初めまして、真姫ちゃん。
いや、出会った時は私は中学生だったから"西木野先輩"の方が合っているかもしれないけど…今は私の方がお姉さんになっちゃったね。
ここでよかった
私たちの今がここにある
真姫ちゃんとの出会いはね…私に大きな衝撃を与えたんだよ。それは何も無い世界が、ワクワクが溢れる世界に生まれ変わるくらい!!
真姫ちゃんには、どこか親近感のようなものを抱いていたんだ。
私も中学生の時、ピアノを習っていたんだ。
勉強も頑張って、学年トップであり続けた。
でも…本当に心を許すことの出来る友達はいなかった。女子のよくある集団行動、権威を振りかざして、自分の思うようにクラスを動かすこと…それが私は気に食わなかった。
もちろんクラスメイトとは授業や必要な場合は話すことがあるけどね、休み時間は1人でいることが多かった。その時間を読書と次の授業の予習に費やしてたんだ。そしたら…1人になってた笑
でもね…本当は寂しかったんだ。
私だって、年頃の女の子と出かけたりしてみたかったな、とか考えたこともあったし、馬鹿やって笑いあいたいな…とも思ってた。
そしたら、自分の存在がいらないように思えた。こんな自分が虚しくて、何かをする時にハブられることがあっても、部活動で疎遠になったとしても、絶対に親や先生に言いたくなかった。
猫被って、平気だよって顔をして…本当は寂しがり屋で、臆病の弱虫なのに、優等生で手のかからない子を演じてた。
親にも勉強が出来るからって変に期待されて、1位から落ちることが怖くて、クラスメイトに負けるのが怖くて、プライドだけで勉強して、親の顔色も先生への態度も、友達とのやり取りも、全部全部気遣うようになってた。
だからね、凄くネガティブだし、自分から飛び出す勇気がなかった。
あぁ、私の人生はただ敷かれたレールの上を、石橋の上を何度も何度も叩いて、挑戦せずに終わるんだなって。
そんな時…ラブライブ!と、真姫ちゃんと出会ったんだ。その瞬間、私の明日は変わり始めたんだよ。
始まったばかり
明日もよろしくね
まだゴールじゃない
体中がぶわーってなった。
こんなにも素敵なピアノと歌声の女の子がいるなんて。
誰よりも努力して、医者を目指すくらい頭がいい子がいるなんて。
素直になれなくて、でも可愛い一面がたくさんある魅力的な女の子がいるなんて。
真姫ちゃんの存在が、私の未来の可能性を信じる勇気をくれたんだ。
真姫ちゃんが素直になれなくて、不器用ながらも段々素直な言葉を口にしていく姿に、自分を重ねて、自分の未来の姿を想像してたんだ。
笑ってよ、悲しいなら吹きとばそうよって、歌ってたね。その言葉が当時自分の心の氷を溶かしてくれてね、笑えたら変わる景色があった、晴れ間がのぞく瞬間が日常にたくさん溢れたんだ。
時々雨が降るけど
水がなくちゃたいへん
中学生の時に味わったこのちっぽけな人生、だったり弱い立場っていうのかな、その気持ちを分かるということは、必ず自分を強くしてくれるんだ、って思えることが出来たよ。
その経験は、消そうとしなくていいんだ。逆に、この気持ちをずっと持ち続けなきゃいけない。
じゃなかったら、自分はただ自分さえ良ければいい、という悲しい人間になってしまう。
みんなの夢の木よ育て、と水を上げる役目、誰かの手を取って、支えられような人間になりたい!って心の底から思えたんだ。
それは今も持ち続けていること、
6年経ったとしても変わらず根底にある想いだよ!!
あの時の経験は、私に多くのこと教えてくれた。
弱者、という言い方は好きじゃないけど、人の気持ちをずっと前よりも察することが出来るようになった。
前を向くこと、笑うこと、素直になること、他人を思いやること…まだまだ貰ったものはたくさんある。
今の私がいるのは、あの時自暴自棄になりかけた私の悲しみの音色を、幸せ溢れる未来を信じる音色へと変えてくれた真姫ちゃんのおかげです。
本当に、本当にありがとう。
お誕生日おめでとう、真姫ちゃん。
真姫ちゃんが今日という日に、誕生日を迎えること、自分のことのように嬉しいです。
ありがとう、私と出会ってくれて。
真姫ちゃん、愛してるばんざーい!!!!!