- ─飛ばせるよ!虹を超えるくらい!
- ─不安でも、やろうよ!ラブライブ!
- ーそれも、悪くない!
- ─全てもう私の一部なの
- ─いいなぁ、そんなグループのリーダーで
- ─お姉ちゃんはいなくなるんじゃないって
- ─ずっと理亞の心の中に残っている
- ー楽しむこと
- ─大丈夫。無くならないよ
- ─青い鳥が、あの虹を超えて飛べたんだから、私たちにだってきっと出来るよ!
皆さん、お久しぶりです!!
この記事を引っ提げて、言の葉の世界に戻って参りました。
今回の記事はタイトルにもありますように…
劇場版「ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow」
の感想記事となります。
細かいことは置いといて、とりあえず劇場版で私が好きなところをいくつかあげて、全部文字乗せて紹介しちゃおうじゃないかっ!!!
というノリと勢いでパソコンの前で書いてます。(スマホのフリックで書いてる癖に嘘ついてるやつだ)
それでは早速行ってみましょー!
あ、ネタバレ全開なので、苦手な方はブラウザバック推奨です!!
─飛ばせるよ!虹を超えるくらい!
「すごーい、あんな遠くまで飛んだ!」
「次は千歌ちゃんが飛ばす番だよ!」
「よーし、私だって…それっ!あぁ…もう少し飛ぶと思ったんだけどな…」
「千歌ちゃん、もう1回。もう1回だよ!」
「これ、あなたの?」
「うん!そうだよ!」
「もっと遠くまで飛ばせる?」
「飛ばせるよ!虹を超えるくらい!」
幼少期の千歌、曜、そして梨子の3人。劇伴曲も相まって冒頭から涙腺が崩壊してしまったシーンです。空めがけて飛ばした紙飛行機が青い鳥に生まれ変わり、9色の羽根を落としていく演出もずるいですね。
─不安でも、やろうよ!ラブライブ!
「6人か…はぁ…」
「なんか久しぶりだね、こうやって話すの。まだ気にしてるの?」
「そういうわけじゃないけど…」
「スクールアイドルって、他の部活に比べて誤解されやすいと思うの。ステージ上ではいつも笑顔だから、真剣さが足りないように見えるし、楽しそうにしてるから、遊んでいるようにしか見えない時もあるし」
「そうかも」
「でも実際は歌いながらダンスして、辛そうだったり、不安そうに見えたら、見ている人も楽しめない。絶対そういう所は見せないようにしないといけないし。諦めずに伝えていくしかないと思う。浦の星の生徒だって、真剣に頑張ってきたんだって。スクールアイドルだって、新しい学校の部活に負けないくらい真面目に努力してるんだって」
「それは分かってるんだけど…」
「6人で続けるってどういうことなのかなって。鞠莉ちゃんたちに6人でも続けて、って言われた時は、その通りだなーって。よーし、って気合い入ってたんだけど、6人になったら、なんか急に不安になった。きっとあのステージに立った瞬間気付いたんだ。あぁ…もう鞠莉ちゃんも果南ちゃんも、ダイヤちゃんもいないんだって。新しいAqoursって何だろう。3人がいないAqoursって」
「どうする?これから。このままだと浦の星が、スクールアイドルが誤解されたままになっちゃうかも」
「でも…」
「失敗は、自分たちで取り戻すしかないんだよ。まだ間に合うと思う」
「間に合うかな?」
「うん!今度こそちゃんと出来るってところを、反対している人に見てもらうの」
「ライブ?」
「私たちの答えは、前に進みながらじゃないと見つからないと思う。不安でも、やろうよ!ラブライブ!」
話は飛んで、千歌と梨子が1期2話、2期3話の時と同じように月明かりの下で会話するシーン。スクールアイドルの誤解されやすさを語る梨子に対し、千歌は6人で続けるAqoursとは何なのか、悩みを打ち明けます。
そんな千歌に対して、「私たちの答えは、前に進みながらじゃないと見つからないと思う。不安でも、やろうよ!ラブライブ!」と答えた梨子。
「うん。私、自分が選んだ道が間違ってなかったって、心の底から思えた。辛くてピアノから逃げた私を救ってくれた千歌ちゃん達との出会いこそが奇跡だったんだって…だから勝ちたい!この道で良かったんだって証明したい!スクールアイドルをやりたい!!」
2期13話で自分の想いを口にした梨子から「やろうよ!ラブライブ!」という言葉を聞けたのが、嬉しかったですね。
ーそれも、悪くない!
