ほのぼのとした田舎暮らし

ほのぼのとした田舎暮らしをしているような…そんなゆったりとした言葉を贈ります

ありがとうのパレード〜『Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~』に寄せて〜

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「ありがとう!ありがとう!!ありがとう!!!みんな大好きです」

1人は"ありがとう"の気持ちを叫んだ。

 

 

「今日、ファイナルを迎えても、関係なく私の中に根付いています」

1人はこれまでのことが心に根付いている、と語った。

 

 

「極上の笑顔でまた逢う日まで!」

1人は笑顔でまた逢おう!と約束した。

 

 

「Wake Up Girls!をこれからもよろしくお願いします」

1人はこれからもよろしくお願いします、と深くお辞儀をした。

 

 

「そんな桜のような人間に、私はなります」

1人は桜のような人間になる、と誓いを立てた。

 

 

「私を声優にしてくれてありがとう」

1人はメンバーへの想いを紡いだ。

 

 

「みんなの心にWUGが一生生き続けますように!!」

1人はこれからもWUGが生き続けますように、と願った。

 

Wake Up Girls!であること。7人であること。

誰一人欠けても、Wake Up Girls!ではない。

 

始まりがあるということは、終わりは必ずあるということ。

 

2019年、3月8日。

ひとつのグループが終わりを迎えた。

たくさんの人に愛され、支えられ、がむしゃらに、ひたむきに歩み続けてきた7人の女の子たち。

 

その一瞬の瞬きをここに記そうと思う。

 

プロローグ

皆様、こんばんは。

 

お元気ですか?

桜は咲きましたか?

第2章は順調ですか?

最高を更新し続けていますか?

 

初めましての方が多いと思います。なのでまずは自己紹介をさせてください。

 

私は田舎でほのぼのとした暮らしをしているさらいん、と申します。よくラブライブ!サンシャイン!!Aqoursのことを語るのですが…今回は違います。

 

Wake Up Girls!、通称WUG。

きっとこの記事を読んで下さっている皆様は、Wake Up Girls!に興味がある方、またはワグナーさん、もしかしたら初めて触れるという方もいるかもしれません。

 

今回は2019年3月8日に行われました

 

『Wake Up, Girls!  FINAL LIVE~想い出のパレード~』

 

について、感想だったりレポを綴ろうと思います。主観が入ったり、所々メモを頼りに記憶を呼び起こしているため、不十分な点も見られます。

 

ですが、WUGへの想いは込めています。

読んでいる皆様に、ファイナルライブのことを、Wake Up Girls!のことを伝えられるように紡いでいきます。

 

それでは、夜空に光る7つの星の輝きを振り返っていきましょう。

 

第1章 第1話 夢の舞台

「いくぞ!がんばっぺ!」

何度この言葉に救われたでしょうか?

どれだけの人がこの言葉に支えられたでしょうか?

 

不思議と勇気が出るおまじない。魔法の言葉。

そんな言葉を、ありったけの想いを叫ぶことが出来るのも今日で最後。

 

そう思うと少しだけ寂しく思えるのですが、なんだか解散する、という実感が開演直前になってもありませんでした。

 

さいたまスーパーアリーナ

そこは、Wake Up Girls!で言う「聖地」と呼ばれる場所。「アイドルの祭典」が行われた場所。

 

毎年夏になれば、アニメファンなら1度は聞いたことがあるであろう「Animelo Summer Live」の開催場所であるこの地で、彼女たちは今日ファイナルを迎える。

彼女たちにとっても、ワグナーにとっても、この場所には思い入れがあります。

 

SSAへ向かう最中、私はTLでこんなものを見かけました。

 

「けやき広場にて、ワグナーが円陣を組んで、Wake Up Girls!と叫ぶ」


なんて素敵なんだろう!!

月並みの言葉ではありますが、真っ先にそう感じました。

 

想いを共にする仲間たちと、ひとつの輪となり、和を生み、環を繰り返す。

ワグナー、って「わ」を繋ぐ人たちのことを指しているのかな、なんて思いました。

ファイナルライブのはずなのに、開演前風に吹かれるけやき広場では、所々から談笑が聞こえる。

 

想いを叫ぶ人、ワグナーの輪を広げる人、思い出話に花を咲かせる人…まるで解散なんて嘘のよう雰囲気。

 

暖かな雰囲気を感じながら、私はとある場所へ向かっていました。人の波にから逆らいながら…向かった先。そこにあったのは…。

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約束の地を、最高のロケーションで撮れる場所。
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新都心駅に飾られたメンバーのメッセージ。

 

この2つをどうしても撮りたくて、足を運びました。

夕焼けに照らされたさいたまスーパーアリーナ。そして、メンバーからの感謝の言葉。

 

後者のメッセージは、人だかりが出来ていて、なかなか上手く撮れなくて…沢山の人に愛されているWUG。

そんなWUGからの「ありがとう。」という言葉に、人知れず涙を零しそうになっていたのは内緒ですよ。

 

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いつもアニサマでしか入ったことがない聖域へ、WUGのファイナルライブという素晴らしい瞬間に立ち会うために入ることに、内心ドキドキしておりました。


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ラブライブ!シリーズの全楽曲の歌詞を作られるGODこと畑亜貴さんのフラスタ。


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ラジオでもWUGちゃんと面白いトークや歌声、ギターを響かせてくれた鷲崎健さんのフラスタ。

 

他にも本当にたっくさんのフラスタが立ち並んでいました。話によると280個近くものフラスタがあったそうです。

 

本当に愛されてるなぁ…。

 

私の座席は、アリーナ後方。通路側に近いため、もしかしたらトロッコの可能性も…という位置でした。

 

連番者と合流して、会場内に入ったのが5分前という遅刻ギリギリに入り込んだため、既に会場内はワグナーでいっぱいでした。

 

もしかしたら今日初めて、という人もたくさんいたかも知れません。それくらいWake Up Girls!は、たくさんの人に伝わっていたんですよね。

 

開演直前、松田さん、丹下さん、早坂さんによるナレーションが。作中でも幾度となくWake Up Girls!を支え、応援し、手を差し伸べた人達が、この地への想いとこれまでのこと、そしてこれからのことを語る。

 

全てが繋がっている、Wake Up Girls!という作品が、メンバーが、この地が、2次元と3次元が重なった瞬間でした。

 

「「「「「「「いくぞ!がんばっぺ!Wake Up Girls!」」」」」」」

 

「おう、行ってこい!」

かましてらっしゃい!」

 

「「「「「「「「いってきまーす!」」」」」」」

 

最後の物語が幕を開ける。

ここまでの道のりは決して楽じゃなかったはず。6年というのは、人生においては短いのかもしれない。けれど、6年という長い長い道のりをひたむきに歩き続け、それぞれの道が重なり、そして辿り着いた約束の地。

 

7人が見つめる先にあるのは、さいたまスーパーアリーナ。作品の中でも、大舞台となり、現実でも彼女たちにとって、そしてワグナーにとっての夢の舞台。

 

         第2話 幕開け


V.A. / Wake Up, Best!「タチアガレ!」MV(Short Ver.)

