「2人がいたから、このLIVEがある」
いつも読んでくださる方はありがとうございます。
そしてはじめましての方は、はじめまして!
さらいんと申します。
今回綴るのは、先日4月27日、28日に行われました「Saint Snow Presents LOVELIVE! SUNSHINE!! HAKODATE UNIT CARNIVAL」についてです。
両日共にLVからの参戦ではありますが、記憶が鮮明なうちに想いを残しておきたい…そんな気持ちから書き出しています。
ユニットカーニバルという初の試み。函館という日本でも寒い部類に入る地方で行われ、Saint Snow主催のこのライブ。何が起きるのか、どんな景色が見れるのか。
未知の世界。
だからこそ生まれた物語がある。
彼女たちが辿り着いた輝きがある。
そんな道のり、かけがえのないひと時を綴っていきます。
Saint Snowの覚醒
函館ユニットカーニバルの主催であるユニット「Saint Snow」
彼女たちの実力は未知数。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、開演前から抑えきれない興奮が私の身体中を巡っていました。
Self Controlのライブアレンジのインストから回り出すスロット。4つのユニットからどのユニットが登場するのか…さながらアニサマや電撃祭などのアーティストが多く参戦する中で、どのアーティストが来るか、といったドキドキやワクワクに似ていて、いつもと違った雰囲気の中登場したのは…Saint Snow。
1曲目は「DROPOUT!?」
この曲はアニメの中では歌詞に入る前に途切れてしまいます。あの聖良と理亞の背中合わせの登場のように、ステージ下からリフトで、逆行と煙に包まれる中立つ2人の姿。
この曲のことについて2日目のMCの中で田野さんはこう語りました。
「DROPOUT!?は全部流れていなくて…たくさん練習して、今日ここで歌えて良かったです」
ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期#8「HAKODATE」で彼女たちの曲は最後まで流れることはありませんでした。その不穏な空気が生み出したかのように彼女たちのライブでトラブルが起こり、最後まで歌い踊ることが叶いませんでした。「今日は理亞ちゃん転ばなかった」と言う佐藤さんにも泣かされ、真っ直ぐに想いを伝えてくれる姿は聖良ちゃんの想いを代弁しているかのように思えました。
圧倒的歌声で会場を包む鹿角聖良こと田野アサミさん。
キレのあるダンスパフォーマンスとラップで爆発的に会場を盛り上げていく鹿角理亞役佐藤日向さん。
オープニングという1番重要と言っても過言ではないポジション、更には初めてファンの前に立ちパフォーマンスを披露する。お2人には私たちの想像を超えた不安や緊張があったはずです。
そんなマイナスな考えを頭によぎることのない、まさしく「圧巻」なパフォーマンスでした。彼女たちの底知れない努力と、そしてAqoursのライバルとしての、Saint Snowとしての実力を生で見せつけらました。
置き去りのpassion 予想外situation
何を悔いたってlost a sensation
ラップパートの佐藤さんがキレッキレで、一緒に叫んでいましたし、本当に楽しそうにラップを刻む姿にうるっとしてしまう自分がいました。ステージの上で歌い踊る姿には、本当に同世代だとは思えませんでした。同じ歳なのに、彼女があんなにも大勢の人の前で輝いている。そんな姿を見せられて「負けられない」そう思わないはずがありません。彼女のパフォーマンスは私の心の炎を焚き付けましたね。
抑えることなど できない力
持て余してるこの想い
個人的に、私はすごく聖良ちゃんのことが大好きで…。
強気な部分だったり、お姉様と理亞ちゃんに慕われていたり、ですが礼儀正しくて頼りになるお姉さん。そんな彼女に惹かれました。
この部分は本当に大変だったと思います。
「聖良Come on…」という前フレーズがあってのパート。Saint Snowはアニメの中でもAqoursのライバルとして、そして全国でも上位に入るパフォーマンスを併せ持つグループであり、それは2.5次元でも同じことで、妥協することの出来ない、Aqoursと同等かそれ以上のパフォーマンスを要求されていたかも知れません。その中で、このソロパートというのは聖良の歌声が遺憾無く発揮される部分です。
初日田野さんは緊張からか会場に飲み込まれたのか…上手く声が響かなかったものの喉からCD音源が飛び出し、私はそれだけでもう泣きそうになりました。そんな私の涙腺は2日目に決壊しました。1日目を乗り越えたことで自信がついたのか、2日目はパーフェクトにそのパートを歌い上げる姿に涙しました。1日で人は変わるのかと、田野アサミさんのプロとしての実力を実感させられました。
MCでは会場を蹂躙するSaint Snow。とにかくステージ端から端をダッシュするという、これまた斬新なMC。田野さんと佐藤さんのやりとりが本当の姉妹、鹿角姉妹があのステージにいましたね。意外にも田野さんの動きが俊敏すぎて、「姉様、速い…」などと零していたのも印象的でしたし、横に幅広いこの会場を上手く利用しているなと思いました。意外だなと思ったのは佐藤さんがあまり運動が得意ではないこと。得意そうに見えていたのですが…ダンスを見ていると運動が苦手とはとても思えません。
ファンとのあまりの距離の近さに田野さんは「届きそうだよね」というと、「届かないけどね」と冷静に突っ込む佐藤さん。少し抜けている聖良ちゃん、どこかの姉妹のお姉さんに似ていませんか?
