こんにちは、こんばんは!
初めましての方は、初めまして!
お久しぶりの方は、お久しぶりです!
さらいんと申します。田舎でほのぼのと暮らしており、伊波杏樹さんをこよなく愛し、一生を追い掛けたいほど尊敬しております。
前回第五号となる記事では、「第五の真実 1人ではできない(You Can't Do It Alone)」ということについて考えてきました。
責任を共有し、可能性と結びつける
自分たち自身の生活に責任を持ちたいという欲求に、メンバーを結びつけます。
伊波さんはメンバーが今よりももっと良くなるようにするために行動したからこそ彼女はリーダーになることが出来た、と語ってきました。
第六号となる本稿では、「第六の真実 信頼がすべて(Trust Rules)」について考えていこうと思います。
※独断と偏見による考察等が並びます。当方、伊波さんばかり語るため不快な想いをさせないよう、言葉を紡いでいくつもりではございますが…自分の力が及ばなかった場合、大変申し訳ございません。
第六の真実 信頼がすべて(Trust Rules)
2009年の国際的な調査によれば、大多数の人々は、自分の上司を信頼するよりも、見知らぬ人を信頼するとのこと。
リーダーがリードしている人々は、リーダーを信頼するよりは、現場へ向かって歩いているときに通り過ぎた人を信頼するということになります。
これが「信頼性」に対して意味することを考えてみましょう。
第二稿の記事で「信頼性がリーダーシップの基礎である」と述べたように、「信じられること」は信頼性の本質的な要素です。
もし人々がリーダーを信じなければ、リーダーの言うことを信じない。
結束したチームをつくりたいなら、組織のなかに信頼の構造をつくり上げなければなりません。それなしに、リードはできない。
私は、伊波さんとAqoursメンバーの間には確かな信頼があると思います。
第2稿では、周りから見た伊波さんを考えた場合から語ってきましたが、今回は伊波さんが周りに対しての想いから考えていこうと思います。
「信頼」という言葉を使われたインタビューを見てみましょう。下の引用は、「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow劇場版オフィシャルBOOK」からになります。
「リコちゃんと私ってお互い、根っから芝居が好きという部分がよく似ていまして。それぞれが考えてきた芝居に対して「これはいい、それは違う」と心置きなく言える、信頼できる人なんです。」
〈2020.03.30 ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow劇場版オフィシャルBOOK〉
逢田さんと伊波さんは切磋琢磨し合ってきた様子がこのインタビュー以外からも多く感じられます。一昨年、2019年の「NHK紅白歌合戦」にAqoursが出演した際に、立ち位置を上手く取ることが出来ず苦戦していたそうですが…。
足元の番号が無くて位置を取ることが出来ず苦戦してたんだけど、本番ギリギリまでお互いの位置を確認してくれてたんです。綺麗なフォーメーションが取れたのは本番一回だけでした。足元を見ずにあんちゃんだけを見て場所に入れたのは、あんちゃんを信じてるから出来たことだと思います。本当に感謝🍊🌸 pic.twitter.com/a8iJxCRk2Y
— 逢田梨香子 (@Rikako_Aida) 2019年1月1日
と、逢田さんも答えていることからも互いに信頼しあっていることを伺えます。
信頼が増せば、影響力が増す
「メンバーたちがリーダーに対して持つ信頼のレベルが、彼らが進んで受け入れようとする影響力の量を決定する」ことを、研究者たちは発見しました。
グループでの問題解決に対する信頼の影響についての実験では、高い信頼のなかにあるリーダーは、低い信頼のなかにあるリーダーよりも、グループ・メンバーたちに対して大きな影響力を持ち、グループ・メンバーたちからの影響力も進んで受け入れたました。
高信頼は、グループ・メンバーたちの相互依存の受容、大きな協力、グループ・メンバー全員のあいだの緊密な情報の流れをもたらすということも、同じ研究で発見されました。
信頼は、権限への単なる従属を超えて人々を動機づける。自分たち自身、自分たちのチーム、自分たちの組織の最良のレベルに到達しようと動機づける。
ここには非常に強力なメッセージが含まれています。すべてのリーダーは、それに注意を払う必要が
あります。
伊波さんは「印象的な出会いは何ですか?」というインタビュアーの質問に対して、こんな言葉を返していました。
「私は"出会い"といったら、このメンバーですね。『ラブライブ!』以外のお仕事で出会った方々にも刺激を受けるけど、やっぱり、このメンバーでいっしょに乗り越えてきたことは、今になってすごく自信につながってる。不安なことも、心配なことも、迷うことも、うまくいかないこともたくさんあるけど、このメンバー9人の意思がうまいこと調和して、共鳴して、今へつながっていると感じているから。誰がなんと言おうと、『この9人でAqoursなんだ』という絆を感じます。」