始まりを告げるのは、やはりこの曲「タチアガレ!」

私がWUGで1番大好きな曲です。

衣装は制服。そして、スクリーンには映画「Wake Up, Girls! 7人のアイドル」が映し出される。

WUGとの出会いを思い出しますね。

 

アニメから知って、この曲に魅力されて。

路上ライブから始まった彼女たちが1歩ずつ、1歩ずつアイドルへ近づいていく。

苦しくても、壁にぶつかっても、もがいて、足掻いて、ひたむきに努力する姿。

 

その姿に私は心打たれました。

6年…私がその中で彼女たちのライブを見たのは2度。そして迎えたファイナル。

きっと私が知らない間に、多くの壁にぶつかったと思います。

 

「(アニサマには)今までいろいろな思い出がありました。悔しい思いをしたときもありました。アニサマで初めて私たちを知ってくれた人もいました。感謝しきれない思いが詰まっています」

アニサマの時も、吉岡さんはこう語りました。私が知らないたくさんの壁を乗り越え、今こうして彼女たちは約束の地に立ち、前を向いている。

 

さいたまスーパーアリーナはとても広く感じました。モニターに映し出される映像がなければ、メンバーの表情までは私の位置からは分かりません。ただ、今日の7人は今までで一番大きく見えて、一番輝いて見えました。

 

「行くぞ...!SSA!!!!!!!」

吉岡さんは自身のソロパートで右手にマイクを持ち、叫んだ。その轟きは、SSA中を興奮の渦へと引きずり込み、大きな歓声を巻き起こした。

 

その後に続く「16歳のアガペー

そもそもアガペー、とは何なのか。調べてみよう。

キリスト教における愛。罪深い人間に対する神の愛、人間どうしの兄弟愛など、自己犠牲的・非打算的な愛をいう

                                          ーコトバンクより

とのこと。

自己犠牲的・非打算的な愛、というのはなんとも言えない切なさを感じますね。

 

シャンプーしたての 髪 日曜日
駅への道で出会えた
運命みたいな偶然 信じて
まっすぐ きみの名前を呼ぼう

「まゆしぃぃぃぃぃ!!!!!」

この"きみの名前を呼ぼう"のあとに、ワグナーは推しの子の名前を叫んでいるのである。

愛が溢れている。自分の喉が壊れようとも、疲れていようとも、愛を叫ぶのだ。

 

これこそまさしく、アガペーでしょう。

サビの振り付けも踊りやすく、ワグナーさんも完璧に踊っていて、壮観でしたね。

 

私ですか???

いや、多分2番くらいから踊れたとは思うんです、はい(予習不足です)

 


Wake Up, Girls! / 「7 Girls War」MV(Short Ver.)

個人的に思い入れのある楽曲の「7 Girls War

歌うのが凄く楽しくて、フレーズも面白い。だから、私はよくカラオケでこの曲を歌います。というのも、掛け合いが大好きなんですよね。

 

TVアニメ「Wake Up, Girls!」のOP映像と共に、メンバーは歌い、踊る。会場全体のボルテージもぐんぐん上がっていく。
7人は、この場所で生きている。その実感を感じているかのように、観客席から出るコールの音量は上がり、メンバーにもワグナーにも笑顔が広がっていました。

 

その笑顔を見て、願わずにはいられませんでした。

 

「この時間がずっと続けばいいのに」

 

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この瞬間を全身全霊で。輝く7人を見て、そう強く感じました。

曲が終わった瞬間、「最高だ!WUGちゃん!」という声がどこから聞こえた気がしました。そのあとを追うように次から次へと言葉が送られていました。

 

「こんばんわぐー!」と彼女たちと恒例の挨拶を交わし、この日の意気込みをメンバー1人ひとりが語ってくれました。

 

「私たちの6年間を感じさせるステージにします!」と力強く語る高木さん。

 

「皆さんも今日は楽しむだけ!今日の私たちを目に焼き付けて帰って下さい!」と楽しみな表情を見せてくれた山下さん。


「本当に夢みたい!この後も『WUG』ちゃんに負けんなよ〜!」とワグナーとの対戦に燃える田中さん。


「やってきましたね!エクストラステージ!思う存分楽しんで下さい!」と最高の時間を共感しようとする吉岡さん。


「今日という瞬間は戻ってきません。皆さんでこの瞬間を楽しみましょう!」と今を楽しむ永野さん。


「何度も諦めたSSAの夢が叶いました!皆さんのおかげです!」と感謝の言葉を述べる奥野さん。


「パワーをもらって、与えて大戦争にしたいと思っています!」と今日というライブを盛り上げようとする青山さん。

 

メンバーの表情に、「憂い」は微塵も感じませんでした。今は、このファイナルライブを、メンバーと、ワグナーと、会場のみんなで最高のものにすること。そんな姿勢を感じました。

 

         第3話 青葉

「制服でまだ歌いたい歌があるんです」

 

吉岡さんの言葉をきっかけに流れ出した「ゆき模様 恋のもよう」

彼女たち7人が持つ健気さ、可憐さを十二分に表現している、と感じました。

 

舞台「Wake Up, Girls! 青葉の記録」で初披露された名曲は「Wake Up, Girls!4th LIVE TOUR ごめんねばっかり言ってごめんね!」でも一曲目を飾るなど、WUGにとっても伝説を語るうえで外せない曲であることが分かります。

 

懐かしさと切なさの溢れるメロディーと共に、画面に映し出された映像、照明の演出…全てが混ざり合って、幻想的な空気が会場を包んでいました。

 

雪もようから情景は移り変わり、青葉輝く夕暮れへ。

2014年2月26日に発売された彼女たちの記念すべきはじまりのCDにも挿入され、TVアニメ「Wake Up, Girls!」のEDでもある「言の葉 青葉


Wake Up, Girls! / 「言の葉 青葉」MV(Short Ver.)

ピアノのイントロから入るこの楽曲は、どこか卒業シーズンに耳にしそうだな、と思いました。3月…若人たちが新たな旅立ちを迎える季節。別れの季節。

 

6年という期間で彼女たちは色々な壁を乗り越え、成長を続けてきたことがよく分かる曲。青葉を芽吹かせては散り、また青葉を芽吹かせる。

 

彼女達は、青葉だと思います。

青葉が散って、人々から忘れ去れそうになっても、また芽生え、人々の記憶に青葉を刻む。

何度でも芽生える力をもっている、それがWake Up, Girls!なんだと思います。

 

歌い終わり、会場から暖かな拍手を背に彼女たちがステージからはけると、TVアニメ「Wake Up, Girls!」の映像がスクリーンに映し出されました。


「そして次のステージへ」


ムービーの終わりに映し出されたメッセージ。衣装を着替えたメンバーが姿を現す。どんな曲が来るのか…。

 

ステージから現れたのは、HOMEツアーの黒衣装に身を包んだ7人のいたずらっ子。

そして…突如、「さいたまスーパーアリーナ」に鳴り響くファンファーレ。

それは「One In A Billion」のイントロでした。

 

私の中で、この曲はMay'nさんとWUGの曲。今日はMay'nさんがいないためにやらない、一生生で聴くことが出来ない曲だと思っていました。

天は私に、それぞれのタイムラインが重なる瞬間を見せてくれました。

 

ステージの立ち位置を見ると、吉岡さんの隣が空いている。いや、「Wake Up, May’n!」の8人目のメンバーがいる場所にメンバーカラーである白のスポットライトが当たっていました。

 

これは…May'nさんの場所だ。

ステージに「Wake Up, May'n」として立ってるんだ!と気付きました。 

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後にMay'nさんは想いをブログで綴ってくれました。

関係者席ではなく、同じワグナーとして、先行でチケットを握り、観客席でステージを見ていたMay'nさん。

「ワグナーさん!私たちを応援してくれてありがとうございます!そして、May'nちゃん!私たちと出会ってくれてありがとう!」

奥野さんが代表して、会場にいる“ワグナー”と8人目のメンバーへメッセージを贈っていました。届いていますよ、その想い。

 

サプライズの後は「素顔でKISS ME」

センターステージを上手く活かし、売れない曲設定…など飛び越え、会場全体を飲み込む曲へと変わりました。

 

恋?で愛?で暴君です!」では、黒い衣装でかっこよく歌い上げた「素顔でKISS ME」とは違い、チャーミングで、ちょっと不思議なリズムを刻みながら歌うWUGの姿に惹かれました。

 

         第4話 虹

ここからは、メンバーソロメドレー!!

