Dear 花丸ちゃん
朝夕の寒気が身にしみる時節となりました。国木田様はいかがお過ごしでしょうか?
なんて…
畏まった文章は私、苦手なんだっ…!
こんばんは、花丸ちゃん。
初めて花丸ちゃんにお手紙を書かせていただきます。
花丸ちゃんはお手紙を書くことは慣れてそうなイメージがあるなぁ。
だからきっと私は花丸ちゃんの何十倍も時間をかけて、書いていると思う。うん。
「図書室はいつしか、まるの居場所となり、読む本の中で、いつも空想をふくらませていた。読み終わった時、ちょっぴり寂しかったけど、本があれば大丈夫だと思った」
花丸ちゃんは本が大好きなんだよね。
実は私も本読むの好きなんだ。
と言ってもきっかけはライトノベルっていう、花丸ちゃんはあまり好きじゃなさそうなジャンルかな。
中学生の時にね、私は孤立してたんだ。
もちろんいじめとかでもなんでもなくて…なんだろう、あの頃から顔色を伺うような生活をしていたから、変に物事に対して冷静というか、冷徹というか…集団でしか動けない女子グループだとか、ただ権力振りかざして威張る人と絡むのが嫌だっただけだと思う。
まあ、その、上手くいかなかったんだよね。
授業の合間の10分も予習に使って、昼休みはテストがあればテスト勉強、それ以外はラノベを読んでて…それから文学とか、別のジャンルに手を出し始めたんだ。
色んな本を読んでいれば、寂しさはなかった。でもなんだか物足りない部分が私の心の隅にあったんだ。
いつの間にか1位を取る事が、私がこのクラスで、1人で生きていくための意義みたいなものになってて、他人に負けたくなくて…ただのプライドのために生活してたら、学校がつまんなくなっちゃってね。
そんな時に出逢ったのがスクールアイドルで、そして私は…花丸ちゃんに出逢ったんだよ。
「まると一緒に図書室で過ごしてくれたその子は、とても優しくて、とても思いやりがあって…でも、気にし過ぎな子。素晴らしい夢も、キラキラした憧れも、全部、胸に閉じ込めてしまう子。その胸の扉を思い切り開いてあげたいと、ずっと思っていた。中に詰まっている、いっぱいのヒカリを、世界の隅々まで照らせるような、その輝きを、大空に放ってあげたかった。それが、まるの夢だった」
「おらには無理ずら…体力ないし、向いてないよ」
花丸ちゃんは小さな女の子のヒカリを、輝きを発掘して…その背中を押していたよね。
その代わり、って言うと違うかもだけど、花丸ちゃんは自分には向いてないって、自信がなくて、自分の"素直"な気持ちに嘘をついていたんだよね。
でも、自分の気持ちに"素直"になることで、花丸ちゃんの笑顔が見れた。
「千歌ちゃん達のお陰で、外の世界に出られて、みんなと一緒なら色んなことが出来るって知ることが出来た。だから勝ちたいずら!それが今一番楽しいずら!千歌ちゃん、まるをスクールアイドルに誘ってくれてありがとう!」
私は花丸ちゃんに出逢えて、自分の"素直"な気持ちに気付けて、"物語"を紡ぐことが出来たのです。
本の中の世界の"物語"に満足するだけじゃない、自分の"気持ち"に"素直"になって、本の外の世界にいる花丸ちゃんと一緒ならまだまだ知らない"物語"を知ることが出来るって、心の底から思えたんだ。
"素直"な気持ちに気づくことが出来たんだ。
だから…
Dear 高槻かなこさん
私は高槻さんが好きです。
身長が高くて、クシャッと笑うところが好きで、ものを食べる時の表情が可愛くて、わちゃわちゃしたり楽しそうにしている姿が面白くて…。
高槻さんは2ndライブ、そして3rdライブでこんなことを言っていましたよね?
「私には"夢"があって、Aqoursを通して、皆さんに生きる活力を与えたいなって思っています。Aqoursの"夢"が、みんなの"夢"になるといいな」
「今日もたくさん夢が叶ったぞー!うぉぉぉぉー!!!本当にたくさん夢が叶った瞬間でした」
私はこれに対して、ひとつ言いたいことがあるんです。
もう夢になってるんです!!
私はAqoursが大好きです。
Aqoursの活動が、凄く私にとって生きる活力になっていて…今の生活にラブライブ!サンシャイン!!がない未来は想像出来ません。
「毎日生きてて、なんか…しんどいこととか…勇気が出ないこととかあるだろうけど、そういう時はさ、やっぱり"動いてないと探せない"し…」
今、正直に言うと、しんどいなって思います。
でも言いたくないんですよ。
自分は頑張っている…なんて。
だって、誰も頑張っているから…高槻さんもきっと4thライブに向けて、今厳しいリハーサルをしているはずです。
私には学校の課題があって、ピアノの発表会があって、企画運営があって…やるべきこととやりたいことがあるって幸せなことなのに…大変だって、しんどいなーって思っていて。
もちろんそれは自分自身が選んだ道なのに、自分の首を自分で締めているんです(笑)
何かを諦めれば解決するのかもしれません。
でも…なんていうか、どっちかを捨てるなんて考えられなくて…。
やりたいこととやるべきこと、って言ってしまえばそれまでですけど…私にとって、多分これは小さな"夢"なんです。
成し遂げたい"夢"なんです。
自分の大きな"夢"…将来どうなりたいとか、そういうことはまだ漠然としていて…だからこそ動いていたい。探していたい。
何かを掴みたくて、何かを見つけたくて…そうしていれば、いつか出逢えるのかもしれません。自分の大きな"夢"に。
こうして今私が頑張れているのも、2人がいたからです。
高槻さんが花丸ちゃんだったから、花丸ちゃんが高槻さんだったから、私はたくさんの"夢"を貰っています。
生きる活力をずらぁー!って、たくさん貰っています。
2人の"夢"が私に力をくれます。
だから…