ほのぼのとした田舎暮らし

ほのぼのとした田舎暮らしをしているような…そんなゆったりとした言葉を贈ります

『ラブライブ!サンシャイン!!TVアニメ2期 #2「雨の音」』感想カタ語る

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「雨の音って何だろう…?」

 

雨の日って、憂鬱ですよね。

外で遊べない、電車が止まってしまう、洗濯物が干せない、雨に濡れて風邪を引きやすくなる…と、「雨」と聞くとマイナスなイメージが多く浮かびます。ここ数日、偶然なのか何かの巡り合わせか、雨の日が続いています。もしかしたら、これからの彼女たちの未来を予兆しているかのようにも…なんて考えたりもしています。

 

さてさて、前回に引き続きラブライブ!サンシャイン!!2期第2話「雨の音」について語っていこうと思います。

 

 

イントロ

 

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「きっと、何とかなるよね…」

2期第1話「ネクストステップ」で「諦めたくない!」と語った彼女たち。しかし、現実は入学希望者が増え、この学校に生徒がいなくては廃校を阻止できません。そんな不安の中、電話を終え理事長室から出てきた鞠莉から告げられます。

 

<DETERMINATION>

「だから言ったの。もし増えたら考えてくれるかって」

「えっ?」

「何人いればいいの?って、何人集まれば学校を続けてくれるかって…」

「それで?」

「…100人」

「100人…」

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浦の星女学院の存続に、鞠莉の父親が提示した条件は…入学する生徒を100人集めること。今の入学希望者は、1が10になったばかり。その人数を年末までにさらに10倍増やさなければなりません。 目の前に立ちはだかる大きな壁を前にして、不安が積もるメンバーたち。

 

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 「でも可能性は繋がった。終わりじゃない。可能か不可能か今はどうでもいい。だって、やるしかないんだから」

 

そんな中、未来への希望が繋がったと語る千歌。第1話で彼女は泣くことを辞めました。「キセキを起こして見せる」この先何が起ころうとも、絶対に泣かない、辞めない、諦めない。その想いはずっと彼女の中で確かなものなんですね。

 

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「可能性がある限り、信じよう!学校説明会もラブライブ!も頑張って、集めよう100人!」

「0から1へ」

「1から10へ」

「10から100!!」

 

思いっきり飛び跳ねる描写が、「可能性」へと大きく踏み出した瞬間にも見えました。そんな姿を見て、私は「絶対キセキを起こしてくれる」そんな気がしてなりません。皆さんもそうは思いませんか?大きなジャンプはこれからの「可能性」の大きさにも感じましたし、彼女たちの抱く「想い」の大きさの具現化にも見えました。

 

Aメロ 

 

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「…とは言ったものの…」

「いきなり?」

「だってラブライブ!の予備予選がこんなに早くあるなんて思ってなかったんだもん…」

 

<詩ってなあに?>

イントロでシリアスな展開を吹き飛ばすほど強い言葉を放った彼女自身が、このだるっとした表情で、愚痴に近いことを零す場面。「いきなり?」が私たちの心を代弁してくれたかのようでしたが、それがまたギャップ萌えといいますか、私たちを物語に惹き込む要因でもありますね。

 

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ラブライブ!の予備予選が来月初めにあるということは、それまでに新曲を書きおろし、練習をしなければならないということ。「歌詞を書かなきゃいけない」という問題が今の千歌を悩ませていたわけですが…うだうだと悩む姿が一段とその問題をコミカルにとらえているようにも。どこか深刻な問題なはずなのに、そんな雰囲気を感じられず、年相応の彼女の反応がかわいいなと思いつつ。

1期第2話「転校生をつかまえろ!」でも、歌詞の作成に悩む姿が見られましたが、やはり本人自身歌詞を書くことは苦手のようです。何かをきっかけに書けるといいのですが…。

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花丸ルビィが歌詞ノートを覗くと…そこには歌詞ではなく梨子のデフォルメが。