吉岡さんの「ハジマル」から勢いよくスタート。凛々しく強い歌声が響くと、可愛らしい歌声の「可笑しの国」で会場は一瞬にして澄み渡るような青へと移り変わっていきます。

 

「ステラドライブ」の疾走感ある曲調と高く大きく美しい歌声に心を撃ち抜かれ、和と洋を併せ持った「スキ キライ ナイト」に雷を打たれたかの如く鳥肌が立ちました。

 

最推しソロ曲である「オオカミとピアノ」が目の前のトロッコに乗る山下さんから歌われ、膝から崩れ落ちては、「歌と魚とハダシとわたし」の元気いっぱいな声に、少しだけ立ち上がる力を貰い、「WOO YEAH!!」のさっぱり可愛いツインテの子の姿を見た瞬間、完全復活しました。

 

メドレー終了後は7人全員での「Non stop diamond hope」

会場全体がオレンジ・紫・黄・赤・藍・緑・青に染まる。メンバーがいるその周辺全てが、そのメンバーカラーへと変わり、自然と7色の虹がさいたまスーパーアリーナに架かった。

瞳から零れ落ちる涙には、光の屈折で綺麗に虹が映っていたのでしょうか。

みんなで架ける虹、というのは、一生もんの宝物です!!

 

7匹の動物たちが愉快に歌う「ワグ・ズーズー」

アリーナの最後列が最前列となり、会場を広く使った演出やスクリーンとの兼ね合いなど、目が2つでは足りない、身体が2つ欲しい、とこの時ほど願ったことは無いでしょう。

 

会場が暗転し、「ファミ通 presentsWUGちゃんねる」と「Wake Up, Girls!のがんばっぺレディオ!」のコラボレーションムービーが流れる。

 

早着替えが終わると、センターステージに7人が姿を現し、「HIGAWARI PRINCESS」へ。

この日のステッキは虹色に輝くステッキ。「さいたまスーパーアリーナ」のプリンセスは7人全員でした。

 

私はこの曲の間奏部分が凄く好きだし、振り付けも大好きです。虹色に輝くステッキをバトン代わりにして、メンバーがソロを歌い上げていく姿に「繋がり」のようなものを感じるからです。

 

続いてラストシングルの「スキノスキル」

ロマンチックというか、メルヘンというか…イントロから世界観が会場を染め上げ、その独特のリズムに自然と身体が揺れてしまう。

幻想的で最高の空間を、WUGとワグナーで共有し合っていました。

 

         第5話 青空

次に流れたのは「僕らのフロンティア

耳にする度に、ふと私は空を見あげてしまいます。

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Blue Blue Sky
目の前にある空は
すごく綺麗で 誘うよ じょうずに

ワグナーが灯した青の光。

SSAに広がった青い青い、澄み渡るくらい綺麗な青空。

 

その青空を見て、私は願わずにいられませんでした。

 

どうか、どうか彼女たちの旅立ちが華やかで、素敵なものになりますように、と。

 

このライブが終わって、離れ離れになったとしても、ワグナーさんがずっと元気でいられますように、と。

 

いつまでも彼女たちの駆け抜けてきた足跡が、この先も残りますように、と。

 

その景色を目に焼き付けながら、頭の片隅で私は願っていました。WUGちゃん、ワグナーさん、私にこの景色を見せてくれて、ありがとう。

 

そっと心の中で私は感謝を呟きました。

 

         第6話 約束

MCを挟み、7人の個性を約束の地で披露する時間がやってきた。

 

「それでは聞いて下さい!『7 Senses』」

 

吉岡さんのコールと共に流れ出すイントロ。

スクリーンにはTVアニメ「Wake Up, Girls! 新章」のOPが映し出されました。

 

ひとつ みんなでひとつ
答えはひとつだね
(でも すべてじゃない)
7つのセンス 7人の個性たち
重ね合わせ 大きくなろう
Seven Senses Wake up Go!

7つの「個性」が集まれば、何だって出来る。どんな壁だって、困難だって、この7人なら乗り越えられる。

 

そう歌い上げるこの曲を、さいたまスーパーアリーナという地で聴くことに意味がありました。

 

約束の地で待ってて
約束の時 待ってて
約束の地でみていて
約束の時 みていて

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約束の地…さいたまスーパーアリーナ中のワグナーとメンバーの大合唱が響く中、涙腺に熱くくるものがありました。

 

誰1人欠けることなく、7人揃ってこの場所にたどり着いたこと。誰が欠けてもWUGじゃない。当たり前のように思えて、当たり前じゃない。

 

ですが、この瞬間を私は、私たちは望んでいました。

 

約束の地で待ってたよ…約束の地で、今…見ているよ…!!!

 

私の顔はきっと物凄い表情をしていたに違いない。

熱く込み上げる何かは、目元から溢れていました。

 

約束の地には涙なんか相応しくない。極上の笑顔になろう!!ライブのど真ん中で「極上スマイル」が始まりました。

 

この曲に関して…「キタキタキタキタ!!」と私は騒ぎたくなってしまいます。というのも、まずコールが凄く楽しい。それでいて、WUGとワグナーの掛け合いが雷に打たれ、痺れる程に決まる。

 

この曲を聴くと、どんな時だろうが笑顔になってやる!!そんな気分にさせてくれます。

 

         第7話 WUG最高

ここからはTVアニメ「Wake Up, Girls!」、「Wake Up, Girls! 新章」を通じて誕生した3つのユニット「I-1club」、「ネクストストーム」、「Run Girls, Run!」14人のメンバーが綴ったメッセージムービーが流れました。

 

1人ひとり、個性溢れるメッセージと筆跡。

ライバルとして、同じアイドルとして、後輩として…Wake Up Girls!を語るには欠かせない彼女たちからのメッセージに、会場からは賞賛の拍手が送られていました。

 

再び姿を現したWUGはTVアニメ「Wake Up, Girls! 新章」のEDテーマ「雫の冠」を歌い上げました。

 

切なく…時に儚い…その歌声は、胸にスッと入ってきて、私の心を暖めてくれる。落ちサビで吉岡茉祐さんの歌唱力は圧巻の一言ですね。

 

そして、「Wake Up, Girls!」を語る上で外せない「少女交響曲」へ。

続・劇場版の前編である「Wake Up,Girls!青春の影」の主題歌であり、一般投票、ファン投票で1位を獲得した楽曲です。

 

メンバーから溢れ出る熱い想いが激しくぶつかり合い、更なる高みへと登ってゆく。過去最高の「少女交響曲」であると思います。

 

続くのは、アニメ「Wake Up, Girls!」の続・劇場版後編「Wake Up, Girls! Beyond the Bottom」の主題歌「Beyond the Bottom

 

イントロが流れると自然と身が引き締まるような感覚があった。

真っ白に染まるさいたまスーパーアリーナ

約束の場所でずっとこの景色をワグナーは待ち望んでいました。

 

「WUG最高!!!!!!!」

 

田中さんの声がさいたまスーパーアリーナ中全体に響く。「WUG最高!」と叫んだ彼女は、極上の笑顔でした。

 

         第8話 Wake Up

ここからは声優ユニット「Wake Up, Girls!」最終章を彩った4曲へ。この4曲に関しては、ほぼ聴いていない状態、1、2回聴いた程度で臨みました。歌詞も朧気です。