「みんな遠くから来てくれて本当にありがとう…!お仕事をしてる人だとか、学生だよって人とか…。貯めたお金とかで、みんな忙しい中来てくれたんでしょ?!有給だって使って…函館遠いよ!?」
とファンを気遣う言葉を投げかける田野さん。その言葉を聞いた時、私は逢田梨香子さんが仰っていたことを思い出しました。
「みんな、学校とか仕事との人が多い中で、嫌なことや辛いこともあって大変だと思うけど、あと数日でAqoursのライブだから頑張ろうだとか、Aqoursのライブ観たから明日からももっと頑張ろうと思ってもらえるように私たちも頑張ってきました」
─ラブライブ!サンシャイン!!Aqours 2nd LoveLive!HAPPY PARTY TRAIN TOUR in SAITAMA Day1─
こうして言われてみると「あぁ、そう言えば私学生かぁ…」としみじみと考えてしまいますが、言われてから気付くほどなのは、このライブに来ることをあまり苦に思っていないかもしれません。確かに学生としては時間や金銭面の確保と言ったことが難しいのかもしれませんが、この会場にいる誰もが同じことですし、私たちが苦労を重ねている以上にステージに立つ彼女は努力を重ねている。
その瞬間しかない、見られない、聴けない何かを求めて私たちはここにいる。それに応えるかのようにキャストの皆さんは今出来る限りの最高のパフォーマンスを見せてくれるんですね…そんなパフォーマンスを見せつけられて心が動かされないわけがありません。
「Are you having fun?」
佐藤さんの発音、個人的に好きですね。ファンの気持ちを確かめるかのように、「楽しんでますか?」と投げかけるのではなく「Are you having fun?」と英語で投げかける部分はAqoursとは違う、Saint SnowらしいMCだと感じました。2日目も「Thank you for coming in HAKODATE UNIT CARNIVAL!!」とこれまた会場を湧かせ、更に期待が高まりますね。
1日目では「出席確認したい!」と佐藤さんが言い出し、点呼を取ることに。函館、沼津、秋葉原、大阪、沖縄…遠方からもはるばるこの函館の地へと訪れ、日本各地のラブライブ!サンシャイン!!ファンが集ったあの会場の熱気は現地にいた人が1番感じていたことでしょう。
「Saint Snowは〜」
「最高!」
「函館ユニットカーニバルは〜」
「遊びじゃない!」
ラブライブ!サンシャイン!!Aqours浦の星女学院RADIO第99回にてゲストとして出演したSaint Snowのお2人。黒澤ダイヤ役小宮有紗さん、黒澤ルビィ役降幡愛さんと共にコール&レスポンスを決めていましたね。そのやり取りがついにこの函館でも。
「ごめんくださいま聖良〜」
「いらっしゃいま聖良〜」
「みんなで一緒に〜」
「よっこら聖良〜」
「姉様の妹は?」
「鹿角理亞〜」
「理亞ちゃんパワー充電出来てますか?」
「理亞充〜」
個性溢れる2つのコールに全力でレスポンスさせていただきました。このノリ、超好きです。2日目では大宮LV会場と中継を繋げ、2つの会場の様子が映し出され、新鮮な気持ちで見させていただきました。タイムラグがあるというのも、趣がありますよね。
そんな勢いのあるMCから一転、「皆さんの心を砕いて見せます」とCRUSH MINDのタイトルコールへと繋げていく。壊れかけの人形のような振り付けだったり、他の2曲と比べて静かにかっこよさを主張してくる楽曲。
先程の「DROPOUT!?」の激しいビートを刻むような曲と違い、控えめに、ですが心をCRUSHするバカッコイイこの曲に、私の心も見事に粉砕されました。
何が起ころうとブレない My trust
一気に音程が上がるこのパートを見事歌い上げる田野さんの歌唱力には驚かされてばかりですね。この人の底が知れないです。
硝子のTreasure box 大事だったToy's box
もうきっといらない みんなココロに入ってる
No more trick 夢見よう
No more trap 自分から
Trickじゃない (No!) Trapじゃない (No!)