一枚、また一枚とめくるたびにパラパラ漫画のように動く仕様。それに合わせて千歌のどこか誇らしげなトーンが聞こえる部分もまたこの場面をより日常に近づけていますね。そして、最後のページをめくったその先にいた少し怒り気味の梨子本人。

 

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場所は部室に移り、以前の3年生の活動の話となっていきます。果南が歌詞、鞠莉が作曲、ダイヤとそしてルビィが衣装を作っていたということが明らかになります。と考えますと、1期第9話「未熟DREMER」で、ダイヤの加入時に「ようこそ、Aqoursへ!」と渡したあの衣装はもしかしたらルビィが作ったものかもしれません。そう思うと、あの場面がより感慨深いものになりますね。

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「曜と、千歌っちと、梨子が説明会ようの曲の準備をして、他の6人がラブライブ!用の曲を作る!そうすればみんなの負担も減るよ」

「でも、いきなりラブライブ!用の曲とかなんて…」

「だから、みんなで協力してやるの!一度ステージに立っているんだし、千歌っちたちより良い曲ができるかもよ?」

「かもではなく、作らなくてはいけませんわね。スクールアイドルの先輩として」

「おぉ!言うねぇ」

「それいい!じゃあ、どっちがいい曲を作るか競争だね!」

 

< OTOBOKE funny days>

そこで、鞠莉が提案したのは二手に分かれて曲を作ること。2年生が説明会用の曲を作り、1年生と3年生がラブライブ!用の曲を手掛けることに。いきなりラブライブ!の曲を作ることに不安を覚えるルビィとは対称的にやる気に満ち溢れる3年生。お互いに切磋琢磨しあって、よりよいものを作る。

スクールアイドルって体育会系だなって思います。運動部の私にとって。こういったお互いを高めあう姿には熱いものを感じます。

 

2年生は千歌の家で、1、3年生組が選んだ場所は…

 

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そう、あの浦の星女学院の理事長にして多大なる支援をしている小原家!

お金持ちすごいですね…いつかこんなホテルに泊まってみたいです。キラキラとしたその家に目を輝かせる1年生。そんな姿を見て果南は苦笑するも、彼女もまた幼き頃に同じ体験をしていたわけですね。

小原家では、お茶菓子も豪華。紅茶、マカロンをはじめ様々な種類のケーキ、ポップコーンなど通常あまり食べることのないものも含まれています。「超未来ずら」と、未来ずらを超えてしまう発言。作曲のことなど忘れて、無我夢中に手を進める6人。なんのための集まりなのでしょうか…。

 

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ようやく我に返り、鞠莉の家ではなく、家に場所を移して詩のコンセプトから考えることに。

すると、花丸が手を挙げ、意見を述べるわけですが…

 

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「無…ずら」

「…無?」

「そうずら。すなわち『無』というのは、全てが無いのではなく、『無』という状態があるということずら。それこそまさに『無』」

 

<Carrot&Stick>

なんとなく理解出来たような出来ないような…。

私の考えですが、真っ白なキャンバスがあって、そこから描ける絵というのは、描く人自身で変わるからこそいい。何も描かれていないからこそ、無限の可能性がある。みたいな解釈でしょうか?難しい…。

その「無」に対して、かっこいいと同意する善子。彼女の堕天使心を燻る何かがあったのでしょう。

 

そんな2人に対し、あらかじめすでに完成していた曲を聴かせる鞠莉。ハッピーな曲と本人は言いますが…

 

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花瓶に差された花びらを散らすほどの破壊力。超ロックな楽曲は、どこかギルキス…以上のものを感じます。

果南ダイヤはこの楽曲について、好意的な意見を述べるのですが、1年生にとってはこの楽曲の魅力は伝わっていない模様。

 

場面は変わって高海家。3人で丸テーブルを囲み、1人テーブルに突っ伏す千歌。

 

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「浮かびそうもない?」

「輝きってことがキーワードだと思うんだよね…」

「輝きねぇ…」

 

「輝き」と言いますと、「MIRAI TICKET」を想像しますが…ここでは何か違いますよね。

あの時の「輝き」とはまた違った「輝き」が今回の曲のキーとなるようです。

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そんな中、ひとつのメールが届きます。開いてみるとそれはルビィから。「すぐに来て!」というメッセージを見て、もう完成したのかと思い、急いで家へ向かう3人。そして目の前に見た光景は…