〈2018.12.25 電撃G'sマガジン号外 ラブライブ!サンシャイン!!Aqours Winter Special 2018〉
これまでの記事を書く上で、様々な媒体を引用してきましたが、その言葉の節々には「この9人でAqoursです」という強力なメッセージが込められています。
昨年開催されました「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours COUNTDOWN LoveLive!」の一日目。体調を崩し、出演を見合わせていた高槻さん。
8人となったAqoursに、どこかぽっかり穴が空いたような気分になっていた所へ、彼女のある言葉が響きました。
「国木田花丸役、高槻かなこちゃんとこの9人で想いをね、想いをひとつに9人で…Aqoursです!よろしくお願いします!」
〈2020.12.30 ラブライブ!サンシャイン!! Aqours COUNTDOWN LoveLive! ~WHITE ISLAND~Day1〉
この人は、どんな時でも9人一緒の気持ちでパフォーマンスをするのだろうな、と心の底から思いました。
同時に、この言葉はメンバーを強い絆で結ぶ言葉にもなっていると思います。Aqoursはこの9人、と思っているのは伊波さんだけではありません。
そのことを私は、言葉や行動からしか知ることは出来ません。ですが、その気持ちはひしひしと伝わってきます。
最初に賭けなければならない
信頼はすべての関係を支えるフレームワークです。
この信頼構造の形成は、人がリスクを取って他の人に対して自身を開くときに始まる。その関係のなかで伊波さんがリーダーならば、その人とは伊波さんのことです。
最初にリーダーが賭けることが必要です。
これは怖そうな命題です。
信頼するとき、リーダーは賭けをしている。他の人々がリーダーを安全に保ち、与える情報、割り当てる資源、表す感情に彼らが十分な注意を払うことに、リーダーは賭けています。
最初は、信頼しても相手が返してくれるかどうかの保証はまったくありません。たとえそうであっても、最初に信頼しなければならない。自分から始めなければならない。
なぜなら、他の人々へ信頼を示す人々は、信頼できる者と見られるからです。
この話を伊波杏樹さんに置き換えて考えた時、真っ先に浮かんだのは個人のラジオでの話でした。
「私は常に楽しんでいる、ということですね。あの人の話に興味がない人だと思われると、落とされると私は思っています。というのも、人の話を聞かない人、人の話を理解しようとしない人とは、お仕事したいとは思わないじゃないですか。私はそうです。」
〈2020.11.26 伊波杏樹のRadio Curtain Call Ep.113〉
面接やオーディションでのアドバイス等を求めるお便りに対して、親身に答えた伊波さんは人の話を聞く時に「常に楽しんで聞く」ことを意識しているようです。
人の話を聞かない人、人の話を理解しようとしない人=信頼に値しない
に直結すると考えられます。
この他にも彼女の傾聴姿勢に触れる発言があります。
「しっかり受けるし、しっかり聞く。当たり前のことで1番大切なことっていうのを凄い重点に置いている。」
〈2019.05.24 第28回たうんRadio『舞台・ミュージカルのお話』〉
当たり前のことをしっかり行っているからこそ、自ずと信頼に結びつくと思います。
まずは自分から、最初に賭けようとする姿勢を見せなければ、向こうからの信頼を勝ち取ることは出来ないと伊波さんも分かっているのだと思います。
信頼できると示さなければならない
信頼は、ときにたいへん実体のないものと思われることもあるが、非常に実質的な方法で獲得できるものです。
リーダーは他の人々に、自分の仕事を行ない彼らのために努める品格(誠実と高潔)と能力(実行力と専門知識)の両方を持っていると、示さなければなりません。
伊波さんは、メンバーを信頼しているとこれまでの記事や言動からも伝わると思いますが、そこには上下関係はありません。
もし仮に、Aqoursが上下関係で縛られていたら、今とは全く違うグループになっていたと思います。
「人の上に立つ意識を持たない」
「気兼ねなく話せる程に対等になる」
「自他を客観視できる目線を持つ」
という3つを意識していたからこそ、「あ、この子は私のことを信頼して、このスタンスで来てくれるなら、私もこう接しよう」とメンバーもなれたのではないのかな?と思うのです。