「そこで落ち合うよ!」
「本気でこのまま逃げるつもりですの?」
「嫌なの?」
「嫌だとは言ってませんわ!」
「私は好きだよ。小さい頃、鞠莉を連れ出して遊んだ時みたいで」
「すっかりお嬢様じゃなくなっちゃいましたけどね」
「LET'S GO!!」
「それも、悪くない!」
すれ違い、2年もの空白を過ごした3年生が、幼き日の頃と同じように駆け回る姿が嬉しかったんですよね。あぁ、心は繋がってるなって。もしかしたら数少ない残りの時間を、思う存分過ごしてやる!という気持ちもあったのかな?なんて個人的には思いました。
─全てもう私の一部なの
「鞠莉…」
「ママ…私がここまでみんなと歩んできたことは、全てもう私の一部なの。私自身なの。ママやパパが私を育ててくれたように、Aqoursのみんなが私を育てたの。何一つ、手放すことなんて出来ない。それが今の私なの」
「どうなったの?」
「さぁ…でも、分かってくれたんだと思う」
鞠莉の母に認めてもらうため、遠い異国の地イタリアでライブをするAqours。そして、そのステージを見た鞠莉の母に対し、鞠莉は思いの丈をぶつけます。その回答に満足したのか否か、静かに立ち去る鞠莉の母。
鞠莉の掌に乗った花弁。それは西洋ツツジの花びら。
スクールアイドルを、今のAqoursを言い表しているかのようですね。
─いいなぁ、そんなグループのリーダーで
「調子いいみたいね」
「あ、ごめん…なんかね、分かってきた気がするんだ。これからのスタートが何なのか」
「6人のAqoursってこと?」
「うん、スタートってゼロなんだろうってずっと思ってた。ゼロから何かを始めるから、始まりなんだって」
「違うの?」
「うん。違うよ。だってゼロって、今までやってきたことが無くなっちゃうってことでしょ。そんなことないもん!今までやってきたことは、全部残ってる。何一つ、消えたりしない。そう考えたら、なんか出来る気がした」
「ふふ、歌詞楽しみだなぁ」
「いい曲つけてよ?」
「もちろん!一応これでも毎日音楽の勉強してたのよ?向こうでも時間がある時、曲を聴きに行ったりして…」
「そうだったんだ…」
「私たちだけじゃないよ。ルビィちゃんと花丸ちゃんは、衣装の参考に生地屋さん覗いてたし、曜ちゃんと善子ちゃんは、新しいステップを作ろうって頑張ってたし」
「そっか…凄いなぁ…Aqours」
「いいなぁ、そんなグループのリーダーで」
「いいでしょー?」
一応リーダー、と言い続けていた千歌が、いいでしょー、と誇らしく思っている姿が何より千歌推しである私としては救われました。恐らくこのシーンで何人もの千歌推しが崩れ落ちたでしょう。
─お姉ちゃんはいなくなるんじゃないって
「ダメだよ。理亞ちゃん、そんなこと絶対に望んでないと思う。Aqoursに入っても、今の悩みは解決しないと思う」
「どうしてそう思うの?」
「だって、理亞ちゃんはSaint Snowを終わりにして、新しいグループを始めるんだよ。お姉ちゃんと続けてきたSaint Snowを大切にしたいから、新しいグループ始めるんだよ。それって、Aqoursに入るってことじゃないと思う。ルビィ、向こうでお姉ちゃんと一緒に歌って分かったんだ。お姉ちゃんはいなくなるんじゃないって。同じステージに立っていなくても、一緒にいるんだって」
「一緒に?」
「理亞ちゃんは、そのことに気付いていないだけなんだと思う。いなくなってしまった聖良さんの分を、どうにかしなきゃって。Saint Snowと同じものを、どうしても作らなきゃって。お姉ちゃんと果たせなかったラブライブ!優勝を絶対に果たさなきゃ、聖良さんに申し訳ないって」
「多分、理亞さんの気持ちは、ルビィが1番分かっていると思いますわ。姉が卒業した妹の立場として」
「ルビィちゃんの言う通りずら」
「同意」
「うん!」
「だとしたらどうすれば…」
「そうだよ。教えてあげるのが1番だと思う!」
「そう。一緒にいるって。ずっと傍にいるよって」
「理亞ちゃんの1番大きなDreamをひとつ叶えて」
「夢…」
「そっか…夢か!」
「全員同じ意見ですわね」
「理亞ちゃんが叶えたくて、どうしても叶えられなかった夢を!」
「そうですわね、叶えてあげましょう、みんなで!」
「聖良さんにも直ぐに伝えなきゃ!」