Dream comes true!! (Yes!)
ノッリノリの佐藤さんのラップパート。この人のラップは聴いていて引き込まれるし、一緒に叫びたくなる。まさしく心の炎を焚き付けてくるというのはこの人の魅力でもあるなと思いました。
AZALEAの函館征服!?
特殊インストと共に画面に表示された名前。続いてのユニットは…AZALEA!?
てっきり私はCYaRon!が来るばかりだと思っていたので驚かされました。
1日目は「トリコリコPLEASE」の衣装に身を包み、トリコリコステッキを手に踊るAZALEA。清楚系なゆるふわ系女子のような衣装には目がハートになりますね、
2日目は「GALAXY HidE and SeeK」の衣装に身を包み、手に持っていたのはトリコリコキャンディー。真っピンクに背中に翼が生えているのは、まるでこの世界に降りてきた天使のよう(中二病)
どちらの衣装も捨て難い可愛さ…しいて好みを上げるとするなら「GALAXY HidE and SeeK」の衣装ですね。
初日に披露された「LONELY TUNING」
DJのスクラッチのような振り付けは独特で皆さんの脳裏にも残っていることかとは思いますが、私としては2nd以来の2度目ましてのこの楽曲。新たな発見もありました。
高槻さんに目を奪われたといいますか…1日目の高槻さんの髪型が自分の好みにドンピシャでした。
加えて彼女の歌声が伸びやかに広がっていて、すーっと耳に心地よく入ってきてたんですよね。
あの人の歌声はダメです…前の楽曲を借りるならトリコリコになります。
2日目に披露された「GALAXY HidE and Seek」では、黒澤ダイヤ役である小宮有紗さんがひとりステージで歌う姿に惹きこまれます。ラスサビ前のあの部分も好きです…遠くに響く感じ、ギャラルホルンのような。「世界の終末」ではないですけどね。やがて諏訪さんと高槻さんが合流し、出会えた瞬間は言葉に出来ない感動があります。
MCはいつもAqoursのライブで行っているものとは違いコール&レスポンスはないという斬新さ。代わりに新たな自己紹介が。
初日でセクシー担当の小宮さんが見せた足先から太ももにかけて手をすっと上げる仕草がセクシーすぎましたね。2日目では「GALAXY HidE and SeeK」の衣装の翼の部分を見せるためにファンに背を向けて腰を振る姿が。やはり彼女の妖艶さには歓喜の声をあげることしかできません。
「日本で1番寒いけど1番暑いよね!」と何故か嬉しそうに語る高槻さん。
「CYaRon!が来ると思ったか!?」とまるで私たちの心を見透かしたかのように突きつけたりと今日の高槻さんはいつにも増してキレがありますね。
「トリコリコ〜」の合図と共にサイリウムの光を照らすように魔法をかける3人。
真ん中から放射線状に赤とピンクを広げる小宮さん、スタンド下手からぐるーっと黄色のおはな~まるを作る高槻さん、スタンド上手からぐるーっとエメラルドグリーンの波形に観客をわかめの気分にさせる諏訪さんと、ユニットライブならではのAZALEAの遊び心が爆発。
1日目の「ときめき分類学」ではプロジェクションマッピングとの兼ね合いが光り、手の動きに合わせて花びらが広がっていく様だったり、2日目の「INOCENT BIRD」ではマイクにしっぽ?鞭のようなものが付いていて、そのマイクを使ったパフォーマンスが印象的でクールな一面のAZALEAが見られてこんなAZALEAも魅力的だと改めて思いました。
2日目では、どちらが多くのファンをトリコリコにできるかという対決を行い会場中のファンを巻き込んだバトルを開催。圧倒的な差を見せつけ果南ちゃんのひとり勝ち「世界征服」と満足気に語る諏訪さんでしたが、これはもう函館も征服されたようなものですね。それほどの影響力をAZALEAは持っている。そう感じました。
これはいつ世界中をAZALEAに制圧されるのか…。
AZALEAの3人は会場を巻き込み、自分たちのトリコリコに染め上げていました。彼女たちによって、完全に函館はAZALEA色に染まっていました。
トリコリコ〜「PLEASE!!」
CYaRon!の新兵器とは?