 

柔らかな吉岡さんの歌声が響いた瞬間、世界はガラリと変わったような気がしました。

「海そしてシャッター通り

 

北風吹く 海 そして歩く シャッター通り
記憶の幻 夏祭りの音 夕餉の支度の匂い

あぁ…なんて哀愁漂う曲なのだろうか、と頭の片隅で考えていました。

 

今ではもう使われていない電話番号 

シャッターのなか

月日が積もる 棚やミシンに 

埃が舞うこともなく 扉 動きを止めた

想いの秘められた歌声が身体の中へと染み込んでいく。やがてこの曲が何なのか、分かったような気がしました。

 

錆びない想い出を 抱きしめるように
ひたすらただ歩く 懐かしい 愛おしい 私の街

これは…震災で大きな被害を受けた「東北」の地へ、想いを綴った歌なのだと。そう思いました。

被災され、今もなお苦しい環境にいる方々も多く居るのかもしれません。もしかしたら、長年住んだ街を離れる方も…そんな様々な感情を、全部この曲に込めたのかな?と思いました。

 

残響と想像を超える休符が特徴的な「言葉の結晶」

サビになった瞬間に、次々と襲い掛かる音の数に、胸に熱く炎が灯ったかのような錯覚をしてしまいます。

一粒 星が残った
輝きだけが 言葉の絶唱

最後の「絶唱」が音程が落ちて、消えていくような歌い方には、思わず頭を抱え、崩れ落ちました。

 

「土曜日のフライト」は、切なさがあって、でも旅立つことへの今の気持ちを歌った曲。

 

忘れないで でも上手に忘れて
悔しい怖い泣きたい もうそのレベルじゃない

解散の日を迎え、彼女たちはこの曲により一層想いを乗せていたはず。その想いは、私たちにもひしひしと伝わっています。

忘れないけど、でも上手に忘れたい。

 

この曲を聴きながら、今筆を取っているのですが、どうしてもあの日のことを思い出し、人知れず涙を零してしまいます。

 

楽器の話をするのですがアウトロのギターが不気味だな…と思いました。どことなく暗闇へと向かっていそうな…ですが、最後はしっかりと旅立つことを思わせるコード進行に身体中が震えました。

 

「さようならのパレード」を初めて聴いた時…自然と涙が零れました。

さようならはいやだよ
慣れることなんかない
だけど背中 押すみたいに
あなたのリズムが聴こえてる 叫んでる

何故こんなにも切なさを、別れを歌う曲なのに、「さようなら」を笑って歌えるのだろうか…。

 

私が今ブログを書けているのは、背中を押してくれる彼女たちの歌があるから。

彼女たちはきっと伝えたかったのだと思います。

 

「さようならはお別れじゃない。これからもWake Up Girls!のことをよろしくね!!」

 

新しい始まりを祝福してくれる。極上の笑顔でまた会いたいから、私も明日から前を向いて歩かなきゃ行けないんだ。そして、この場にいるワグナーさんも、明日からは第2章の始まりなんだ。

 

改めて心からWake Up Girls!と、ワグナーの行く末に暖かな日差しが 当たることを願っています。

 

ステージ上部に目を向けると、さいたまスーパーアリーナの巨大スクリーン映し出された「緑と青」それぞれのWake Up, Girls!のロゴマークが映し出されていました。

 

そして奥野香耶さんが叫ぶ。

「みんなで...!せーの!」

──Wake Up──

 

メンバーが深々とお辞儀をし、ステージから降りていく。

そして…鳴り響くアンコール。

 

さいたまスーパーアリーナ中から、彼女たちを待っている声が、想いが、溢れ出す。

 

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

 

このブログだけに記しておきたいことがあります。

 

私の後ろの席だった女の子2人。1人は紫の法被を着ていて、多分もう1人はお友達だったのかな?

 

女性が叫ぶというのは…あんまり私には縁が無かったわけですよ。

いつも行くライブは、周りは男性ばっかりで…でもね。

 

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

 

私は、その2人のことを忘れません。

男性が多い中、懸命に叫ぶあなたたちがいた事を。

大好きな気持ちをめいいっぱい叫ぶ事を。

 

その想いに…WUGは応えてくれました。

 

         第9話 TUNAGO

「想い出のパレード」のアンコールは明るく、元気に盛り上がる「SHIFT」からスタート。

 

『Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME - ~ PART Ⅰ Start It Up, ~』で一番最初に披露したのがこの曲。

 

「何があっても楽しもう!」

ステージ上でドレスを脱ぎ去り、会場の熱気は増していく。ライブが終わってしまうことの悲しさを吹き飛ばすような勢い。

 

そして、ライブのアンコール曲としては定番になってきた印象ある「地下鉄ラビリンス」へとトップスピードでバトンタッチ。

 

「そんなんじゃ『WUG』ちゃんに負けちゃうんですけど〜!」会場を煽る青山さんの笑顔が、最高に輝いていました。

 

「東北に感謝の思いを込めて、次の曲を歌いたいと思います。聞いて下さい。『TUNAGO』」

 

イオン東北「にぎわい東北」イメージソングである「TUNAGO」

 

復興を願い、想いと想いを、心と心を繋ぐ。

そんな暖かい情景を優しい歌声で表現する7人。

 

彼女たちが復興を願い、チャリティーニコンサートで初披露した曲。

スクリーンに映ったのは、メンバーの手書きメッセージ。ひとつひとつが大きな意味を持つ、そのフレーズに心揺さぶられます。

 

「輪」と「環」と「和」をツナグ歌。

手と手を、心と心を繋いでいこう。

彼女たちのことを、この先の未来へと繋いでいこう…。

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アンコールが終わり、それでも会場からの掛け声は止まらない。

 

何度も何度も、強く強く、彼女たちの名を叫ぶ。

 

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

 

 

もう一度彼女たちは、ステージへ飛び出してきてくれました。

 

         第10話 手紙

Polaris」の衣装で現れた7人。

 

最後のライブだからきっと想いが溢れすぎて、纏まらないかもしれない。

 

ボロボロになってしまうから…と、メンバーが1人ひとり、ワグナーさんへとお手紙を書き、読み上げてくれました。

 

WUGから、ワグナーさんへ。

 

  • 「ありがとう!ありがとう!!ありがとう!!みんな大好きです!!」

底抜けに明るい声と笑顔を見せてくれた高木さん。

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「 ワグナーのみんなへ。私からはこの時間は、ひたすら感謝の気持ちを"ありがとう"に込めて伝えたいと思います」

そう言って、彼女は"ありがとう"の気持ちを伝えてくれました。

 

「ワグナーさん、WUGを見つけてくれて、ありがとう。いっしょに最高を更新し続けてくれて、ありがとう。東北に足を運んでくれて、ありがとう。ワグナーの輪を広げてくれて、ありがとう。今日、初めて来てくれて、ありがとう。6年間、応援してくれて、ありがとう」

この言葉に、崩れ落ちたであろう隣のワグナーさん。彼は高木美佑さんのファンでした。私の推しは別ですが、こんな私でさえもこのお手紙に涙が止まりませんでした。

ずるいよ…それは…私の方がありがとう!!って言いたいよ…

 

「そして、WUGを支えてくれた皆様。素晴らしい作品、楽曲、振り付けを、ありがとう。かわいい衣装に、メイクを、ありがとう。個性を引き出してくれた番組、ありがとう。WUGを好きでいてくれた先輩、後輩、関係者の皆様、ありがとう。温かく見守ってくれた家族、友だち、ありがとう」

WUGを支えてくれた全ての方へ、先輩や後輩、家族、友達…高木さんは、関わった全ての人へと感謝を伝えていました。

 

「そして家族のようなメンバーみんなも、普段はちょっと恥ずかしくてなかなか言えないけど、ありがとう!ななみん、みにゃみ、まゆしぃ、あいちゃん、かやたん、よっぴー、この7人に出会えた奇跡、ありがとう!いっしょに乗り越えてきた数々の試練も、ありがとう」

最後にメンバー、更には数々の試練に向けても感謝の気持ちを伝えました。

 

「皆さん、今日のライブ、楽しんでくれましたか?最高の晴れ舞台をありがとう!ありがとう!!ありがとう!!!ありがとう!!!!

