ダイヤさん、初めまして。
私はさらいんと申します。
突然ですが…あなたに初めてお手紙を送らせていただきます。
私は、ダイヤさんが好きです。
出逢った時は、自分はダイヤさんのひとつ歳下で、ダイヤさんは生徒会長で頭も良くて、努力家で…。
妹を溺愛…と言うと語弊が生まれるのですが、可愛がっているところや、手を抜くことが苦手で、真面目で"謙虚"に生きているダイヤさんを私は尊敬しています。
実は私にもダイヤさんと同じで、2つ年上の姉がいます。ですにで、黒澤姉妹のお二人のことを、個人的に私たち姉妹に重ねてしまうことがよくあります。
「大きくなりましたわね。それに一段と美人になりましたわ」
「ただ、あなたが私にスクールアイドルになりたいって言ってきた時、あの時凄く嬉しかったのです。私の知らない所でルビィはこんなにも一人で一生懸命考えて、自分の足で答えに辿り着いたんだって」
ダイヤちゃんのこの言葉を聞いた時、私はふとお姉ちゃんに聴きたいことができました。
「私が成長したなって思う瞬間ってあった?」
それをきっかけに私は姉に電話をかけました。
「お姉ちゃんとして接されているわけだからわかんないけどさ、家族間の成長って分からなくない?そりゃ小さい時から比べたら、料理ができるとかそういうのは分かるけど…成長したってのは、家族じゃ分からないと思うんだよね」
と姉は答えてくれました。
だからこそ、ダイヤさんがルビィちゃんに「大きくなりましたわね」と言ったことが驚きました。
同時に自分たち姉妹にはない、ひとつの姉妹愛のように思えて、私は凄く嬉しかったですし、羨ましかったです。
「ルビィは強い子でしょ?ほら、勇気をお出しなさい?」
額へのキスの魔法で、妹に勇気を与えたダイヤちゃんと同じように、私もまた姉に自分が悩んでいる時、言葉を貰いました。
「出来るできないじゃない、やるかやらないか、だよ」
私の座右の銘にもなっているこの言葉が、挫けそうになった時、いつも奮い立たせてくれました。
"姉"という存在がいるだけで、私は何度も救われました。だから、今度は私がお姉ちゃんの手助けがしたいんです。
お姉ちゃんは、私にとって憧れの選手で、自慢のお姉ちゃんです。
そう思えるのは、ダイヤさんが出逢えたから、"姉"という存在の心強さや、安心感…そして自分も少し成長しなきゃ、という気持ちに気づくことが出来て、示してくれていたから…今の私がいて、お姉ちゃんが大好きでいられます。
だから…
Dear 小宮有紗さん
私は小宮さんが好きです。
「ありがとう、ルビィ」
ふわりと笑った表情も、ちょっとだけ変顔をしてくれたりとついつい笑いが零れます。
私が小宮さんの笑顔で1番大好きなのは、1stライブDay2の「未熟DREAMER」「想いよひとつになれ」直後のMCで見せた妹ルビィちゃんに対する、慈愛に満ちたあの一瞬の笑顔です。
「今日は、すごいあっという間でした。それだけこの公演に夢中になれて、皆さんと一心同体というか、ほんとにひとつになって楽しめたなと思いました」
そんな美しい微笑みと共に、何事にも全力で、"ひたむき"に取り組んできたからこそ、ダイヤちゃんと2人で1歩1歩、確実にステップを歩んできたからこそ、私は沢山の幸せと思い出を貰いました。
私は…小宮さんと同じくらい、多分真っ直ぐにAqoursを追いかけています。
それが私に許された、唯一の恩返しの方法だと思っているからです。
「本当にいつも私たちは皆さんに支えていただいて、色んな人に、ここに見えない裏の人にもたくさん支えていただいて、いつも9人でステージに立たせていただいてるので、明日もみんなで力を合わせてどんどん、もっともっといいAqoursを皆さんにお見せできたらいいなと思ってます」
感謝の想いを、真っ直ぐに、言葉として私たちに伝えてくれるのが毎回嬉しいです。
「ああ、私たちの言葉は届いているんだ!」って、理解することが出来るから…そして小宮さんも同じ気持ちを抱いているんだ…ということも分かるから…。
私も、言葉で感謝を伝えようと思いました。ただ思うだけじゃなく、しっかりと言の葉を紡ごうって思いました。
そう思えるのも、ダイヤさんと小宮さんのおかげです。
ダイヤさんに寄り添おうと、"ひたむき"に努力を重ね、思考を巡らせ、1番の黒澤ダイヤさんをステージで輝かせようと小宮さんが努めてきたからです。
黒澤ダイヤさんが小宮さんで、小宮さんが黒澤ダイヤさんだったから、その"ひたむき"な姿がより私の心を揺さぶりました。
だから…