続いてのユニットは…CYaRon!
初日は「元気全開Day Day Day」の衣装に身を包み登場。真っ赤な衣装がCYaRon!の「元気」を全開に表現しています。
2日目は「近未来ハッピーエンド」の衣装に身を包み登場。メンバーカラーをモチーフにアレンジされ、海賊風なその衣装はCYaRon!の「力強さ」を表していました。
CYaRon!砲という新たな武器を携え、感想部分では砲弾を発射!!見事その弾丸は会場中、そしてLVで見ていた全ての人の心を撃ち抜きました。穴だらけですね。
ズタボロの心に追い討ちをかけるかのように、1日目は「P.S. の向こう側」2日目は「近未来ハッピーエンド」
「P.S. の向こう側」のちょっと甘えべたな声でつかの間の急速を与えず、「近未来ハッピーエンド」のアップテンポでCYaRon!フラッグを振り回してのコールにはこれでもか!と声を張り上げる。
私は伊波杏樹さんのファンです。
さてここで読者の皆様に問題です。
近未来ハッピーエンドで、とある箇所で私は最高潮に達し、言葉にならない声を上げていましたが、さてそのとある箇所とはどこのことでしょうか?
答えは
"間奏部分で、片手でCYaRon!フラッグを振り回す伊波杏樹さん!!"
正解した方には拍手をお送りします!!
とそんな上から目線な私はさておき、このフラッグがどのくらい重いのかは分かりませんが、あの人の腕力は尋常ですね。
後のMCではCYaRon!砲を片手で軽々と持ち上げています。降幡さんと斉藤さんはしっかりと両手で支えているというのに…ルビィちゃんからも「しゅごい!!」というお声が。
元気全開Day Day Dayのノリとキレのある手の振りや
P.S. の向こう側のタイトルコールが小顔ポーズ(グーのやつ)で、「これ、カラオケでやるといいかもね」の言葉に対して「ざわつくに1票」と斉藤さんの顔が引き攣っていたりと表情豊かな3人。
「ちょっと見てくださいこの衣装」
「ちょっと見てくださいこの衣装」
「ちょっと…見てください…この衣装/////」
デジャブのあるこのやりとり。照れがある伊波さん。を弄る2人。思いやりは健在(胸元の3つのみかんが刺繍されたやつ)だったり、靴が変わっていたりと衣装にも変化が。
前回の1stライブは決めたよHand in Hand、ダイスキだったらダイジョウブ、夢で夜空を照らしたい、からの元気全開Day Day Dayのために早着替えの都合上、靴は一緒。
(ダイダイの衣装の中に夢夜空着ていました)
前回は靴紐が白でしたが今回は赤。衣装と赤とマッチしていましたね。
続いてCYaRon!砲の紹介。それぞれがデザインしたそうですが…風の噂によりますと6kgほどあるのだとか。
伊波杏樹さんはそれを片手で頭上高々と持ち上げていました。(イケメンだろ)
重いですよね。(イケメンだろ。)
そうすると「ちょっと重いかも…」というくだりに。(可愛いだろ)
2日目に披露された「海岸通りで待ってるよ」ではCYaRon!フラッグ、CYaRon!砲に引き続き、2日目は新兵器があるらしく…その名も「CYaRon!玉」
これは海岸まで行かないと使えないんだ…としょぼくれた表情を見せる3人。
「ベイエリアって知ってる?」と裏側ですれ違った時に言われたんだ!と語る千歌ちゃんは「へっ?」という顔になったという舞台裏での出来事をステージでも話してくれたり、それに対抗して「沼津にも良いところありますよ」と声をかけよう!と意気込む千歌ちゃん。
評価すべきは、その伊波杏樹さんの演技力。聖良ちゃんの声がまんま聖良ちゃんで驚きました。
「100万ドルの夜景が見たいな…あ、星…」
「星と言えば…夜空」
「夜空、見たいな…」
うっとりと、その夜空に吸い込まれるような瞳に思わず息を飲みました。それは初日に披露された「夜空はなんでも知ってるの?」の入りまでが自然であり、そして彼女たちの表情に私が惹き込まれていたからです。
