「3年前…初めて君を手にした日」
11月5日って、私にとっては記念日。
それはfhánaを知って、初めて購入した5thシングル「星屑のインターリュード」発売日。
今回書かせていただくのは、fhána5thシングル「星屑のインターリュード」です。
星屑のインターリュード
星屑 検索
1 散らばって光る無数の星。
2 恒星によって作りだされる元素。水素などの軽元素から核融合反応を経て重元素がつくられ、超新星爆発によって宇宙空間にばらまかれる。コトバンクより
インターリュード=Interlude 検索
1 合間、合間の出来事、エピソード
2 幕間、幕間劇
3 間奏曲
ジーニアス英和辞典より
曲のタイトル、そしてタイアップ作品である「天体のメソッド」繋がりのある、そしてなんとも意味深な曲名。
まずイントロがたっぷり長く取られているのが特徴ですね。開始から37秒まで、しっとりと、段々とリズミカル
に。そこから一瞬にして透明な声に惹き込まれていく。
ラスサビ前のCメロにて、彼女の歌声が、鈴音が、高く澄んで、耳から身体中に浸透してゆく。
それがこの曲に対する第一印象でした。
やがてこの曲は…私の中でも大切な1曲のひとつとなりました。カラオケに行けば歌い、その高音の心地良さに触れ、MVを見るたびに、ラスサビにて雰囲気がガラリと変わるあの瞬間に目を奪われては、またこの楽曲の魅力に引き込まれていく。
そんな日々を繰り返して、もう3年。時は経つのは早いもので、それは、そう「インターリュード」なのですね。まるでほんの一瞬、合間の出来事。間奏曲。ですが…その「インターリュード」こそが、物語を引き立てる。
楽曲解説…とまではいきませんが、自分なりの考えを纏めようと思い、この日に書かせていただきました。
「星屑のインターリュード」それは「有限である人生における輝き」を示すものではないかということ。
「人生とは物語である」
よく耳にする言葉なのでしょうか…。
その人生は限られたものであること。必ずやがて終わりを告げる物語。その物語の中で、ちょっとした場面だったり、情景だったり、登場人物だったり。そんな些細な部分が、「星屑」のように小さな光でも輝きを放っている。そんな小さな星々を表現したのが、この楽曲ではないのかと私は思っています。
ソライロピクチャー
シンプルな音色から、様々な楽器たちが重なり合って、ひとつの曲を構成している。こちらも42秒とイントロは長め。しかし、なんとも対極に位置する曲。
「星屑のインターリュード」に比べ、「ソライロピクチャ」はよりアップテンポで、リズミカルに奏でられているように感じます。前者が少し悲しめに歌っているとしたら、後者はポップで、可愛らしい歌声。
それは歌詞からも感じることが出来ると思います。
initislize その扉を
開ける時が来るのだろう
綺麗な時を閉じ込めて
湖に沈めたの
だけど私平気だよと
星の便りに綴る
「ソライロピクチャー」
空色模様描き出してよ
いつの間にか世界はそう
そこに広がって 駆け回るんだ
いつか星まで届いてしまいそう
この2曲は何が違うのか。と考えた時、「世界を閉鎖的に見る」か「世界を開放的に見る」かの違いではないのでしょうか?
想いを内に留めるか、さらけ出すか。その対立がより一層この2曲を引き立てている要因ではないのかなと思います。
冬の夜空は、透明な水晶から覗き込んだみたいに、いつもの空よりも澄んで見える。月も、小さな星々たちも、そしてその星たちが織り成す星座も。綺麗に見える。
もし夜空を見上げる機会があるとしたら、どうかこの2つの楽曲をぜひ聴いてみてください。見えない何かが優しく包み込んでくれる。夜空の見方も変わるかもしれません。冬は寒いけれど、多くのことを与えてくれる季節。
星の輝きが皆様の生活に満ち溢れますように…