間にか他の場所での出来事が完結しているため、「あれ?さっきまでこうなってたのに…」というような状態でした。

 

ですので、正直に申し上げますと、これは2度3度、色々な視点から見たい、というか見た方が面白い!!というのが率直な感想です。

 

あとはぜひ皆様ご自身の目で確かめていただきたいのです。

 

​終演後

気づいたらパンフレットを買っている自分がいました。それほどまでにこの世界観とミュージカルに惚れ込んでいました。

 

余韻に浸りつつ、帰りの電車を考えながら、かつての通学路を歩く。夜だからこそ、昼間とは違うその街の灯りに、少しだけ想いを寄せながら、どんなことを書こうかな?と頭を巡らせていました。

 

人間って考えると、甘いものが食べたくなりますよね。

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部活帰り、駅へと向かう道中に「たい夢」というたい焼き屋さんがあって、そのお店を現役時代すごく重宝していたんですよね。

 

お腹が空いて、電車に30分以上乗るし耐えられない…!!でもご飯は家にある…!!そんな時、私のお腹を少しだけ満たしてくれていたこのたい焼きが無性に食べたくなって購入。

 

今も変わらない無愛想な店主さん。閉店が20時。その閉店前の時間帯に足を運ぶと、たい焼きの他に、焼いた時にはみ出てパリパリとなった羽根の部分を、一緒に付けてくれるのは今も変わらず。

 

その懐かしの味に、少しだけ涙が零れそうになりながらも、その美味さを噛み締めていました。

 

ミュージカルは、恐らく幼い頃に見たことはあります。ですが、当時はそこまで興味もなく、何も考えずに見ていました。

 

こうして大人になって、様々な出来事と出会い、想いを巡らせるようになってから、ミュージカルというものの素晴らしさに少し気づけた気がします。

 

「言葉を音楽に乗せ、想いをつたえる。それがミュージカル」

 

だということです。

言葉を紡ぐだけではなく、音楽に合わせて、歌声に重ねて、自分の想いを表現し、伝えること。それがミュージカルの醍醐味なのかな?と思いました。

 

「in Touch」の公演は、絶賛行われている東京公演がラストとなります。千穐楽は9月2日。この舞台が見れるのは残り3日。

 

もし当日券が残っているのなら…!!

ぜひ足を運んでみてください!!