「人の上に立つって思ってない。私は自分がじゃあ、いざ上に立ちますとなった時に、自分が上だとは絶対に思わない。逆に同等でありたいと思う。だって上に立っちゃったら、相談しに来れないと思うんだよな。同等である方が、一番近い存在であれる方が人の話聞いてあげられるし、フラットである以上、好きも嫌いも、上も下もフラットにしておくことによって、やっぱりこう干渉しすぎると、どうもうまく行かない方が多いというか、情が勝っちゃうというか…だから言ってあげたい言葉も上手く言えなくて、ってなることもあるだろうし。私は逆にフラットでいるってことを、グループ内で凄く気にしている時期はあったかな。じゃないと、やっている職業も違えば、生きてきた生活の土地も違うってだけでも変わると思うんですよ、その人の性格って。私の方が上だから、私の方が下だからとか、めんどくさい、そういうのもう、嫌いなんよな。そんなことやってる暇あったら、その子の何かの相談をひとつ解決してあげた方が、よっぽど時間の割き方としてはいいと思うんだよな。だから本当にその、客観視できる目線を絶対どっかで持ってたほうがいいと思います、私は。自分に対しても、人に対しても…その上で、これが出来るかな、とかこの人の性格とか体調とか、タイミングを理解することだな、と私は思ってる。こういう風に声かけてあげたら、一番ベストかなぁ…ていう伺い方をして、本心を聞き出してあげるっていうのが、いつも私が割とやってることかなぁと思いますね。」
〈2019.10.24 伊波杏樹のRadio Curtain Call Ep.56〉
どう接するかひとつで、信頼という形は変わると思います。彼女は、従わせるのではなく、共に歩んでいくための信頼をメンバーに示すことで、リーダーになったのだと思います。
研究によれば、他の人々がリーダーを信頼できると認めるためには、いくつかの鍵となる行動があります。
「予測でき一貫性のある行動をする」
「明瞭に伝える」
「約束を真剣に扱う」
「隠し立てなく率直であろう」
この4つが、リーダーを信頼出来ると認めるための鍵となる行動です。
つまり「開かれた姿勢を表現し、相手に信頼していることを伝えること」が大切であるということです。
彼女は、メンバーに対しても自分の内面をさらけ出しています。不安を伝えるのではなく、安心を届ける。
それは、結成から5年経った今でも変わっていません。ですが、私たちは知っています。彼女が、本当に少しだけ弱さを見せてくれた日のことを。
「本当にね、普段絶対に思わないんだけど、ほんの少しだけ…怖いと思っていました。ちょっとだけ怖いなって感じていました。でも、みんながこうしてみかん色をたくさん振ってくれて、Aqoursに会いに来てくれて、Aqoursが大好きだ!っていう想いを思いっきりぶつけてくれたから、ホンキの想いをぶつけてくれたか、私は6公演全てやり切ったと思ってます。これを見届けてくれたみんな、本当にありがとうございます。私は、こうしてAqoursのみんながいたから跳べたし、千歌ちゃんがいたから跳べた。そして、みんながこうして私たちを一生懸命大好きだ!と支えてくれたことによって、跳べた!!みんなが私がこうなった瞬間…(MIRACLE WAVEでロンダート決めた後の間)みんな、こうなった(祈るような姿勢)の分かってる!…が私を救った。とってもとっても嬉しかった。そして終わったあとにはみんなが思いっきり叫んでくれた。本当に嬉しかった。」
〈2018.7.8 Aqours 3rd LoveLive!Tour~WONDERFUL STORIES~福岡公演Day2〉
バク転に対して怖いと思っていた素直な気持ちを真っ直ぐに伝えてくれるからこそ、私たちは彼女を信頼することが出来ます。
弱さを見せることは強さに繋がると、私は信じています。そして、それが信頼に繋がることを彼女は証明してくれました。
真実「信頼がすべて」。
人々を一緒に働くようにさせることは、相互信頼を形成することから始まります。
他の人々に信頼を求める前に、あなたは彼らに信頼を示さなければならない。これは、リーダーが支持し、大事にし、欲し、願い、行いたい、または行ないたくないことを開示するというリスクを取ることをいいます。
リーダーはまた、自分の活動が予測でき一貫性のあるものとしなければならない。
コミュニケーションは隠しだてなく、率直で、明
瞭で、約束は真剣なものでなければならない。
そして何度も学んできたように、情報を惜しまないとき、リーダーは良い仕事ができるものです。
信頼に対して虚偽よりも破壊的なものは何もなく、率直さよりも建設的なものは何もありません。
率直で、明瞭で、約束は真剣なものとして向き合い、開かれた姿勢を表現したからこそ彼女はリーダーになることが出来た、と私はここに記します。
以上が「第六の真実 信頼がすべて(Trust Rules)」の記事となります。
ご清覧ありがとうございました!
参考文献
2011.08.25
「リーダーシップの真実」
ジェームズ・M・クーゼス、バリー・Z・ポズナー著 生産性出版
2020.03.30
「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow劇場版オフィシャルBOOK」株式会社KADOKAWA
2018.12.25
「電撃G'sマガジン号外 ラブライブ!サンシャイン!!Aqours Winter Special 2018」株式会社KADOKAWA
2020.12.30
「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours COUNTDOWN LoveLive! ~WHITE ISLAND~Day1」
2019.10.24
「伊波杏樹のRadio Curtain Call」第56回
2020.11.26
「伊波杏樹のRadio Curtain Call」第113回