ラブライブ!サンシャイン!!において、私はルビィと理亞と同じ立場にいます。というのも、私も2つ上の姉がおり、当時2期8話での出来事に対しても、2人へ親近感を抱いているからです。
Aqours加入に対して、メンバーが戸惑う中、1人はっきりと否定を示したルビィ。同じ妹の立場だからこそ、理亞の気持ちが痛いくらい分かる。だからこそ、あの瞬間1人反対意見を述べたルビィの姿に心打たれました。
─ずっと理亞の心の中に残っている
「今のこの瞬間は、決して消えません。Saint Snowは、私と理亞のこの想いは、ずっと残っていく。ずっと理亞の心の中に残っている。どんなに変わっても、それは変わらず残っている。だから、追いかける必要なんてない。それが伝えたかったこと」
「姉様…」
ラブライブ!決勝!延長戦を終え、理亞へと想いを告げる聖良。Saint Snowで無くなったとしても、自分の想いは変わらずに理亞の心の中にあり続ける。
私たち姉妹は、二人ともバレーボールをしていました。
姉とは、中学生の時だけ同じ部活に所属していました。高校は敵チームにいました。
卒業する時、「私は姉のようなプレーヤーになりたい」と口にしたことをよく覚えています。それに対しての姉の言葉も。
「私になろう、としなくていいよ。身長も、してきた環境も、仲間も違う。あなたは、あなたらしく。でも、そう言ってくれて、嬉しいかな」
と語ってくれました。
そう、姉と一緒にコートに立ったことがない私にとって、姉は言わば「尊敬するプレーヤー」だったわけです。
そんな姉は、今は一人暮らしをしています。
何度も会っているわけではないのですが、やはり当時は少し寂しかったです。
もちろん、尊敬するプレーヤーが身近な存在では無くなってしまった、近くにいない、ということもあったとは思いますが…。
追いかける必要はない。
本当にそうでした。
私は姉になれるわけでもありません。
もちろん他の誰かになりうることも出来ません。
同じ環境でバレーボールをしているとは限りません。
その時、コートにいた仲間と共に、目の前の勝利をもぎ取ること、そのためにチームの一員として全力を尽くす。
その過程で、姉のプレーを参考にすることはあっても、5cm以上も身長が違うだけで、優劣が決まってしまうのがバレーボールという競技です。
そのプレーは、ずっと心に残っている。
例え、姉が近くにいなくても、頭が、身体が、心がずっと覚えている。
あの時の姉のスウィング、ジャンプ、コース、キレ、全部が全部焼き付いています。
今だって、思い返せば直ぐに出てきて、私は誇らしい気持ちになります。
ずっと心に残っている、とはこういうことだな、と思います。
ー楽しむこと
「あのライブ動画を見て、集まってくれたんだよ。僕たちにも何か出来ないかなって」
「だけど、反対されてたんじゃ…」
「気付いたんだ。僕たちは何のために部活をやってるのか、父兄の人たちも…」
「何のため…」
「楽しむこと。みんなは、本気でスクールアイドルをやって、心から楽しんでた。僕たちも、本気にならなくちゃ駄目なんだ。そのことをAqoursが…Saint Snowが気付かせてくれたんだ。ありがとう」
私の今年の目標は、「思いやりと感謝をもって、楽しむこと」でした。
その「楽しむこと」を気付かせてくれたのは、Aqoursであり、Saint Snowであり、スクールアイドルであると月は語りました。
部活を何のためにやるのか…2年前の私に問掛けると、きっと同じことを言うと思います。
「バレーボールが好きだからやる。楽しいからやる。負けたくない、仲間と一緒に今この瞬間を刻みたい」
そう言うと思います。
今私は、バレーボールを教える側にいます。
私が教えるにあたって、1番大切にしていること、それは…
「バレーボールって、楽しいんだよ!」
そう、子供たちに伝えたいのです。
もちろん技術云々、体力云々、あげたらキリがありませんが、まず小学生に対して「バレーボールの楽しさを知ってもらうこと」、それがコーチとして、教える立場としての私の役目なのかな、と思います。
そして、そこから中学校、高校と続けていく子供、いや生徒たちがいるなら、それ以上嬉しいことはありません。
楽しむこと、それは辛くても頑張れるということ。