「ありがとう!」

「ありがとう!!」

「ありがとう!!!」

「ありがとう!!!!」

高木さんへ向けて、私たちも声を大にして届ける。最高の「ありがとう」を伝えたいんだ。

 

「みんな大好きです!!このかけがえのないすべての出会いへの恩返しを、今後の声優人生でもずっとずっと私のモチベーションにして、がんばってい…いきたいと思います。噛んでません!これからもたくさんの"ありがとう"届けさせてください!!岡本未夕役、高木美佑でした!ありがとうございました!」

最後の最後まで、笑顔でい続けた高木さん。

彼女の声優人生に、ありがとう!と、私も届けられるように頑張ります。

 

Keep Smiling!

 

  • 「今日、ファイナルを迎えても、関係なく私の中に根付いています」

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いたずらっ子で、ちょっぴり子供っぽく見える山下さん。

「ワグナーさんへ。今日は初めて、ワグナーさんへ手紙を書きます。ワグナーさんからいただく、たーくさんの手紙には、いつも「ななみん大好き」の言葉。うれしいです!ありがとうございます。演じたキャラクターや関わった作品、イベントの感想、最後には私の存在を尊く思ってみたり、ここに生まれ、生きていることに感謝してみたり、ワグナーさんからの手紙はいつも話が大きいですね!そんな手紙に心当たりがある人が、今日ここにたくさんいたら幸せです。いますか?」

山下さんからの話題の振りに、会場からは笑いがこぼれます。あれ、面白くて笑っているはずなのに…なぜ熱いものが込み上げてくるのでしょうか。

 

「私はそんなワグナーさんからの「大好き」を受け取って、ここまでがんばってこれました。本当にありがとうございます」

感謝の気持ちを真っ直ぐに伝えてくれる山下さんの姿がぼやけて見えます。その手が震えていることも。

 

「そして、メンバーのみんな。私は結局、みんなに支えられてばかりだった気がします。ただの友だちでも、クラスメイトでもない、こんな私と6年間いっしょにいてくれてありがとう。みんなと喜怒哀楽、いろんな感情を経験して、いまの私があります。出会えて本当によかった。ありがとう!」

喜怒哀楽の6年間、メンバーと共に過ごせたこと、そして出逢えたことへ「ありがとう」を伝える。

 

「そして、今日ここに来てくれた家族、友だちへ。徳島の田舎っ子から、いまの私はずいぶんと変わったと思います。だけど、大丈夫。本質は変わりません。ワグナーさんからも、メンバーからも、つっこまれる毎日です。安心してね」

家族、友達にも本質は変わりませんと、彼女は笑いかける。

 

「そして、スタッフの皆様。こんなに私たちが愛されていたことを実感できたのは皆様のおかげです。ファイナルに向けて、たくさんの温かいサポート、花道を作ってくださり、本当に感謝しています。ありがとうございました!」

山下さんは、スタッフへと感謝の想いを述べる。

 

「最後に…WUGは、声優・山下七海の核となるものです。今日、ファイナルを迎えても、関係なく私に根付いています。だから、絶対に繋いでいく!それが応援してくれるワグナーさんへの恩返しになると信じています。明日からも、がんばっぺ!!久海菜々美役、山下七海でした。ありがとうございました!!」

「だから、絶対に繋いでいく!」と強く語った山下さん。山下さん、明日からもお互いにがんばっペ!ですね。

 

  • 「極上の笑顔でまた会う日まで!」

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笑いで溢れ、いつも楽しい笑顔を見せてくれる田中さん。

「ワグナーの皆さんへ。今日はWUGのために時間を作って、ここに来てくれて、ありがとうございます!初めましての方も、何度も来ている方も、極上の笑顔で楽しむことができましたか?素敵な時間になっていたのなら、本当に嬉しいです」

極上の笑顔で、素敵な時間になっていたのなら…と嬉しそうに語ってくれました。

 

「始まりがあるということは、終わりも絶対あるもの。後にも先にも、私が人生でいちばん泣いたのは、WUGの解散を決めたあの日だと思います。数ある作品、ユニットの中から、Wake Up, Girls!を選んでくれてありがとう!私の大好きなWake Up, Girls!を愛してくれて、ありがとう!感謝してもしきれません」

WUGの解散に、一番涙を流したのはメンバーだったはずなのに。「Wake Up Girls!を選んでくれて、ありがとう」その言葉に涙腺は崩れ落ちました。

 

「6年間過ごしてきて、人ひとりの人生ではありえないほどのことがたくさんありました。でも、それを乗り越えられたのは、応援してくれる皆さんがいたから。そして、私と同じ境遇の子が6人いたから。ゼロからスタートした仲間が6人いて、嬉しいことも、辛いことも、全て共有してきました。WUGという存在は、間違いなく、私の人生において、宝物であり、1番強く輝いているものです。そしてメンバーはたくさんの試練を一緒に乗り越えて来た戦友です。それは解散してからも同じ。ライバルであり、仲間であり、家族でもある。みゆ、ななみ、まゆしぃ、あいり、かや、よっぴー。本当に大事で大切でかけがえのない存在です。みんながいたから、今の田中美海があります。本当にありがとう。6人のことを……6人のことを私はこれからも最前線で応援します!大大大好きです!」

戦友であるWUGメンバーを、最前線で応援する。実にいつもムードメーカー的存在であった田中さんらしいなと思いました。

 

「オーディションとの出会いは、私の世界を180度変えてくれた、運命の出会いでした。まだまだ声優としてやりたいことたくさん!さまざまなキャラクターを通して、私の声をたくさんの人に聞いてもらいたい。最初はぜんぜんできなかった、“歌って踊る”ということ。今では武器にもなっていると思います。WUGで培った経験を、これからもいろいろな場面で出せるように頑張ります!私を信じて、ついてきてください!WUGを通じて、たくさんの出会いやご縁があったこと。仙台を始め、東北に行けたこと。たくさんの地域のワグナーさんに出会えたこと、一生忘れません!」

WUGで培った経験を武器に戦場を駆け抜ける彼女。その背中は頼もしいですよね。

 

「最後に、WUGに関わってくださったすべての皆様、ワグナーさん、メンバー、そして片山実波ちゃん…本当に本当にありがとうございました!極上の笑顔で、また会う日まで。片山実波役、田中美海。ありがとうございました!」

涙ぐみながらも、最後まで極上の笑顔を見せてくれた田中さん。想いの丈は、届いてます。

 

また会う日まで…極上の笑顔で。

 

  • 「Wake Up Girls!をこれからもよろしくお願いします」

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推しの吉岡さん。吉岡さんは、どこか私の憧れの人と似ています。

「みんなへ。想い出のパレード、楽しんでいますか?極上の笑顔に、なれましたか?最高を更新できましたか?今、幸せですか?」

この言葉をを聴いて、ふとアニメでの島田真夢のセリフを思い出しました。

 

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「私、ずっと思ってることがあるの。誰かを幸せにするには3つのタイプがあるって。まず、世の中の多くの人を幸せにできる人。次に、自分の身近な人を幸せにできる人。それから、自分自身を幸せにできる人」