 

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「それではラブライブ!は突破できません!」

「その曲だったら突破できると言うの?」

「花丸の作詞よりはマシでーす」

「むー!」

「でも、あの曲はAqoursには合わないような…」

「新たなChallengeこそが新たなfutureを切り開くのでーす」

「うんうん」

「更にそこにお琴を!」

「そして無の境地ずら!」

 

<ウキウキ夏合宿>

お互いの意見ばかりを主張しあい、いがみ合う1年生と3年生の姿が。収拾がつかない状態に…。 

そんな2つの学年に思わず千歌も苦笑してしまいます。

 

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Bメロ

 

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「やはり、一緒に曲を作るのは…無理かもしれませんわね…」

「趣味が違い過ぎて…」

「そっかぁ…」

「いいアイデアだと思ったんだけどな」

「もう少し、ちゃんと話し合ってみたら?」

「散々話し合いましたわ。ただ、思ったより好みがバラバラで…」

 

<取り調べ室~Short ver~> 

想像以上にバラバラなふたつの学年。確かに1年生と3年生が絡む描写はあまりなかったようにも思えます。先輩だからとどこか遠慮してしまう部分もあると思いますし、間を取り持っていたのは2年生だった気もします。コミュニケーションの欠如の違いであると結論づけたダイヤが起こした行動は…仲良くなること!

 

そのためのひとつの方法として、果南は一緒に遊ぶこと!と言って、1年vs3年でドッヂボールを行います。

 

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しかし3年生との力の差は歴然…というか、音速並のボールじゃないですか?鞠莉の投球によって、3人とも見事にアウト。もはやドッヂボールなどではなく、ただの殺戮と化した戦場になっていました。

 

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それに対して続いて1年生が提案したのは、読書。図書室で好きな本に物思いに耽る時間は、私も好きです。意外と1人の時間を取りたい人です。ただ確かに花丸の言うように、本の感想を語り合えるというのはとても魅力的ですが…果南鞠莉にとっては退屈なようです。

 

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「うわぁ~、今日は絶好のダイビング日和だね!」

「また一緒にtogetherしましょう!」

 

窓の外を眺めながらこれからのプランを考えるアウトドア派な3年生と

 

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「ほぉー」

「新たなリトルデーモンをここに召喚せしめん」

 

本や儀式のことなど、目の前の趣味に没頭するインドア派な1年生。対照的で入り交じることのない2つのグループだからこそ、意見も合わないということ。

苦悩の末にダイヤが提案したのは…

 

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は・だ・か・の・つ・き・あ・い!

自分をさらけ出すことで、もっと距離を縮めようという、いつの時代の風習か…。メンバーの髪型がいつもと違うのも印象的ですね。

 

<かけがえのないふるさと>

お風呂から上がると、外は「雨」

折角入ったのにまた濡れた…という果南に対してハンカチを差し出す鞠莉。そこにはお互いを支え合う絆の強さといいますか、相手のことを熟知している感じがありますね。「雨」がより一層お互いのバラバラな気持ちを例えているように見えて、胸が少し切なくなります。

 

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<取り調べ室>

雨宿りのために花丸が知る近くのお寺へと移動。

長い月日を感じさせるその風貌。中は畳がひかれた、いたって普通のお寺。しかし、どこからか軋む音に果南は怖がっています。いつも男勝りの果南の意外な1面が見られましたね。柱にハグする姿…か、可愛い。意外と怖がりなルビィはお姉さんの側だと安心するようですね。

 

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そんな中でも作曲について話し合う6人。善子が書いていたというノートを覗くと…意味不明な言葉たち。中二病満載ノートでしたね。いや、分かるよ、そういう漢字が書きたくなる衝動。

 

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何かが近づいてくる足音にビクビクする果南。後ろを振り返ると、そこに居たのは黒い毛並みをした猫。抱き上げて撫でる姿は、母性溢れていますね。どことなく幼馴染ズの千歌を可愛がることと似ているのでしょうか?