CYaRon!の新兵器、それはCYaRon!砲でもなく、CYaRon!フラッグでもなく、CYaRon!玉でもない、あの表現力。表情。それこそがCYaRon!の武器だと感じました。
初日「夜空はなんでも知ってるの?」の間奏部分。センターステージ上に上がり、1人でターンを決める斉藤さん。その憂いを帯びた表情。
2日目「海岸通りで待ってるよ」では
思えばくだらないことで 気まずくなった
つい強い(きつめな)
言葉で おこりんぼ大会
での伊波杏樹さんの頬を膨らませ怒った表情や
明日がユウウツだ 顔をあわせたとき
普通に(にっこり)
できるか自信がないんだもん
での降幡さんのしょんぼり顔など、これでもか!とCYaRon!は攻めてきます。CYaRon!の新兵器には完敗です。
Guilty Kissは女帝
「Strawberry Trapper」…雷鳴と共に舞い降りた3人の少女たちの前では私たちファンが身に纏う仮面など剥がれて当然。自然と動く身体、圧倒的支配力を前にひれ伏すファン。まさしく彼女たちは「女帝」であると…思わせるライブでした。
初日は「Strawberry Trapper」の衣装。
2日目は「コワレヤスキ」の衣装を身に纏い、会場のボルテージを一気に高めていく。
初日2曲目に披露された「Guilty Eyes Fever」は、ライブならではの特殊イントロから始まり
Guilty Eyesで 恋に落ちて
shut down shut down! Guilty fever
誰にもあげないの
shut down shut down! Guilty fever
の部分では、同じ振り付けをしたくなる衝動に駆られますね。
2日目の「コワレヤスキ」では逢田さんが印象的でしたね。なんと言いますか、魔王っぽい…ラスボス感が溢れ、そのオーラに思わずぶるりと身体が震えました。
楽曲ではそんなオーラを放っているにも関わらず、MCではそのオーラがどこに行ったのか?と思うほどテンポがよく、素の3人の表情が見られます。
「ニネンブゥリデスネ〜♪」と本家の鈴木さんが発したり、炎が出たという話に対して「あたしたちのほうが熱いから!」と返す逢田さん、「Strawberry Trapper」でのヨハネのソロパートで黒い羽根が生えたと嬉しそうに語る小林さんとMCにも笑顔が零れますね。
ギルティークイズでしれっと2ndBDの宣伝をする逢田さんには笑いましたし、ヨハネカラーをイカの色と言ったり、思いっきり笑わせてもらいました。
その空気さえも、次の曲「Guilty Kiss, Guilty Night!」「Shadow gate to love」ではガラリと変えてしまうう。主導権は完全に彼女たちによって握られている。
2日目のタイトルコールであった
「愛にとどめを刺すShadow gate to love」
にとどめを刺され、もう彼女たちに逆らうことなど私には出来ません。
女帝、エンプレスとしての存在感。それが彼女たちGuilty Kissの凄さであり、魅力である。
Saint Snowの覚醒(続)
さて先程のSaint Snowの部分では「Saint Snowの覚醒」と題していながら、「何が覚醒だよ!」ってなった方も多いと思いますが…ここからはその「覚醒」について触れていこうと思います。
それはアニメの中で唯一Saint Snowのダンス部分が映像として残り、披露された楽曲。実際に後ろではSaint Snowのアニメ映像が流され、まるでAqoursのライブと同様にSaint Snowも歌って踊る姿を見て、私はSaint Snowの目覚めを感じました。
彼女たちのストーリーはここから覚醒していくのだと。眠りについていた彼女たちが目を覚まし、ここから更に力を見せつけていくのだと強く感じました。
それは今回「Awaken the Power」を歌わなかったことにも通じますし、3rdライブではこれまで以上のSaint Snowが見られるという確信に繋がります。
MCでは更にその確信を深める言葉たちがありました。