今の彼女は、この言葉をまさしく体現しているなと思います。

 

ワグナーを幸せにしています。

 

家族を、友達を幸せにしています。

 

「きっと、6年前の私には言えなかった言葉です。6年でいろいろなことが変わりました。例えば、夢だった声優になりました。声優だけど、脚本を書いたりしました。苦手だった歌が、好きになりました。カッコいいと言われるようになりました。未知だった東北が、ホームになりました。そしていま、WUGでSSAに立っています」

6年前の彼女には言えなかったことが、今の彼女からは溢れ出てくる。

 

「想像もしていなかった未来が、たくさん広がっていました。WUGになって、“まゆしぃ”という新しい人生が生まれ、6年間活動してきたわけですが、今日その終わりを迎えます。自分が死ぬわけじゃないのに、ひとりの人格がなくなる感覚。正直、怖いです」

前向きな言葉の中で、吉岡さんは本音を零してくれました。怖い、と。

 

「WUGだからできたことが多すぎるんです。この7人だから、乗り越えられたことばかりなんです。やっぱこの7人、最強なんです。ライブ中、よくみんなと目が合います。言葉にしなくても、自然と笑顔になれます。その度に思うんです。オーディションで奇跡的に集まった、この7人。誰が欠けてもWUGらしくない」

この7人だから。誰が欠けてもWUGらしくない。

センターである吉岡さんの言葉には、深い説得力があり、力強さを感じます。

 

「セリフにもありましたけど、みゆ、ななみ、みなみ、あいり、かや、よっぴー、そして私。この7人でWake Up, Girls!なんじゃないかな」

アニメの中でもあったこのセリフ。吉岡さんらしい引用だと思います。

 

「でも、私がこのメンバーの真ん中に立つことは、この先ないでしょう。これからはみんなそれぞれの道を歩きます。一列に並んで、みんなを"せーの"でスタートしたWUGも、一度ゴールを迎え、新たな扉を開けます。それぞれが自分のペースで、山なのか、谷なのか、違う道を。不安ですが、なぜか大丈夫な気がしています。この6年間やってきたことが消えるわけじゃない。きっと助けになってくれる」

真ん中に立ち続け、センターポジションという場所でずっとWake Up Girls!を引っ張り続けてきた彼女も、またゴールからのスタートをします。でも、大丈夫な気がする、と語ってくれました。

 

「それは、いまこの景色が証明してくれているはず」

この景色が、この時間が、この熱が、この気持ちが…彼女を、Wake Up Girls!を証明し続けているから。

 

忘れないで。ここにWUGがいたことを。そして、みんなの中でWUGという存在が、ずっと先の何億光年も輝ける想い出になってくれていれば、物語は続いていきます」

忘れないよ、ここにWUGいた事を。この先もずっと声を大にして伝え続けます。沢山の人に愛されていた7人のアイドルを。

 

「だから、あえて言わせてください。Wake Up, Girls!をこれからもよろしくお願いします!

こちらこそ、よろしくお願いします!!

あえて「これからもよろしくお願いします」と深くお辞儀をした吉岡さん。

 

「最後に…私は今人生でいちばん幸せです。幸せをたくさん、ありがとうWake Up, Girls!島田真夢役、吉岡茉祐

誰かを幸せにするには3つのタイプがある、その3つ目。彼女自身は幸せだと笑ってくれました。

 

その笑顔と、言葉で私の心は揺さぶられ続けました。

 

1番初めに、私は「吉岡さんはどこか私の憧れの人と似ています」と言いましたね。

 

少し話が逸れてしまうのですが…私の憧れの人、というのは伊波杏樹さんという方です。

舞台役者であり、アーティストグループ「Aqours」の高海千歌役である彼女。

秋にはミュージカル出演を決定している彼女ですが…私は、伊波さんに憧れています。

 

考え方、向き合い方…などなど人として惹かれる部分もあれば、ライブの時に見せるかっこよさ、MCでの言葉選び…など、そういった面でも惹かれています。

 

吉岡さんは…言うなれば後者だと思います。

ライブの時の吉岡さん、本当にかっこいいんですよね。なんて言うか…背中で語る女、というか、歌声で引っ張っていく、みたいな。

 

そして言葉選び。

彼女は趣味で小説なども書くそうで…実際脚本を担当されたりと、その才能を発揮しています。

 

彼女に1番強く惹かれたのは…GREEN LEAVES FESで目の当たりにした「Beyond the Bottom」のソロパートです。

 

強く凛々しく、その瞬間世界には彼女だけがいるような錯覚。あぁ、これが落ちていく感覚か…とどこか他人事のように感じていました。

 

それからアニサマ…解散発表があった後のステージでの「Polaris」で目が潤んでいた彼女の横顔、溢れ出す感情をぐっと噛み締め、ソロを高らかに歌い上げたこと…この人は誰かを本当に幸せに出来る、そう思いました。

 

吉岡さん、あなたのその姿にずっと惹かれています。道標でいてくれて、ありがとうございます。

私も今、1番幸せです!!

 

  • 「そんな桜のような人間に、私はなります」

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全てを包み込むような暖かさを持つ永野さん。

「WUGと出会ってくださったすべての皆様、本当にありがとうございます。WUGにならなければ出会わなかったたくさんの方と一度しかない人生で出会うことができて幸せです。自分がまさか、2019年3月8日にSSAに立っているなんて、今でも不思議に思います」

今でもこのステージに立つということに実感が湧かない、という素直な気持ちを教えてくれました。

 

「あの時WUGのオーディションを受けていなかったら、あの時アニメが大好きになっていなかったら、すべての瞬間を切り取ると、すべてが繋がって今があるのだと実感します。すべての行動が、出会いが、風景が、この道に必要なものだったのだと、大変なこと、辛かったこと、自分なんて価値のない人間だと思ってしまったこともあります。しかし、無駄なものは何もなく、すべての出来事が今の自分を作ってくれました。本当にありがとうございます。 」

全てのことに意味があって、無駄なく自分の力となっている、と強くも語ってくれました。

 

「最初から最後までずっといっしょにいたみゆ、ななみ、まゆしぃ、みなみ、かや、よっぴー。7人でスタートを切って、7人でゴールテープを切れることって、簡単そうでとても難しいことだと思う。本当にこの7人で、WUGでいれて嬉しいです。こんな最強で最高な7人はいないと思う。いや、絶対にいない。個性的な7人なのに、ひとつに魂が集まった時、世界一の輝きを放つグループ。後にも先にも、こんな素敵なグループはないと思います。今気づかれなくてもいい。5年でも、10年でも、20年先でも、WUGってすごいグループだったと言ってもらえる自信があります。みんなWUGのオーディションを受けてくれて、ありがとう」

メンバーへの想いを述べる永野さん。7人で、WUGでいれて良かったと、感謝の気持ちを声にしてくれました。

 

「そして、どんな時も心の支えでいてくれたワグナーさん。いつも元気や笑顔をくれるのは、ワグナーさんでした。WUGを見つけてくださり、ありがとうございます!そしてマネージャーさん、WUGに関わってくださったすべての関係者の皆様、皆様がいたからこそ、全力で走り抜くことができました」

そしてワグナーである私たち、マネージャー、関係者の方々…これまで出会ってきた人々へ向けて、このSSAという大きな舞台で伝えてくれました。

 

「最後に…もうすぐ春が来ます。桜が咲きます。当たり前のように言っていますが、当たり前のことなんてひとつもない。毎年、私たちに季節を教え、風情をくれる桜。育てるのは難しい。でも、愛のぶんだけきれいな花を咲かせる花。満開だけが魅力のすべてではない桜。そんな桜のような人間に私はなります。Like a SAKURA. 永野愛理」