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「いったい私たち、どうなっちゃうの…」

「全然噛み合わないずら…」

「このままだと、曲なんかできっこないね…」

「そうですわね…」

「So…bad…」

「そんなに違うのかな、ルビィたち…」

 

1度は蝋燭の火も消え、外の天気はますます悪くなるばかり。それに比例してメンバーの心も離れていってしまう…。そこに更に襲いかかるようにして、雨漏りが発生してしまいます。メンバーがそれぞれ手分けをして、お皿やお茶碗、たらいなど落ちてくる場所へと置いていきます。

 

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雨の落下する音だけが響く…ポツポツ、ポツポツとまた一つ落ちていく。やがてその雨粒たちはひとつのメロディーを奏で始めます。

 

「 テンポも、音色も、大きさも」

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「一つ一つ。全部違ってバラバラだけど」

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「一つ一つが重なって」

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「一つ一つが調和して」

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 「一つの曲になって」

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 「マルたちもズラ」

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「雨」の中から何かヒントを得た6人。

「雨」=「水」=「Aqours

1話の「涙」といい、Aqoursの意味を要所に散りばめられていて、そこでまた素直に感嘆してしまいます。

水が無ければ人は生きていけません。人の約70%は水で出来ていると言われているくらい、水は私たちの生活においてかけがえのないものです。

 

「雨」というのは、粒の大きさも落下速度も、落ちる場所によっても音は変わります。

まるで「雨」は1人の作曲者のようですね。

 

粒の大きさ=抑揚

落下速度=リズム

落ちる場所=メロディー

 

こう考えてみると、なんだかそう思いませんか?

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「千歌ちゃーん」
「そんなところで何してるの?
「…輝いてる」
「えっ?」
「なんか、見えたんだ。今何を言いたいか、何を思っているのか。私が私に問いかけていた答えが」

 

1、3年生が「雨」からヒントを得たように、千歌もまた何かを見つけました。それは自分の中で問いかけていた答え。

 

君のこころは輝いてるかい?

 

彼女たちの1stシングルにして、1期第13話「サンシャイン!!」でラストシーンでの台詞。

きっと彼女の言う問いかけ、そしてこの答えはこの部分を指すと思います。彼女が見つけた答えは、やがて私たちに曲として届くのでしょう。

 

歌詞ノートを持って現れた1、3年生。作曲者である「雨」から得たヒントを元に、曲を完成させた様子か、どこか吹っ切れた表情。そこにはもう1年生と3年生という仕切り無しに、改めてAqoursとしての煌めきを見ることができました。

 

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そして、最後に見られた鞠莉の携帯の「着信中」という文字。 この電話の内容は、朗報なのか…それとも悲報なのか…次回に不安を感じさせるこの部分。

 

間奏(感想)

今回、この回でキーパーソンだったといいますか、姉妹の存在が大きかったと思います。

 

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というのもこの2人が1年生と3年生を繋ぐ架け橋の役割をしていました。姉妹というのは、やはりお互いを熟知しています。私も姉が1人いますが、若干ルビィの気持ちに似たものがあります。姉に劣る妹…いつも劣等感を感じてしまうが故に、姉にはどこか憧れと尊敬を抱いています。

もちろん言い合うこともありますが、姉という存在はかけがえのない大切な存在です。だからこそ、私は姉を信じていますし、姉もまた私を頼ってくれる時がある。

 

それでいいんです。

 

今回は、この2人が尽力したからこそ、纏まりが生まれたというのは少なからずあると思います。

 

アウトロ 

 

2期第2話「雨」そして2期第3話「虹」

これを見た瞬間、どこか「あぁ、なるほど…」とどこか納得する部分がありました。雨上がりの空に掛かる虹。色が違うからこそ、個性が違うからこそ…。

 

心の雨さえも活かし、晴れた太陽の如く眩くAqoursの新曲はいったいどんなものになるのでしょうか?楽しみです。

 

次回「虹」

 

「虹って…個性の塊だと思うんです」