Saint Snowの衣装はキラキラが付いているのですが、それが思った以上に落ちてしまい「煌めきの通り道」と高槻さんが命名したこともそうですが、1番印象に残っていたのは佐藤さんが仰った「みんなで"夢"を叶えるものだからね」という言葉。
彼女たちもまたプロジェクトの一員。ラブライブ!シリーズは"みんな"で叶える"物語"。それが根付いていると感じました。そしてその言葉を聞いて、私はかつての言葉を思い出しました。
「私たちμ's・・・最初はμ'sという名前もなくラブライブ!というコンテンツ名からスタートしたこのラブライブですけれども・・・2010年の始まりから7年が経ってそうしてμ's、Aqoursそして虹ヶ咲同好会のみんなとこんな風に、ラブライブ!のファミリーが増えていくのが、とっても嬉しいです。スクールアイドルの魅力がどんどんどんどん広がっていってるってことじゃないかな?と思っております。これからもそれぞれの形でみんな頑張っていきますので、末永くラブライブ!を応援よろしくお願いします!」
2017年9月21日 スクフェス新情報発表会
Saint Snowもまたラブライブ!のファミリーの一員なんですよね。μ'sやAqours、虹ヶ咲学園同好会のみんなだけではない、A-RISEもSaint Snowもファミリーの一員なのだとそう強く思えました。
「Saint Snowの2人がいたからここに来れました。本当にありがとうございました」
ここでは伊波杏樹さんの言葉をお借りしますが、メンバーの多くはSaint Snowの2人へ向けて感謝の旨を伝えていました。2人がいたから、呼んでくれたから、ここに来れた。ユニットライブが出来た。こんな素敵な時間が過ごせた。そう語るメンバーの言葉に涙ぐむ2人の姿がそこにはありました。
「私には10人のお姉ちゃんが出来た気分」
そう語る佐藤さんが、理亞ちゃんとダブり、涙が流れました。理亞ちゃんはアニメの中で、引っ込み思案で、なかなか人と会話することが出来ず、コミュニケーションを取ることが苦手としています。そんな彼女の生命を吹き込んでいる佐藤さんが聖良ちゃん以外のメンバーを「お姉ちゃん」と呼ぶ姿が、Saint SnowとAqoursの絆の深まりを体現していて、自分は溢れ出る涙を止める術を知りませんでした。
「心の底からこんなにも幸せな時間が過ごせて嬉しいです。大げさかもしれませんが、今日まで生きてきて本当に良かった」
田野さんがこう語っていて、「あぁ、私もこのライブを見るために生きてきたんだ」と大げさかもしれませんがふと思いました。もちろん生きる理由は他にもあります。ですが数えきれないほど生きる理由があり、その中のひとつに、確かにこのライブがあることは間違いありません。
このライブのために辛いことを乗り越えたり、勉強や仕事をこなし、スケジュールを開けるために奔走してきた。その瞬間を過ごすために生きてきた。
このユニットライブで、最年長である田野さんのこの言葉の重さを感じ取れましたし、私よりも10年以上生きている彼女の言葉には説得力がありました。
最後には、全員での「ユメ語るよりユメ歌おう」の大合唱。
ユメを語るコトバより
ユメを語る歌にしよう
それならば今を伝えられる気がするから
ユメを語る言葉から
ユメを語る歌が生まれるんだね
ひろがるこの想いは
大好きなメロディーのつながりだよね
もう逃げないで
進む時だよ
あたらしい場所へ
それは3rdライブへの布石。
彼女たちの輝跡の物語の始まり。
語るだけではない、彼女たち11人が歌うことに意味があり、それが次へと繋がる。
11人と一緒に歌ったこの時間は、彼女たちと同様に私にとって宝物のような時間であり、明日を生きるための活力となっています。
函館という地で覚醒を果たしたSaint Snow。
そのSaint Snowの覚醒に感化されたのように、さらなる成長を見せたAqours。
お互いに切磋琢磨し合ったグループ同士が手を取り合った時、どんな景色が生まれるのか、今から楽しみですね。
To be continued…