東北は、少し遅咲きの桜。

桜前線がやってきて、桜が芽吹くと春がやってきたことを教えてくれます。

そんな桜のような人になると約束した彼女。

私も、私だけの桜を咲かせてみせます。

 

  • 「私を声優にしてくれてありがとう」

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大人っぽくて、頼れる姉御の奥野さん。

「"岩手県から来ました、奥野香耶です!"その瞬間、審査員全員のペンが動いた。そこから始まった、私のWUGとしての道」

滑り出しは完璧と言っていいほど。まるでどこかの小説の冒頭に出てくるような紡ぎ方で、ワグナーの心をぐっと掴んでいました。

 

「オーディションからこの子は絶対に受かると確信した、かわいい声のみゆ。ホテルの部屋割りで事前にグッチョッパーの打ち合わせをしたななみ。最高のショタボをありがとう!みなみ。大事なことを真剣に相談してくれるまゆしぃ。一緒に夢を語り合って、強くなる方法を教えてくれたあいちゃん。ジョギング中、迷子になって消えたよっぴー。おもしろいリーダーだったよ。」

この言葉に会場からどっと笑いが起こります。今日一の笑い声です。笑いすぎてお腹が痛いってこういうことなんだな、と実感しました。

 

「みんなと本当にいろんなことを、みんなで乗り越えました。ありがとう。ありがとう。あっ、4月以降みんなでご飯に行くとき、私は行かないかもしれないけど、ただそういう人間なだけなので、気にしないでね。」

奥野香耶がどういう人物なのかもしっかり説明していました。

 

「私は活動を始めて何年経っても自分をさらけ出せなくて、まるで水面で半分だけ呼吸をしているようでした。でも、今はそうじゃありません。私が輝けるのは、90%の人が理解できないことをしているときです。それを好きと言ってくれるワグナーさん。ちゃんと見ようとしてもわかりづらい存在の私を、知ろうとしてくれて、本当にありがとうございました。これからもみんなのこと、びっくりさせちゃうんだから!」

活動当初、自分をさらけ出すことが出来なかったと話す奥野さん。しかし、今目の前にいる彼女は悪戯っぽく笑って、本心をさらけ出してくれています。

 

「そして、いつかまた絶対、ワグナーさんを東北に連れていくからね。もしその時が来たら、ぜひ遊びにおでんせ」

おでんせ、とは岩手県の方言で「いらっしゃい」という意味。彼女らしいお手紙だなと思いました。

 

「大切なメンバーのみんな。私たちを頑張り屋さんと褒めてくれたマネージャー。いつも笑顔でステージに送り出してくれたメイクさん。楽屋を盛り上げてくれた衣装さん。大好きなふたりのダンスの先生。いつも全力で応援してくれたワグナーさん。今日初めてWUGを見る方も、これから知ってくださる方も、WUGに出会ってくれたすべての方に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございます!」

メンバー、マネージャー、傍でライブを支えてくれた人たち、ワグナーさん…数え切れないくらい多くの人々へと感謝を述べる奥野さん。

 

Wake Up, Girls!の成り立ちを考えると、ちゃんと私がここに選ばれた意味を作らなければという気持ちは、明日以降も変わりません。いつでも心は故郷に。最後に、菊間へ。私を声優にしてくれてありがとうWake Up, Girls! 菊間夏夜役、奥野香耶

最愛にして、6年間共に歩んできた菊間夏夜へ向かって、ありがとうを伝える彼女。あぁ、ここには2人が立っているんだなぁ…。

 

私も、ここに生きる意味、未来をしっかりと掴めるように歩んでいきます。

 

  • 「みんなの心にWUGが一生生き続けますように!!」

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読み上げる前から顔がぐっしゃぐしゃになっていたリーダの青山さん。

「皆さんへ。本日はWake Up, Girls!FINAL LIVEにお越しくださり、本当にありがとうございました!私たちの大切なお知らせから9ヵ月。私たちが結成されてからは、約6年。なんと2167日。なんだか、あっという間の時間でした」

6年間…2167日。

長いようで、短い間に、彼女たちは沢山の思い出と感謝と幸せを届けてくれました。

 

「高校1年生の時に、WUGの門をウキウキで叩いて開けてみたら、できないことだらけの合宿やレッスン。それはもう、しんどい日々でした。憧れていたお仕事でも、挫折ばかり。誰を頼ればいいんだろうと、ひとりで悩んで、泣いて。でも、辞めたいとは思いませんでした。それ以上に、WUGちゃんといるのが楽しかったからです。いつしか、WUGちゃんもワグナーも、私にとって家族で、ホームになっていきました。みんながいるというのは、当たり前のことで。だって家族だし。どうやっても離れ離れになることはないと思っていました。そんな中での解散。解散が決まってやっと、WUGという場が決して当たり前のものではなく、自分の思っていた以上に大切な場所だったんだと、気づかされました。今でもこの時間が終わらなきゃいいのにってずっと思っています」

これまでのことを振り返り、自分の気持ちを素直に紡いだ彼女。所々涙で声を詰まらせながらも、必死に語るその姿に、私の涙腺も崩壊していきます。

 

「だから、絶対に後悔したくありませんでした。今日も…いっぱい色々間違えちゃったけど、ありがとうも、ごめんなさいも、大好きも、全部全部届けるんだと思いながら過ごした9ヵ月。そして今日、私の想いは届きましたか?」

青山さんの問いかけに、ワグナーは天井を突き破るか!という程に大きな答えを出しました。

 

「最後に、七瀬佳乃ちゃん。いつでも全力投球のあなたに、たくさんプレッシャーをかけられたし、たくさん救われました。単推しです。私を選んでくれてありがとう」

七瀬佳乃な向けて、気持ちを伝える彼女。単推しです、とぐしゃぐしゃになった顔で言われ、また笑いが溢れます。

 

「ワグナーさん。いつもグダグダなMCで困らせてごめんなさい。みんなで来られたSSA。いままでたっくさんの笑顔をありがとう」

グダグダなMC、だなんて彼女は言っていましたが…このMCだから、いいんですよね。

 

「そして、WUGちゃん。この7人でないと乗り越えられないことがたくさんありました。私なんていなくていいって何度も何度も思ったけど、でも、WUGは7人じゃないと、なんかダメでした。私をリーダーにしてくれて、ありがとう」

リーダーでも、別に必要ないんじゃないか?と自問自答し続けていた青山さん。そんな彼女から、「WUGは7人じゃないと」と言う言葉を聞けて、本当に嬉しかったです。

 

「明日からはWUGで得たたくさんの経験と愛を持って、私の決断が間違いでなかったと証明していく。青山吉能の人生第2章の始まりです。みんなの人生も、明日から第2章です。これからも元気で生きてください!みんなの心に、WUGが一生、生き続けますように!大好きです!リーダーの青山吉能でした!」

人生第2章の始まり。

そう、まだ物語は終わっていません。

Wake Up Girls!にとっても、青山さんにとっても、私たちにとっても。

 

リーダーらしい、本当にリーダーらしい。

みんなの心に暖かさをくれる。そんな青山さんが私は大好きです。

 

ありがとう。ありがとう。

明日から、人生第2章。

自分だけの物語を作っていきます。

 

         第11話 北極星

手紙で想いを伝えた後、7人は北斗七星のフォーメーションを取りました。

 

「聞いてください。『Polaris』」

そう言って流れ出すあの曲。メンバーが作詞をし、想いが沢山込められた大切な曲。

 