私はそのことを、この1年間で学びました。いや、Aqours、千歌ちゃん、伊波さんから教えて貰いました。
その言葉が月から出てきた時、私は心の底から救われました。
─大丈夫。無くならないよ
「大丈夫。無くならないよ。浦の星も、この校舎も、グラウンドも、図書室も、屋上も、部室も、海も砂浜も、バス停も、太陽も、船も空も、山も街も…Aqoursも!帰ろう!全部全部全部、ここにある。ここに残ってる。ゼロにはならない。絶対ならないんだよ。私たちの中に残って、ずっと傍にいる。ずっと一緒に歩いていく。全部私たちの一部なんだよ。だから…」
浦の星女学院の校門が開き、千歌たちを誘おうとしている中、千歌は全部全部心の中にある、と言いました。無くならない、だから、大丈夫だよ!と自らの手で、その校門を閉じました。
閉校式の日、頑なに校門を閉じることが出来なかった千歌は、その時仲間の力を借りてその門を閉じました。
だからこそ、劇場版で自らの手で閉めた千歌の姿が私には驚き、と同時にどこか嬉しさ、というか…成長を感じた、と言いますか。
どこぞの保護者か!?と言われそうですが、そのシーンがやはり印象的でした。
─青い鳥が、あの虹を超えて飛べたんだから、私たちにだってきっと出来るよ!
「いつも始まりはゼロだった」
「始まって、1歩1歩前に進んで積み上げて」
「でも、気付くとゼロに戻っていて」
「それでもひとつひとつ積み上げてきた」
「なんとかなるって、きっとなんとかなるって信じて」
「それでも現実は厳しくて」
「1番叶えたい願いは、叶えられず」
「またゼロに戻ったような気もしたけど」
「私たちの中には色んな宝物が生まれていて」
「それは絶対消えないものだから」
「青い鳥が、あの虹を超えて飛べたんだから、私たちにだってきっと出来るよ!」
この映画における、一番とも言える場面だと私は思っています。
ラブライブ!サンシャイン!!と出逢った時、それがきっかけでブログを始めた時、フォロワーさんと繋がり始めた時、最初はゼロでした。
その積み重なりが、大きな波となって、海となって、人と人とを繋げていく。宝物と宝物を結んでいく。
気付くとその宝物たちは光り輝き出して、いつまでも私の心を照らしてくれる。
2019年2月26日、それはラブライブ!サンシャイン!!4周年、という記念日でした。
ラブライブ!サンシャイン!!は、ひとつの街を照らしました。
ラブライブ!サンシャイン!!は、1人の人間の心を照らしました。
ラブライブ!サンシャイン!!は、大切な宝物を照らしました。
もしラブライブ!サンシャイン!!が…いつか終わりが来たとしても、私の人生に幸せの種をまいてくれたことには変わりありません。
ラブライブ!サンシャイン!!と出逢って、たくさん楽しいこと、辛いこと、苦しいこと…それこそゼロになったことも何度もありました。
これ以上ない、ってくらい凹んだことも、失敗したことも…ですが、そのことは消えずに残ります。心に深い爪痕を刻んでいるかもしれません。
ですが…その経験は確かに私の中で活かされているし、活かしていきたいと思います。
人生楽ありゃ苦もあるさ、ととある歴史上の人物が言っていましたが、全部全部心に残っていて、私の力に生まれ変わっています。
私がこの映画を見て抱いた想い、未来への希望、そして夢はずっと消えません。
これまでも、これからも。
「君のこころは、輝いてるかい?」
いつの日かこの問いかけに「うん、輝いてるよ!」っていう答えを導き出すこと、それが私がラブライブ!サンシャイン!!に対して、心に抱いている想いです。
初めてAqoursを見たあの時から、アニメを見て誓った時から寸分違わず抱き続けています。
"人生は選択の連続だ"
日々何度も何度も人生の選択に立たされ、選び取った選択が間違いじゃないのか?と不安に駆られることはあるでしょう。
ですが、その時に心に問いかけたいと思うのです。
「君のこころは、輝いてるかい?」
と。
「うん、輝いてるよ!」と肯定出来たのなら、それは正しい道であったと証明出来るはずです。
正しいかどうか、それを決めるのは神様でもなんでもなく、自分次第なんだと思います。
心に残り続けるこの魔法の言葉を、これからも私は自身に問いかけ続けます。
あなたのこころは、輝いていますか?