北極星を意味するこのタイトルには2つの意味がある。

「Wake Up, Girls!」が誰かにとっての道標のような存在でありたいということ。

 

そして、曲を聞いたあなたも「Wake Up, Girls!」にとっての道を照らしてくれる「Polaris」だということ。

 

真っ白に染まったさいたまスーパーアリーナの真ん中で、7つの星は瞬く。

まるで最後のその一瞬、燃え尽きるまで激しく、美しく…輝き続ける。

 

ステージで輝くPolarisを優しく見守る白から、吉岡さんのソロパート、「自分を探し」を続けてきた彼女の色である情熱の赤に。

さいたまスーパーアリーナの景色が変わった時、吉岡茉祐さんは心からの恩返しを歌声に込めた。

 

「満天の星空を...ありがとう!」

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さいたまスーパーアリーナに広がった満天の星空。

空高く飛び出した銀テープが、まるで彼女たちを祝福する打ち上げ花火のように見えました。

 

肩を寄せ合い歌い合う彼女たちにつられ、ワグナーを「わ」を繋ぐ。見知らぬ人、赤の他人。ですが、彼女たちを照らす星となり、星雲となる。

 

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最後の1音まで力を出し切った彼女たち。

星の瞬きがどこかで聴こえたような気がしました。

またこの世界のどこかで、彼女たちはきっと私たちを照らすPolarisとして瞬いている、と信じています。

 

感動のフィナーレ。彼女たちは笑ってステージを去っていきました。

 

         第12話  タチアガレ

彼女たちが去っても、会場からはコールが鳴り止むことはありませんでした。

 

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

「Wake Up Girls!」

 

私は何故かこの感覚をどこかで知っていました。

「あぁ、そうか…Aqoursの4thライブだ」

 

先程伊波杏樹さん、という方を紹介した際、アーティストグループ「Aqours」のことを少しだけ出しました。

 

Aqoursが昨年11月に東京ドームでライブを行った際、2日目が終わっても鳴り止まないAqoursコールに、メンバーが飛び出してきてくれたことがありました。

 

誰も何かを求めていたわけではありません。

ただ彼女たちに今の想いを、感謝、熱を伝えたい!!

その気持ちが「Aqours!!」と、腹の底から声を出させていたのだと思います。

 

ワグナーも一緒なんですよね。

ありがとうの気持ちを伝えたい、今の気持ちを伝えたい…!!その想いが溢れて、コールを続けている。

 

そして…奇跡は起こりました。いや、起こした、という方が正しいのか…分かりません。

 

Wake Up Girls!のライブ初となるトリプルアンコール。彼女たちもまだワグナーたちと楽しむ時間を共有したい!!そう思っていたはずです。

 

「私たちの始まりの曲、もう一度歌わせてください!」

 

そして、歌うことを選びました。

言葉を紡ぐことではなく、言葉を歌うことを。

吉岡茉祐さんはここでいつもの言葉を会場に投げかけました。

 

「灰になる準備はできてますか!」

 

「おー!!!!!!!」

会場をぶち壊してしまうのでは…と思うくらいの大きな雄叫び。

ワグナーとWUGの始まりであり、終わり。

最後の最後は、はじまりの曲で。

 

私は、ライブで同じ曲を2回歌う、という経験を1度体験しています。

照明が明るい状態で、ステージ演出も何もかも捨てた、シンプルで、でも最高のライブ。

 

最高の始まりの曲「タチアガレ!」

 

彼女たちが歩んできた道のりは、決して楽なものではありませんでした。

「パンチラ集団」だなんて、アニメ放送当時馬鹿にされていたこともあると思います。

 

アニサマへの出演が叶わなくて、涙を飲んだこともあります。

 

きっと私の想像以上に困難な壁にぶつかっていたはずです。

 

それでも…彼女たちは、何度も立ち上がりました。

もっと…もっと…想いを伝えたい。


どれだけ傷ついたとしてても譲れないものがある。


だから聴いてほしい。必死に歌うから。
嗤われてもいい、でも負けはしない。

それが彼女たち「Wake Up Girls!」という何年先も、ずっと愛され続け、最高を更新し続ける声優であり、アーティストであり、アイドルです。

 

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「以上...、「Wake Up, Girls!」でした!ありがとうございました!!!!!」

 

エピローグ

 

ありがとうのパレード。

 

私はこのライブをそう称しています。

何故なら…

 

「ありがとう!」

「ありがとう!Wake Up Girls!最高!!」

「ありがとう!Wake Up Girls!が大好きだー!!」

「ありがとう!Wake Up Girls!、これからも応援してるぞ!!」

 

沢山の「ありがとう」が私の鼓膜を叩いています。

みんな、泣いている、というよりはお祭りみたいに笑ってるんです。

 

きっと1人になった瞬間、抑えきれずに涙を零すことでしょう。

ですが、今この瞬間、SSAにいることが、ワグナーとWUGとの時間を共有していたことが、彼らの背中を押している。

 

歌と踊りで、彼女たちは6年間の「ありがとう」を伝えてくれました。

私たちは、精一杯の声援と拍手で「ありがとう」を伝えました。

 

相思相愛が生んだ…ありがとうのパレードを、私は決して忘れません。

 

正直…未だに解散したとは私は思えないのです。

 

何かに躓きそうになった時「タチアガレ!」を聴きます。

 

カラオケでよく「7 Girls War」を歌います。

 

桜が散った今の季節の青葉を見ると「言の葉 青葉」を思い出します。

 

ありのままになれない時「少女交響曲」に背中を押されます。

 

定期的に吉岡さんのソロを聴くために「Beyond the Bottom」をかけます。

 

青空を見上げる度に「僕らのフロンティア」の歌詞が頭を過ぎります。

 

悪戯っぽい、独特な曲が聴きたい、と思った時「恋?で愛?で暴君です!」を流します。

 

自分の個性って…と迷った時「7 Senses」に励まされます。

 

学生時代を振り返りたくなった時「雫の冠」に想いを馳せます。

 

癒しを求めている時「スキノスキル」が救ってくれます。

 

まだまだ私の身近には、Wake Up Girls!の存在がいるんです。

 

熱が冷めていく、というのは本当にあっという間で。

その日、#WUG_SSAなるタグが、Twitterのトレンド1位を取ったのを覚えていますか?

 

あの日から約2ヶ月…皆さんの人生第2章は順調ですか?

 

仕事は上手くいっていますか?

就活は順調ですか?

新しい学校生活に慣れましたか?

 

桜はもう散ってしまい青葉芽吹く季節となりました。

 

春の匂いと夏の匂いが混じった空気をめいいっぱい吸って、今日も私は生きています。

 

それでも…生き続けていれば、また桜は見れます。

私たちが語り続いていれば、彼女たちはずっとそこにいます。

 

春が訪れる度に、私たちはきっと思い出すでしょう。

 

7人のアイドルが、東北という地で目覚めたことを。

 

7人のアイドルが、復興支援に尽力していたことを。

 

7人のアイドルが、人々を照らし出す星だったことを。

 

忘れないで、7つの星を。

思い出して、季節が巡る度に7人のことを。

 

永野愛理さん、田中美海さん、青山吉能さん、山下七海さん、奥野香耶さん、高木美佑さん。

 

彼女たちを支えてきたクリエイターの方々、スタッフの方々、関係者の方々。そして、ご家族、ご友人の方々。

 

そして7人を心から応援し続け、想いを共にした読者の皆様。

 

素敵な時間を、ありがとうございました。

 

それぞれの人生の第2章が極上の笑顔で溢れていることを心からお祈りし、筆を置かせていただきます。

 

ご精読、ありがとうございました。

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